人間椅子 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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本棚登録 : 955
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301073

感想・レビュー・書評

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  • 椅子の中で感じる愛しい人の重みと温もり。。
    凶愛だけど彼にとっては純愛。。

  • 人間椅子はやはりゾクゾクしました。
    人気があるのが納得できます。

    他短編も次を読み進めたくなるような、
    魅力的で怪しい怖さ漂うものでした。

    特に、お勢登場、毒草、人でなしの恋はすごくよかったです。

  • 人間椅子
    手紙であり恐怖をかもし出している。その後実際に座ったような記述、最後には手紙は物語だと記している。うまい、これに、あまい。
    お登勢
    怖い話。でも今ではありえないことは、行李に入れない、入れ物が今ではない。
    双生児
    アイデアは面白かった。これも、こんなことは、ありえるのかな?隙がありそうで巧妙だ。
    灰神楽
    家の中が今とはかけ離れている。想像すらできない。時が過ぎて思いは同じでも、周りの状況が変わった。
    指輪
    コントか?芝居か?
    幽霊
    明智小五郎が出てくる短編である。短編なのでタネも簡単なのだろう。
    人でなしの恋
    名人人形師立木
    文楽の浄瑠璃人形 安本亀八
    雛人形段飾り 入れ物はなんだ。

    人形に恋してしまった男の話。人間の女とでも、男は機能する。心が無いのか?人形の変わらぬ美しさに魅せられたのか?人形の死は壊れることではないはず。
    人形に自分を投影できないこと、強いて言えば自分の問題である。成長して大きくなった。

  • 収録されている短篇『人でなしの恋』を読まなければ今の自分はいなかったのではないかと思われる。また、これに限ったことではなく乱歩先生はとにかくタイトルのつけ方がすごく好き。
    短編集なのでちょっとしたときに読みやすい座右の書。

  • 思慮の浅い人間の失敗をよく知ることができた。
    勘違いで死んでしまった彦太郎や嫉妬に身を任せ夫を死なせた女、嘘ついて結局ばれた拳銃殺人犯など。

  • 妄想膨らんでたから、
    なんやこれで終わりかって思った。

    でも、乱歩の変態の話しは
    すごいよ(^-^)/

  • 大正に書かれた作品の、空気の褪せなさは尋常じゃないなあ。凄惨さ、残忍さ、恐怖や狂気のセンセーショナリズムは、現代の感覚では物足りないくらいの触れ幅なのに文句なく引き込まれる。古めかしい言葉なのに有り余る表現力とキャラクター性、簡潔で過不足ない文章が心地よい。人間椅子なんて表題で、どんなスプラッタかと想像してしまったけど、陳腐な想像を裏切る発想たるや。その変質性とありえなさとあり得そうさを生み出してしまう語りが圧巻のキモオモシロイはなし。

  • 春陽堂から大正時代に刊行された江戸川乱歩短編集を文庫で復刊したものです。本短編集には、"人間椅子(1925)""お勢登場(1926)""毒草(1926)""双生児(1924)""夢遊病者の死(1925)""灰神楽(1926)""木馬は廻る(1926)""指環(1925)"、"幽霊(1925)"、"人でなしの恋(1926)"の10篇を収録。江戸川乱歩を代表する作品が多く収録されている本巻ですが、やはり"人間椅子"を読んでいる時のゾクゾクとする感じは何度読んでも最高です(結末を知っているんですがね)。

  • (収録作品)双生児/人でなしの恋/幽霊/指輪/木馬は廻る/夢遊病者の死/毒草/お勢登場/人間椅子/灰神楽

  • 素晴らしい短編小説。
    人間椅子は発想からして
    乱歩の鬼才さが出ています。
    この中では最後の
    人でなしの恋が好きです。
    美しい純愛。
    気持ちが悪いのに
    どんどんページをめくってしまう。
    どこからこんな話をつくれるのか…
    感嘆してしまうばかりです。
    そして表紙も乱歩の作品に
    ひけをとらない素晴らしいものだと
    おもいます。

  • 初めての江戸川乱歩。開高健がエッセイで、子どもの頃、親に隠れて読みふけったと書いていたのとがきっかけで。
    例えるならば「世にも奇妙なものがたり」みたいな、恐ろしさだなーと感じた。

  • レトロな印象

  • ほぼ既読。やっぱり乱歩は心が落ち着く。印象に残らないような話ですらおもしろい。この中では『人でなしの恋』が1番好き。さらに言えば、春陽堂版は表紙も素晴らしいし、フォントも雰囲気にあってると思う。

  • 「甘美なる倒錯愛」
    (アリフミ氏)

  • ・収録作品・
    人間椅子
    お勢登場
    毒草
    双生児
    夢遊病者の死
    灰神楽
    木馬は回る
    指環
    幽霊
    人でなしの恋

  • 人でなしの恋、美しい純愛

  • 『人間椅子』
    創作オチだとしても、それでもこの発想はなかったわ…と思わせる作品。

    『お伊勢登場』
    見て見ぬフリをした時の気持ちをこう文章にされると、それだけで胸が痛くなる。お伊勢はそれでもまたやらかしそうだけど。

    『毒草』
    聞かれちゃいけない話を聞かれたと分かった時の緊張感は分かるけど、話としては…うーんもう少し当時のことを知ればもっと理解できるのかしら。

    『双生児』
    双子だからって奥さんにさえ気付かれないってなーとは思いつつ…念には念を入れ過ぎて自滅する様は思い当たる節があるせいかすごく共感できる。

    『夢遊病者の死』
    純粋に主人公がかわいそう。偶然の恐ろしさよ。

    『灰神楽』
    これも念には念を入れ過ぎて自滅するパターン。始まり方がちょっといつもと違う感じだった。

    『木馬は回る』
    ここで終わるん…だ…?って終わり方。なんとなく谷崎潤一郎を思い出した。

    『指輪』
    短いけど特にインパクトがあるわけでもなく。箸休め…?

    『幽霊』
    普通に考えれば老人は死んでなくて驚かしてるんだと分かると思うんだけど、やっぱり老人のしつこさを知っている分怨念というものを信じることができてしまったのかなあ。

    『人でなしの恋』
    タイトルが良い!かなしい話だけど、好きな話の一つ。

  • 気持ち悪くてすげーいい

  • これぞ短編小説!な一冊だった。一気に読んでしまった。
    ぞっとする話や人の汚らしい部分を描いていたりする話なのに、人道主義的な印象で、そこがすてきだなと感じた。
    悪いことをした人はだいたい罰を受けたり、殺人を犯した人でも両親の呵責に悩んでいたり、もちろんそこから飛び出した話もあるが(毒草など)、どれもこれも人間臭く、かわいげのある小説ばかりだったように思う。(でもお勢登場はただもう怖すぎる)

  • 江戸川乱歩作品で一番の面白さ。
    最後のオチが秀逸で、不気味です。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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