孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
4.15
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本棚登録 : 606
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301110

感想・レビュー・書評

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  • 昔の文の感じがいいですね。

  • 再読。一夜にして髪が白髪になった「私」の手記の体裁をとっている。3つの殺人事件が起こり、しろうと探偵が種明かしをするが、この本は探偵小説ではなく、殺人事件の背後にあるさらなる、私の友人諸戸道雄の家に関わる根源的な謎と、シャム双生児の「秀ちゃん」が書いた手記からの泥沼の様な後半部からが最高。同性愛、近親相姦、殺人、猟奇、不具者製造、宝探し、八幡の藪知らずの様な迷路と、めくるめくザ・江戸川乱歩ワールド。悲しい傴僂男の、正常人に対する復讐は哀しい。諸戸道雄の運命も哀しい。

  • 江戸川乱歩シリーズはいろんな所から出てますが春陽堂版が装丁や紙質など一番乱歩の雰囲気にあっていると思います。表紙が多賀新さんの版画で素敵。
    乱歩の中でもこれがダントツに好きです。グロテスクで美しいのです。
    そして意外にも、最後のページで突如として涙腺の危機がやってまいります。最後の最後にくる、あの一文です。
    乱歩で泣くとは…自分でも驚きましたが、あの最後があるからこそこの作品がひと際輝くのかもしれませんね。

  • 閉じた空間での探偵染みた活躍、洞窟で視界を失ってからの冒険、全体通してワクワクしながら読めた。

  • かたわ者やら見せ物小屋やら同性愛やら魅力的な要素がこれでもかと詰まっていて、しかも展開が大きく変化するので、わりと長めの話であるのに飽きさせない。すごくいい意味でエンタメ。

  • 個人的にはホモさえ無ければ★×5

  • 乱歩先生の一番の名作だと思います。ラストで泣ける。同性愛描写あり。主人公が一番得をしている気が。

  • 乱歩作品はどれも大好きなので甲乙つけれませんが、
    春陽堂のこのカバー作家さんも好きで一石二鳥で
    全巻そろえました。

  • ラスト一行に込められた彼の思いに胸が苦しくなりました。おどろおどろしく、奇妙で、悲しいお話です。

  • ■随分前に読了
    ■解説
    わたしは25歳の青年で、丸の内にオフィスのある貿易商S・K商会につとめていた。そこでタイピストの可憐な乙女木崎初代とわたしは恋におちた。結婚を約束したわたしに初代は命から二番めに大切な先祖の系図書きを預けた。それは何を意味したか?その初代が密室ともいうべき戸締まりも厳重な自宅の寝室で、何者かに刺殺された!憎い犯人を追うべくわたしは奇妙な友人の深山木幸吉に探偵を依頼した。さっそく深山木は「七宝の花瓶」のナゾをつかんだ。と思う間もなく海水浴場でその深山木も刺殺されてしまう。
    ■感想
    爆笑問題の太田さんがラジオで薦めていたので読んだが、もの凄く面白かった。奇形の描写のグロテスクさ、いけない方向に行ってしまうストーリーのスリリングさ!平成の世、さすがにある程度のサスペンスには慣れてるよと思っても、心底どきどきさせられた一冊。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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