人間椅子 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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本棚登録 : 955
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301073

感想・レビュー・書評

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  • 大正に書かれた作品の、空気の褪せなさは尋常じゃないなあ。凄惨さ、残忍さ、恐怖や狂気のセンセーショナリズムは、現代の感覚では物足りないくらいの触れ幅なのに文句なく引き込まれる。古めかしい言葉なのに有り余る表現力とキャラクター性、簡潔で過不足ない文章が心地よい。人間椅子なんて表題で、どんなスプラッタかと想像してしまったけど、陳腐な想像を裏切る発想たるや。その変質性とありえなさとあり得そうさを生み出してしまう語りが圧巻のキモオモシロイはなし。

  • 春陽堂から大正時代に刊行された江戸川乱歩短編集を文庫で復刊したものです。本短編集には、"人間椅子(1925)""お勢登場(1926)""毒草(1926)""双生児(1924)""夢遊病者の死(1925)""灰神楽(1926)""木馬は廻る(1926)""指環(1925)"、"幽霊(1925)"、"人でなしの恋(1926)"の10篇を収録。江戸川乱歩を代表する作品が多く収録されている本巻ですが、やはり"人間椅子"を読んでいる時のゾクゾクとする感じは何度読んでも最高です(結末を知っているんですがね)。

  • 初めての江戸川乱歩。開高健がエッセイで、子どもの頃、親に隠れて読みふけったと書いていたのとがきっかけで。
    例えるならば「世にも奇妙なものがたり」みたいな、恐ろしさだなーと感じた。

  • ほぼ既読。やっぱり乱歩は心が落ち着く。印象に残らないような話ですらおもしろい。この中では『人でなしの恋』が1番好き。さらに言えば、春陽堂版は表紙も素晴らしいし、フォントも雰囲気にあってると思う。

  • ・収録作品・
    人間椅子
    お勢登場
    毒草
    双生児
    夢遊病者の死
    灰神楽
    木馬は回る
    指環
    幽霊
    人でなしの恋

  • 人でなしの恋、美しい純愛

  • これぞ短編小説!な一冊だった。一気に読んでしまった。
    ぞっとする話や人の汚らしい部分を描いていたりする話なのに、人道主義的な印象で、そこがすてきだなと感じた。
    悪いことをした人はだいたい罰を受けたり、殺人を犯した人でも両親の呵責に悩んでいたり、もちろんそこから飛び出した話もあるが(毒草など)、どれもこれも人間臭く、かわいげのある小説ばかりだったように思う。(でもお勢登場はただもう怖すぎる)

  • 奥さんには優しくしましょう。蓋を閉められない様に。

  • 改めて読んでみると、やっぱ面白いな〜と思う。
    「人間椅子」は有名なので知っていたけど、今回はじめて読んだ中では「お勢登場」が好き。
    シンプルなストーリーながら、うすら寒いです。
    他の短篇も、どれも毒とエロと妖しさに溢れ、読みだすと止まらなくなってしまうのだ。
    乱歩はすごい。

  • 表題作は、進むにつれ、顔がにやけてくるような面白さがあった。

著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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