「自然」を生きる

  • 春秋社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393741474

感想・レビュー・書評

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  • 自然農法で知られる福岡正信に、NHKテレビの『こころの時代』の制作に携わった金光寿郎がおこなったインタビューをまとめた本です。インタビューは1982年から1994年にかけて5回に渡っておこなわれています。

    『奇跡のリンゴ』で広く知られるようになった木村秋則が、リンゴの無農薬栽培に挑戦するきっかけになったのが、福岡の著書だったと言われています。本書では、その福岡自身に自然農法を語らせるというスタイルの内容になっています。

    自然農法が世界各地で広がりを見せていることが、福岡自身の言葉で紹介されています。ただ、ないものねだりになりますが、ダーウィンの進化論や科学的世界観に対する懐疑をおこない、人間の知恵によっては計ることのできない自然の力を生かすことの大切さを説く福岡の思想家としての側面にもう少し迫ってほしかったように思います。インタビュアーには、福岡自身の言葉を引き出しつつ、彼の経験に裏打ちされた言葉の背景にどのような思索が広がっているのかというところにまで話を敷衍することも可能だったのではないかと思えるだけに、ちょっと残念でした。

  • 福岡正信翁の著書はこれで3冊目だけれど、書いてある内容は「自然に還る」や「わら一本の革命」とあまり変わらない。違う点を挙げると、自然農で稲や麦、野菜の種を蒔く際に使う粘土団子の作り方がより詳しく書いてあったことかな。本の構成はNHKの番組を編集した内容で、聞き手の金光寿郎との対話形式になっている。それにしても、福岡正信翁の自然から遠ざかる日本人への警鐘を鳴らす厳しい言葉はずっしり重い・・・。

  • 分類=自然農法。04年8月(97年1月初出)。

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著者プロフィール

1913年、愛知県伊予市大平生まれ。1933年、岐阜高等農林学校(現岐阜大学応用生物科学部)卒。1934年、横浜税関植物検査課勤務。1937年、一時帰農。自然農法を始める。1939年、高知県農業試験場勤務を経て、1947年、帰農。以来、自然農法一筋に生きる。1979年、訪米以後世界各地で粘土団子による砂漠緑化に取り組む。1988年、インドのタゴール国際大学学長のラジブ・ガンジー元首相から最高名誉学位を授与。同年、アジアのノーベル賞と称されるフィリピンのマグサイサイ賞「市民による公共奉仕」部門賞受賞。1997年、地球環境保全に貢献した人に贈られるアース・カウンシル賞の初の受賞者に選ばれた。2005年、愛・地球博(愛知県)が最後の講演となった。主著に『自然農法 わら一本の革命』『無Ⅰ 神の革命』『無Ⅱ 無の哲学』『無Ⅲ 自然農法』『自然に還る』『〈自然〉を生きる』『わら一本の革命《総括編》粘土団子の旅』『DVDブック 自然農法 福岡正信の世界』『緑の哲学 農業革命論』(いずれも春秋社)。2008年、逝去。

「2017年 『百姓夜話 自然農法の道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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