死仮面 (春陽文庫 探偵小説篇)

  • 春陽堂書店 (2024年9月26日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394980100

作品紹介・あらすじ

未定

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】死仮面/黄金の花びら

    金田一耕助もの。
    久々の著者作品。
    懐かしい。ただただ懐かしい。

  • 横溝正史をちゃんと読んだことがなかったなと、図書館で借りてみた。

    オリジナル版
    「死仮面」と「黄金の花びら」の二話収録

    言葉って生きてるんだなと、読み始めてすぐ思った。現代小説とは少し違う趣きがある。

    これは本を読まなければわからないことだなと面白く思ったのは、金田一先生を「耕助」と書く違和感。『耕助は思わず…』とか書いてあると、慣れるまではピンとこなかった。映像でしか知らないと、こうなるのかな

    巻末には、「死仮面」の草稿写真が掲載されている。


  • マーケットで見つかった腐乱死体から始まる「死仮面」事件の謎に挑む金田一耕助。

    犯人たちの動機とやり方もエグいし被害者もヤバい奴だし色々と濃い話だった。
    手間暇かけて工作してるの考えるとちょっとシュール。

    精神的なグロさが強かった。

    最後は真っ当な後継者が上手く建て直していってくれそうで良かった。

    ヘボ探偵だと思って巻き込まれてたの面白いし運が無さすぎる笑

    「黄金の花びら」も短いのに満足度高い。見た目の描写で金田一耕助確定してて笑う。
    白蝋怪盗も単体で気になりすぎる。

    直筆の草稿もすごい貴重な物見れた。

  • 「八つ墓村」事件の直後に金田一耕助が関わった事件。奇妙なデスマスクを巡る経緯は、やがて凄惨な殺人事件へと発展する。少年向けの短編ミステリ「黄金の花びら」も収録。
    横溝正史当人も陰惨すぎると毛嫌いしたためなかなか日の目を見ることがなかった作品のようですが。陰惨だからいいんじゃないの!(笑) そういうの好きな人には外連味たっぷりで面白いです。登場人物が少なめなので、犯人は分かりやすいけれどさほど問題じゃないし。そして事件の陰惨さとは対極に、澄子のキャラクターがすがすがしくて魅力的でした。
    併録された「黄金の花びら」もミステリとしての読み応えあり。あの仕掛けにはちょっと笑ってしまいましたが、それもまた魅力です。

  • 〔オリジナル版〕とあるように旧春陽文庫版から、
    ①「死仮面」削除・改変箇所の連載時表記への可能な限りの訂正、
    ②他一編にジュブナイル短篇「黄金の花びら」収録、
    ③「死仮面」草稿に正史が加筆した25枚を収録、
    ④論文「横溝正史における改稿の意欲――『死仮面』の場合」(二松学舎大学山口直孝教授)収録、
    ⑤日下三蔵による覚え書き、
    以上が差し変わっている。何はともあれ入手困難だった春陽文庫オリジナル版が手軽に書店で購入できる令和の世を歓迎したい。内容は小ぶりだが非常なハッピーエンドの中編として金田一ものとしては珍しい。

  • 面白かった。

  • 2025/01/03読了

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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