偽装するニッポン

著者 :
  • 彰国社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784395004355

作品紹介・あらすじ

東へ西へと跳梁跋扈。前代未聞の公共施設。日常空間に突如として現れたデザインは、「かわいい」形態を持ちながらもどこか「奇っ怪な」雰囲気を漂わせている。河童や果物、特産品、動物、メルヘンなど、公共施設に取り付けられた図像たちは、一体何を語ろうとしているのか…。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルと事例として言及されている建築物のキッチュさに惑わされそうになりますが、本書は近代以降の消費社会における公共空間を問う真面目な研究です。
    現代思想と建築は興味深い関係にありますが、その拮抗を総括し、2000年代に繋ぐ議論を試みているのではないでしょうか。
    近年のゆるキャラに代表される地域振興と観光ブームを考える際に参考になります。
    東の『動物化するポストモダン』と合わせてどうぞ。

  • 河童橋が本当に河童の形をしてたら引くよね。 そういう建物の写真が満載でびっくり。 それをまじめに分析しています。論説のまじめさと、取り上げられている題材のおかしさのアンバランスが何とも言えず楽しい。

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著者プロフィール

国立民族学博物館准教授。専門は経済人類学、グローバリゼーション研究な
ど。主なフィールドはフランス。近年の仕事に、『移動する人々』(共編、晃洋
書房、2019 年)、『文化人類学の思考法』(共編、世界思想社、2019 年)、アルジュ
ン・アパドゥライ著『不確実性の人類学』(共訳、以文社、2020 年)などがある。

「2022年 『かかわりあいの人類学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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