白髪のうた

著者 :
制作 : 沢部 ひとみ 
  • 春秋社
3.80
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本棚登録 : 39
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393436493

作品紹介・あらすじ

女優・市原悦子が、役者として、娘として、妻として、等身大の人生をまっすぐに語る。いままであまり語られてこなかった家族のこと、夫である演出家・塩見哲の逝去、そして一人暮らしのことなど。役者として関わってきた数々の著名人とのエピソードや、演技からスポーツにいたるまで、味わい深く、縦横無尽に語り尽くす。独特の感性がきらめく、ファン待望の自伝的エッセイ! 朗読CD・年譜付き。

――林真理子氏推薦!
この本を読んだ人は必ず思うはず、「市原悦子さんの舞台を絶対に見たい」と。

感想・レビュー・書評

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  • 市原さんが亡くなられて、市原さんのことをもっと知りたくて読んでみました。

    市原さんの講演もお聴きしたことがあったので、市原さんのあのお声と口調で語りかけられているようでした。

    まんが日本昔話の声や女優としての市原さんの存在感がすごくてプライベートなことは全く知らなかったのですが、このエッセイを読むと私生活も充実されていたのだなぁと思いました。
    意外に思ったのは運動神経が良かったということ。
    すみまぜん。私の勝手なイメージからか、それとも市原さんが演じられた役柄のせいか、どちらかというと“おっとり”してドンくさいのかなぁと思っていました。
    それも市原さんの演技力の凄さでしょうね。

    市原さんの朗読は本当に素晴らしくて胸がつまってしまいました。もう生で聴くことは出来ないのですよねぇ…。

  • 今年1月に亡くなった市原悦子さんのエッセイ。子供の頃の戦争体験や学生時代の演劇部のこと、俳優座時代の舞台のこと、退団後の仕事のこと、そして夫亡き後の晩年のことなどが書かれています。演劇とどう向き合ってきたのかはもちろん、大好きなスポーツのこと、そして一人になってからの過ごし方や考え方など、市原悦子という女優さんがどう生きてきたのかが垣間見える一冊。

    一番印象的なエピソードは、舞台『ハムレット』ハムレットでオフィーリアを演じたとき、狂気の様をなかなか出せず悩んでいたところ精神科病棟を見学する機会があり、身体の穴という穴から狂気が入ってきてオフィーリアを演じられたというもの。
    私は『まんが日本昔ばなし』や『家政婦は見た』などのテレビでの市原さんしか見たことは無かったけれど、舞台で培った経験が独特の存在感を醸し出していたのだなと、改めてすごい女優さんだったのだなと思いました。

  • 市原悦子さん
    逝去
    2017年、家族、人生、仕事が語られた自伝的エッセイ『白髪のうた』を刊行。ご冥福をお祈りします。

  • ご冥福をお祈りします
    大好きでした。
    没2019年1月

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著者プロフィール

女優。千葉市に生まれる。1957年、劇団俳優座に入団。1971年、俳優座を退団し、翌年に塩見事務所を設立。1987年、ワンダー・プロを新たに設立し、現在に至る。
その間、「千鳥」「セチュアンの善人」「三文オペラ」「ハムレット」「アンドロマック」「トロイアの女」「近松心中物語」「その男ゾルバ」「雪やこんこん」「ディア・ライアー」「怪しき村の旅人」「メガロピンクワールド」「ゆらゆら」など、多数の舞台に出演、話題をさらう。日本を代表する舞台女優。
また映画「黒い雨」「わらびのこう 蕨野行」、テレビ「まんが日本昔ばなし」「家政婦は見た!」など、映像の世界でも活躍、また童話や詩集の朗読会を各地で開催し、老若男女を問わず幅広いファン層から支持を得る。
写真集として、『現と遊び(駒澤晃写真集)』(大阪書籍)、『つづれ織り』『変化自在(駒澤琛道写真集)』(春秋社)、『市原悦子の大アマゾン紀行』(フジテレビ出版)、著書に『ひとりごと』『やまんば――女優市原悦子43人と語る』(いずれも春秋社)など。

「2017年 『白髪のうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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