- 本 ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394980100
作品紹介・あらすじ
未定
感想・レビュー・書評
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【収録作品】死仮面/黄金の花びら
金田一耕助もの。
久々の著者作品。
懐かしい。ただただ懐かしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
横溝正史をちゃんと読んだことがなかったなと、図書館で借りてみた。
オリジナル版
「死仮面」と「黄金の花びら」の二話収録
言葉って生きてるんだなと、読み始めてすぐ思った。現代小説とは少し違う趣きがある。
これは本を読まなければわからないことだなと面白く思ったのは、金田一先生を「耕助」と書く違和感。『耕助は思わず…』とか書いてあると、慣れるまではピンとこなかった。映像でしか知らないと、こうなるのかな
巻末には、「死仮面」の草稿写真が掲載されている。
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「八つ墓村」事件の直後に金田一耕助が関わった事件。奇妙なデスマスクを巡る経緯は、やがて凄惨な殺人事件へと発展する。少年向けの短編ミステリ「黄金の花びら」も収録。
横溝正史当人も陰惨すぎると毛嫌いしたためなかなか日の目を見ることがなかった作品のようですが。陰惨だからいいんじゃないの!(笑) そういうの好きな人には外連味たっぷりで面白いです。登場人物が少なめなので、犯人は分かりやすいけれどさほど問題じゃないし。そして事件の陰惨さとは対極に、澄子のキャラクターがすがすがしくて魅力的でした。
併録された「黄金の花びら」もミステリとしての読み応えあり。あの仕掛けにはちょっと笑ってしまいましたが、それもまた魅力です。 -
〔オリジナル版〕とあるように旧春陽文庫版から、
①「死仮面」削除・改変箇所の連載時表記への可能な限りの訂正、
②他一編にジュブナイル短篇「黄金の花びら」収録、
③「死仮面」草稿に正史が加筆した25枚を収録、
④論文「横溝正史における改稿の意欲――『死仮面』の場合」(二松学舎大学山口直孝教授)収録、
⑤日下三蔵による覚え書き、
以上が差し変わっている。何はともあれ入手困難だった春陽文庫オリジナル版が手軽に書店で購入できる令和の世を歓迎したい。内容は小ぶりだが非常なハッピーエンドの中編として金田一ものとしては珍しい。 -
面白かった。
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2025/01/03読了
著者プロフィール
横溝正史の作品





