断食・少食健康法 新版: 宗教・医学一体論

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  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393713525

感想・レビュー・書評

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  • 断食中の悪心嘔吐対策など注意点が載っていて、また参考にしよう。
    長期数年〜超少食でも元気な例多数。A

  • 甲田光雄先生というとこのての書籍を検索すると必ずヒットする

    内容もデータに裏付けられたものでなかなか説得力がある

    900Kcalでいきていけるというのはすごいが 食事の質がよいのか

    体質(遺伝子)なのか よくわからないのが現状だろう

    すべての人にあてはまるカロリーなど簡単に定義は無理にちがいない

    もちろん筆者もそのような立場で紹介している

  • 私にとっては、かなり重要な意味をもつ本になった。著者は医者であるが、自身が長い間さまざまな病気と不健康に苦しみながら、断食と小食を実行することによって健康になっていった体験をもつ。それ以来、西洋医学による検査法などを充分に利用しつつも、西洋医学的な常識に縛られずに、断食や小食の指導をし、成果を積み重ね、その驚くべき効果を発表しつづけた。

    その結果、西洋医学的な栄養や健康に関する常識がいかにあてにならないかが、多くの症例によって根本から明らかにされていく。この本を読むと断食や小食をぜひとも実行したいという気持ちになる。私にとっては、瞑想との関係もあるので、実に興味深く読めた。また瞑想にとって小食がいかに大切かという観点からも、多くのことを知ることができた。

    この本は、断食・少食を語りながら、現代栄養学への痛烈な批判の書でもある。現代栄養学によれば、男子で普通の「労作」を行う場合、1日およそ2500カロリー、女子で2000カロリーが必要である。ところが現代栄養学のこうした常識を覆す事例が、いくらでもある。 ある禅寺の僧14名が食べた一日平均の総摂取カロリーは、1436カロリー。計算された、彼らの一日の総消費エネルギー2204カロリーに比して768カロリーのマイナスであった。もしこれが事実なら、1ヶ月に体重が6キロずつ減少、1年で72キロ減少し、つまりほとんど体重0となってしまう。が、実際には立派な体格で、心身ともに健康であり、相当の労働にも耐えていたという。

    また著者が扱ったある男性は、十二指腸潰瘍にかかり、現代医学的な治療では、再発を繰り返すばかりで、医師から手術をすすめられたという。しかし、現代医学による治療を捨て、小食による療法に切り替えた。朝食抜きで1日の総摂取カロリーは、だいたい1300カロリーくらい。にもかかわらず入院1ヶ月半で、体重が3キロ増えたという。しかも、空腹時の胸焼けなどが消え、心身は爽快になったという。 さらに1日900カロリー前後を1年続けても栄養失調にならず、体重が以前より増えるというケースもあったという。しかもスタミナも普通の食事をとっている人よりはるかに優れていた。そして、こうした小食で、現代医学ではどうしても治らなかった難病が治るケースも多く出ているのだ。慢性胃腸病、糖尿病、リューマチ、慢性腎炎、重症筋無力症など、何十名にも及ぶ難病患者が小食を実行することで症状が好転したという。こういう事例を数多く突きつけられると、現代栄養学の主張を頭から信じるべきではない、とつくづく感じてしまう。

    断食療法で大量の宿便が排泄されると、身体の調子が一変し、見違えるほど若返るひとが多いという。中にははげていた頭に毛が生えだしたり、記憶力がにわかによくなったり、という人がいるということで、いいことづくめだ。 ただし、たいへんなのは断食のあと厳密に小食を維持することだという。多くの人は、断食後の小食を維持できずに挫折するらしい。日常の生活の中で食欲に打ち勝って小食を続けることがかなり大変であることは、私も日々経験していることなので、よく分かる。 それでも、自分の体にどのような変化が現れるのか、また瞑想にどういう影響を与えるのか、そんなことを体験的に知りたいという気持ちも強い。 すくなくとも、一週間に一回の一日断食を設ける程度なら今すぐにでもできそうだ。断食モードにはいってしまうと、一日断食なら苦もなくできそうな気がする。これは、さっそく実行したい。

  • 分類=食生活。03年8月(80年9月初出)。

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