ドラッグ食: あなたを蝕む食依存と快楽

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 57
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393710791

作品紹介・あらすじ

食はもはやドラッグになった。薬物のように依存しやすい「ドラッグ食(フード)」が蔓延し、世界中の人々の健康と暮らしが脅かしている。幼児でも口にする食品のドラッグ化の意味はあまりに重い。人はなぜ病気になるのか。食依存時代の食生活のあり方を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 食のドラッグ化

    子どもに好き嫌いが多い理由 セロリ、ピーマン、ネギ…→緑=成熟前と判断 まず目でしか判断できない
    苦い食べ物 珈琲、たばこ、お茶→わずかな量のアルカロイド(微量だが毒・大人には影響なし・子供影響大)
    ピーマン→子供にとってはとてつもなく苦い

    職場の菓子置き場 完全禁煙の影響→肥満や糖尿病が増える可能性あり

    たばこかスイーツ→どちらも依存
    スイーツ、ジャンクフードを子供の時から→アルコール、たばこよりも体に影響
    人間は何らかの一服を求める動物

    味噌汁の味でケンカ 1日6gにこだわらず自分で味を見るべき 夏で汗をかいたか?

    学校給食 ラーメン、ハンバーガーを食べさせながら地産地消、コメ消費拡大のために税金
    教育と農林水産省との縦割り行政の弊害

    アルコールとたばこのない女性が甘いお菓子をやめることは難しい 依存症あり

    日本の食パンはお菓子みたい パンに砂糖→保存性、防腐効果

    白砂糖→100%糖質
    異性化糖(ショ糖型液糖) ブドウ糖型果糖液糖 トウモロコシ→コーンスターチ→精製 大量生産可能

    ハンバーガー、ホットドッグ、ピザ、ドーナツ→パン食の国 ラーメンを食べる文化なし

    ×人類は穀物、イモ類を食べるべきではない→世界中で穀物、イモ類を食べない民族はいない

    ハード 大麻、覚せい剤
    ソフト アルコール、ニコチン、カフェイン、チョコレート
    マイルド スナック菓子、菓子パン、カップ麺、清涼飲料水→吸収スピードが速い・快楽が大きい

    アメリカ大手食品メーカー 脳波研究・何を食べれば病みつきになるか→ヘビーユーザー化

    和菓子バイキングはない→多く食べられない 精製糖と精製油脂→快楽へ

    ポテトチップス 穀物、イモ類を原料に精製糖、精製油脂、うま味調味料(アミノ酸と表示)、精製塩、風味の香料→病みつきへ

    スナック菓子 脂質量30% バラ肉、大トロ、ステーキと同じレベル→人間がおいしいと感じる目安
    ステーキよりも脂がのったものを間食、深夜に食している・サクサクした間食にごまかされがち 100円で手に入る

    ポテチ好きの女性は多い・チョコのエレガントさがないため公表できない・ポテチ女は耐え難い屈辱→食べた瞬間おいしいというより気持ちがいい→食べ終わると同時に後悔

    食べ始めた年代が障害にわたって大きく影響 脂質30%・精製された糖、塩→依存

    食育基本法で菓子メーカーの出前講座「1日〇gまでにしましょう」→一度袋を開ければ止まらない依存性あり

    芥川龍之介 180本たばこ 高倉健 50杯のコーヒー 倉本聰 北の国から・43万本のマイルドラーク

    依存症の共通点
    物質への依存(ドラッグ、アルコール、たばこ、食べ物)
    プロセスへの依存(ネット、ギャンブル、セックス、ゲーム)
    人間関係への依存(恋愛、カルト宗教、虐待)

    ボケ予防のための健康麻雀→脳に関する研究では、リスクを伴う方が快楽が大きくなる・金をかけたほうがボケ予防になる。

    スイーツ依存が原因で強盗、離婚、学業・仕事への支障はない→ハードルが低い

    アスペルガー症候群 知的障害を伴わない広汎性発達障害の一種・コミュニケーションが苦手・空気が病的に読めない

  • 面白い!子供の頃からジャンクフードが身近にあった世代の人達は、風土の味・おふくろの味がわからないまま育ってしまうので、次の世代に味を引き継ぐことが出来ない。
    日本には給食のシステムがあり、素材の味や風土の味を食を通して学ぶことができる。それなのに、ポテトチップスやフレンチドックなどのジャンクフードが給食にならんでしまうこともあるという。味付けが濃くて、油と砂糖とうまみたっぷりのジャンクフードを、子供が好むからと与えてしまっては、せっかくの学びの場が生かされない。食の破壊は文化の破壊、精神も破壊し、あらゆるものが滅茶苦茶になってしまう。このまま食の破壊が続くのは恐ろしいこと。食の復活は日本の復活につながるはず。給食など、正しい食の復活にもっと力といれてもいいのではないか。
    強く共感しながら一気に読み進めました。

  • 極めて依存性が高く、経済的、家庭的な崩壊を伴うことが分かっていてもやめられないものといえば、「ドラッグ」「ギャンブル」などが挙げられます。いずれも手を出すと罰せられる、体が蝕まれる、といった高くつく代償を払うことになります。これらほど急激に人生を狂わさないものの、長年かけて気付きにくいやり方で着実に不健康にするもの、のお話。

    テーマは「食」に潜む依存性。たくみに脳を刺激し、本人の意思に関係なく脳に直接食欲をうながすようにつくられた調味料や、病みつきになる味に研究された高脂質・高糖質の菓子類やファーストフードといった、いわゆる「ジャンクフード」。これらはドラッグやギャンブルのような強い依存性もなければ、急激に命を危険にさらすということはなく、それでいて原因がつきとめにくいが、明らかに依存性があるとして「ドラッグフード」と著者は呼ぶ。

    ドラッグならばそれが手に入らないような環境におくという対策が取られますが、ドラッグフードはコンビニやスーパーなどで簡単に買えるため避けることが難しい。そのため幼少から食べる機会が多くなり少しずつ依存度を増すのだといいます。

    不健康になれば止めればいい、と普通はおもいますが、止めれないのが依存症。医学的に証明は難しいため、あなたはドラッグフード依存症ですと診断されることもない。

    食問題の多くの本でも指摘されていますが、味の研究において、試食してもらってから感想や評価を聞くという調査法はもう古く、直接脳波を調べて、その反応を分析する方法によってつくられた味は多くの人を虜にし、気分が悪くなること、不健康になることがわかっていても止められない。それは普通なら「これ以上いらない」と脳が指令を出すはずが、ぶどう糖果糖液糖などで採った糖質に対しては脳が反応しないといったことが原因だと言われています。

    栄養価が低く依存性の高いジャンクフードの普及で肥満や生活習慣病が増加していると判断した国の中には、ジャンクフードに対して課税する国も出てきているそうですが、ジャンクフードは安価にお腹が満たされるため、低所得層の多い国ではこの政策をとることが難しい。今のところ、自分で規制するしかないのが現状ですが、今後ますますドラッグフードによって健康を害する人が増えるだろうと警鐘を鳴らしています。

  • 工業製品の食。
    学校給食での食育。

  • この著者の本は初めて読みました。
    世間では賛成反対と別れているようですが納得する内容もあれば「ちょっと強硬では?」と感じる内容もありました。参考になる部分は自分に置き換えて考えてみます。
    ご飯と味噌汁が基本の日本の食事と欧米の小麦粉を使った食事の『メイン』の考え方の違いは目から鱗でした。
    清涼飲料水はほとんど摂りませんがスナック菓子は時々口にするので自分にも関係のある本でした、読んでおいて良かったです。

  • 幕内秀夫か…読みだして気づく。
    お米がいいのは分かったが、日本礼賛みたいな口調がどうかなあって思う。あと「少し古いが1998年に」ってそんな古い調査さすがにだめだろう(笑)
    なんで手に取ったかと言えば、ポテチ女が気になったからだ。
    まあでも、食事への意識は少々高まったのでよかった。

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著者プロフィール

1953年茨城県生まれ。東京農業大学栄養学科卒業。管理栄養士。フーズ&ヘルス研究所主宰。「学校給食と子どもの健康を考える会」代表。山梨県の長寿村を知って以来、伝統食と民間食養法の研究を行い、日本列島を歩き尽した末に「FOODは風土」を実感し提唱する。現在、日本全国を講演でまわり食事相談を行うほか、全国各地の社員食堂や学校給食の改善に奔走中。病気予防や健康に役立つ実践的な食養法の第一人者として新聞・雑誌などでも活躍している。

「2018年 『病気知らずの体をつくる粗食のチカラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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