孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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本棚登録 : 608
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301110

感想・レビュー・書評

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  • もっと気持ち悪さを出して欲しかった。物足りなさを感じる。自分の想像力の乏しさのせいかもしれないが…それでも芋虫や人間椅子のような人間の狂気や欲のドロドロを楽しみにしていた自分には残念であった。

  • 約10年ぶり。
    乱歩作品の中でも特に好きなものの1つ。
    まさに乱歩ワールド。
    終わりかたもせつなくていい。

  • 恋人が殺され、その捜査を依頼した友人も殺される。現場付近には同姓である主人公に恋情を抱く友人が目撃され、次第に疑惑を深めていく・・・のが前半。長く感じるが、これにより中盤以降の超展開が興奮をもって楽しめる。

    乱歩作品の多くにいえるのだが、原点以上に乱歩作品から触発された表現(映画・音楽等々)のほうがまがまがしい。人の想像力を掻き立てるらしい。

    故にこの作品を下敷きにした映画『恐怖奇形人間』のほうかエグい。

  • 何度読んでもおもしろい

  • エドガー・アラン・ポー、じゃなくて、江戸川乱歩の『孤島の鬼』を読了。実は乱歩の作品は読んだことがなかった。

    ミステリ好きにとって乱歩は基本中の基本なのに、今更かと言われても仕方ない。

    さて、乱歩と言えば恐らく「明智小五郎」や「少年探偵団」、「怪人二十面相」が真っ先に思い浮かぶと思うが、本作にはそれらは全く出てこない。

    ではどのような作品かと言うと、テーマとして2つあげることができる。

    一つは「怪奇小説」。乱歩には怪奇趣味があったと言われている。これは乱歩の他の作品『人間椅子』や『芋虫』といった、現在では問題になるような表現をたっぷりと含んだ作品(読んではいないが大体のあらすじは知っている)にもよく見られる。そういう表現が苦手な方にとっては、あまり気持ちのいいものではないかもしれない。

    もう一つは「同性愛」。本作の主人公は主に学生時代に知り合った簑浦と諸戸という男2人なのだが、蓑浦は尊敬できる先輩といった風に諸戸を慕っていた。諸戸は快活で頭のよい美男子だが実は同性愛者で、女性に興味がないどころか汚いものだとさえ感じ、またそんな自分を恐ろしくも思い、そして蓑浦に恋情を寄せている。今で言うBLかと思われるかもしれないが、そこまでのものではない。

    乱歩の長編最高傑作との呼び声も高く、色々なサイトのレビューも好評。トリックも当時では斬新だったに違いない。

    昔の作品だけあって、流石に文体や表現は多少読みづらくはあったが、面白い作品だった。少し残念だったのは、終わりが少し呆気なかったこと。それでも最後一文には感動した。

    表現と言えば、1930年発表の古い作品なので、いま現在では差別用語に値する酷い表現や言葉が使われている。障害者の扱いが酷かった時代である。元々乱歩の作品にはエログロが多いこともあるし、本作も例外ではない。作中には障害者が多数出てくるのだが、その人たちの扱いが何と言うか…だいぶ酷いものがあった。時代が時代だったこともあるし、そういうのがどうしても嫌な方にはオススメできかねるが、楽しむべきところは他にあることは理解して貰いたい。

  • はじめて読んだ乱歩作品ですが、うーん、よませるなあというかんじ。
    スリリングで、奇怪で、軽妙で、小難しそうに見えてどことなくあたりの柔らかい文章は存外読みやすく、結果止まらなくなります。おもしろくて寒気がするミステリー、とても好みでした。あとがきも含めてとてもよかった。

  • 生理的不快感、暗闇に浸水、そして謎解き。
    恐怖満載のミステリー作品。
    もう表紙から気味が悪い…
    素晴らしい内容で大満足でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もう表紙から気味が悪い…」
      そう言うのがお好きなんだ、、、
      「もう表紙から気味が悪い…」
      そう言うのがお好きなんだ、、、
      2014/06/16
  • 今読んでも色褪せていない面白さ。あの時代独特の不気味さというか、気味悪さはあるが後を引くものではなく、冒険、推理、怪奇どれもあてはまる気がする。探偵が少し可哀想な探偵小説。面白かった。

  • しかし昔の小説にはよく同性愛(男のみ?)が出てくるのは気のせいだろうか。推理的なところはあんまりなくて、怪奇ものというか、放送禁止用語多いなー、みたいな。しかし諸戸の熱い思いが泣ける。そして気持ち悪い。

  • BL要素があるというので読んでみたら同性愛の要素がなくてもむしろなかった方が面白かった

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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