戦場のピアニスト

制作 : 佐藤 泰一 
  • 春秋社 (2003年2月1日発売)
3.83
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393495261

戦場のピアニストの感想・レビュー・書評

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  • 読了。

  • 読むのにつらくなったが、知っておくべきだと思った。

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    著者はポーランド人
    淡々とした筆致が良い

  • 希望に満ちた音楽を。

  •  ナチスが侵攻してきて、多くのユダヤ人が迫害され虐殺されていくポーランドのワルシャワで、家族を失いながらも奇蹟的に生き延びた、ユダヤ人ピアニストの手記。
     『夜と霧』もそうだが、実際に体験した人の話として描かれているので、全ての体験話に衝撃を与えられた。「エピローグ」でも書かれているが、とても残酷で、読むだけでもものすごく暗い気持ちにさせられてしまうゲットーの様子が、とても客観的に、淡々と描かれているのが特徴的だった。ひどい迫害が、収容所という特殊な環境だけでなく、日常の世界でも繰り広げられていたということがよく分かる。主人公が、周囲に気付かれないよう、長い間息を潜めて隠れ家にいるという話、いよいよ見つかりそうになり、自殺の覚悟を決める話を読むと、ますますドイツ人やウクライナ人が怖いと思ってしまう。映画はまだ見てないので何とも言えないが、本だけでも十分当時の様子が想像できる。(13/08/31)

  • 第二次世界大戦時のポーランドのワルシャワを舞台に、著者であるユダヤ人ピアニストがホロコーストを逃れ生き延びた体験を記した回想録。
    終戦直後に書かれた本であるにも関わらず、あまり感情を露にせず淡々とした記述が印象的なのだが、内容は壮絶。

  •   映画の「戦場のピアニスト」はこれまで2回ほど観ていたが、その原作を初めて読む。もちろん、これはシュピルマンの手記であってすべてが事実の話だ。ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」と同様にユダヤ人の受難の話だが、自らの体験が何か他人事みたいに淡々と書かれてあって、映画ほどひどく強い印象を受けるわけではない。しかし、自伝だからこそ小説のように殊更に演出も強調もないということに、恐ろしくなるような人間の真実が語られているともいえる。
      ナチスという組織が行った罪は重罪としても、それを現場で実行してきた人間というものをも狂気にしてしまう恐ろしさ。親の前で子供を打ち殺し、老人を椅子ごと高い階の窓から放り投げ、人間を虫けらを殺すようなことが何の躊躇いもなく行うようなことがどうしてできるのだろう。ドイツ人が特別に残忍な民族ということでは決してなく、同胞であるユダヤ人にもドイツの手先として残忍な行為を平然と行う人間はいるわけで、人間すべてが潜在的に持っている凶暴性や残忍性ということに違いない。それまで友人だった隣人同士が牙を剥いて殺しあった旧ユーゴスラビア紛争、ポルポトによる大虐殺などだけでなく、これまでの歴史に何度も登場してきたまぎれもない事実だ。人間というもの、一皮剥けばそのような残忍性が潜んでいるという、その事実には戦慄を覚えずにはいられない。だからこそ音楽を愛し人道としてこのシュピルマンを救ったドイツ将校ホーゼンフェルト大尉の存在に救われる気がするわけだ。シュピルマンもホーゼンフェルト大尉との関係を意識して、この本の原題を「Pianist」としたのに違いなく、シュピルマンが戦後に捕虜収容所で死亡したホーゼンフェルト大尉の家族を探しあて、交流をしたということも何かほっとできる話と云えるだろう。  
      現在の平和な、平和すぎる日本に日本人として生まれたことの幸福、これを噛み締めなければいけないとつくづく考えさせられる、そのような一冊と云えそうだ。

  • 評判にもあった通り、単調冷静に体験されたことが書かれている。
    特に印象深かったシーンは、今から殺されにいくであろう子ども達に遠足だと言って、和気藹々と行進させる牧師(だったか?)の姿。彼らの最期をシュピルマンが想像するが、それが辛かった。
    それと、シュピルマンが家族と離れ離れになるシーン。すごく怖かった。一人。これから一人だ。
    ホーゼンフェルトとの出会いは感動した。本当にいたんだ、こういう人が。ドイツ兵全員が非人道的行為を疑問視することなく行っていたわけじゃなかった。ドイツ兵全員が悪人、この誤解こそナチスがやったことと同じだ。自分も同じだった。馬鹿だったと反省した。
    歴史は繰り返す、確かにそうだと思う。

  • ワルシャワ、ポーランドなどを舞台とした作品です。

  • 指が強張っても敵国人を前にしてもピアノを弾いたのがすごい。

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