間取り百年: 生活の知恵に学ぶ

著者 :
  • 彰国社
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本棚登録 : 103
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784395006960

作品紹介・あらすじ

図と絵で書き綴る21世紀への遺言。図の家はすべて実在。暮らしの実体験と見聞で綴る。生活の変化とその要因を見透かす。生活の知恵に学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • 100殺!ビブリオバトル No.27 午後の部 第4ゲーム(1班)

  • 授業用

  • 間取りのイラストが面白かった。
    家具や布団などの配置も描かれてる。

    文章はあまり読まなかったけど、時代ごとの背景や、生活の風景が説明されている。

  • 明治中期頃から現代までの、ここ百年の住宅の間取りの変遷を追ったもの。間取りから、家の在り方、生活スタイル、社会、人々の価値観の移り変わりを読み取る。

    「家を建てる」から「家を買う」へ。住むために家を建てていたのが、すでにある住宅の姿に合わせて人が住むようになった。
    台所革命と女性の社会進出。
    間取りから室取りへ。用途限定的な部屋の取り方への変化。子供の自主性を育てるための子供部屋の独立。様々な用途に使える和室の消滅。
    などなど。

    戦争の前後でいかに人々の生活、価値観、そして家の在り方造り方が変化したか…ひとつひとつの時代を作ってきた人々に思いを馳せる。戦火で壊滅し、また戦後も工業(出稼ぎ、核家族)や情報が集中した都市においては特に変化が激しかったと推測される。

    現代の家として、機械生産化された住宅の問題点を克服しようとして造られた住宅の例が挙がっている。100%国産材、5寸角の中目材、躯体内の通気…などがキーワード。機械的に生産されたものを安全と思い、窓をあけて虫や花粉が入ってくるよりも閉めきって無菌状態にしておくのが健康住宅であると思い込んでしまう現代人に警鐘を鳴らしている。筆者の思いが読み取れる。

    2004年初版発行。

  • 日本のたどっってきた住まいの形が
    明治から現代まで紹介されている。
    間取りつきなので間取り好きな人はとても楽しい。
    間取り分からん人も、丁寧に説明されてるから分かりやすいとは思う。
    私は間取り好きなんだけれど空間把握能力が乏しいから
    間取りから当時の生活を想像していかなきゃならないこういう本は難しかった。
    (くだらない間取り見て、変な間取りー!三角形だよ!!みたいなのが好きです笑)
    さてさて内容ですが、
    歴史的にたどっていくので住まいの変遷とても理解しやすかったなぁ。
    前半は民家の時代、
    第二次世界大戦を経て、日本の住宅事情は大きく変わり
    住む為に住宅をたてるのではなく、
    住宅をたててそこに人間が合わせてすんでいくようになるそうです。
    いわゆる酒に飲まれてる感じ?
    違うか??笑
    まぁ、今の住まいが抱える問題の多くはここに起因しているよう。
    そんな日本の住宅の歴史、そして問題、解決の為の方策や課題が書かれてる、
    いわゆるそんな本でした。

  • 明治中期から現代までの、代表的な民家の間取りをあげて、建築や生活スタイルの変化を述べている。機械的な間取図だけではなく、立体的に書かれたスケッチもたくさん掲載されており、時代の変遷がよく分かる。

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