- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393935637
感想・レビュー・書評
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読み物、というよりも論文のような内容で、ピアニストの脳と身体がどのような働きをしているのか、音楽家でない人との違いは何かなどが、豊富なエビデンスと共に述べられている。論文として見ると、ピアニストの脳と身体についての研究分野を切り開く意欲的な作品なのかもしれないが、読み物としてみると、脳の仕組みを解明した、という点にとどまって、読者への示唆やメッセージが乏しいという不満は残る。
あえて本書を一般化して、自分へのメッセージを吸い上げるとすると、「結局は練習量がものを言う」ということと、「無駄な力を使わない(そしてそれは非常に難しい)」という2点だろうか。膨大な練習量によって脳がここまで進化できるということ、プロだからこそ分かっている力の抜きどころ、この2点を身をもって感じられるという点で、自己啓発に役立てることもできると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012年6月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
配架場所、貸出状況はこちら:http://libopac.josai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000057988
【選書理由・おすすめコメント】
いま話題の脳科学。ピアニストはなぜあんなに器用に弾けるのか?この本を読むことによって自分もピアニストのようになれるかもしれない。(マネジメント総合学科2年) -
第106回アワヒニビブリオバトル テーマ「音楽」で紹介された本です。ハイブリッド開催。@水野ゼミの本屋
2023.12.5 -
これは個人的に名著だった。子供を持つ親は読んでみるべきだし、読んだらうーんやっぱり楽器の一つは習わすよね?と感じると思う。
これ読むタイミングが下の息子が楽器を習い始めたいと本人の意志がはっきり見えて環境も条件も整い教室にアプローチ取って調整してたところなので、この道でよしと後押し勝手にしてもらった本でもある。
確かピアノを習いたいと自分で言い出して5歳から15歳くらいまで約10年間ダラダラと習ってきたにわかの感じだけど、音感がわかることやクラシックとの接点が持てたことにより得れたことは自身でよく理解しており、それ以上に脳科学的にこんな恩恵もあったのかと知ることにより、習わせてくれた親に感謝でしかない。
勉強は地頭勝負の世界だけど、音楽は幼少期から少しずつでも触れることで確実に可能性を広げてあげられる習い事だよなぁと改めて感じる本であった。 -
脱力や奏法に関する話は、ただ知って面白いと言うだけでなく、実際のピアノ演奏に取り入れられる実践的な内容だというところがピアノ独学者にはありがたかった。この本のおかげで脱力や音色に対する解像度が一気に上がった。
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一般人向けに、研究の専門的な内容などはある程度噛み砕いてかかれていて読みやすい。
プロのピアニストってすごいんだな…と。
最後のほうにチラッと触れられている、音楽(と脳科学?)を利用した病気の治療法もすごいと思った。
音楽ってやっぱりすごいのね。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/60959 -
脱力することの必要性を科学的に説明している箇所が論理的でよい。省エネか。