篠原修が語る日本の都市: その伝統と近代

著者 :
  • 彰国社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784395040179

感想・レビュー・書評

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  • すごく大事なことを色々書いている。

    1
    モデルの分類は面白い。
    a 実在モデル
     a-1都モデル
     a-2歴史モデル
     a-3機械・生物モデル
     a-4民族モデル
    b概念モデル
     b-1絵画(図式)モデル
     b−2記述モデル

    実在モデルの分類は斬新。
     歴史モデルに対して,空間モデルがない。
     機械モデルと生物モデルを分離していない。

    粗型(origin),原型(prototype),規範(model)
    という感じで展開しようとしている。

    2 水辺の自己領域化の型
    占有対象, ,自己領域化の型,典型例
    物理的占有,水辺,水辺公開型,プロブナード、臨海公園(山下公園,隅田公園)
    ,,水辺占有型,水茶屋,割烹(高瀬川,隅田川)
    ,水面,水面上部占有型,川床(鴨川,貴船川)
    ,,区間分割利用型,郡上八幡
    ,,時間分割利用型,柳川
    ,,イベント利用型,屋形舟、鵜飼
    ,水,水引き込み型,汐入講演(浜離宮、清澄庭園)
    ,,水取り込みー返却型, 京都杜家町,岡山後楽園,津和野
    心理的占有,,情景型,西翁院
    ,,見立て型,厳島,柳川

    3 道路の名称とその由来
    幅員,位置:広小路,袖摺坂
    勾配,形状:胸突坂,雁木坂,九段坂,鍋割坂
    眺望:富士見坂,潮見坂,八景坂,江戸見坂
    線形,交差:大曲,筋違、八ツ小路
    植生,明暗:紅葉坂,桜坂,柳通り,暗闇坂
    宗教:仲見世,表参道
    施設,伝説:団子坂,紀伊国坂,権野助坂

    定常状態での記述が多く,過渡状態の記述が物足りない。
    歴史モデルで時間に言及しているが、時定数による分類がない。
    類推での議論は推測できるが、離散での可能性について言及がない。

    参考文献をあたってみて、書いてあるかどうか確かめてみる。

    なにかまとまりがないと感じた。
    雑誌の記事の切り貼り。

    モデル
    テーマ
    ルール
    マスタープラン
    アメニティ
    スローガン
    トータルイメージ

    片仮名で記述する必要のない概念を列記して、何が言いたいかがわからない。

  • 年度末にカフェポイントで買ってから未読

  • 文章や言葉のかっこよい方の教えは心地よい.都市の伝統美,まちの見方を教えてくれる素敵な景観の先生の一冊.

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著者プロフィール

1945年生まれ。東京大学工学部土木工学科卒。東京大学・政策研究大学院大学名誉教授。工学博士。GS(グラウンドスケープ)デザイン会議共同代表。エンジニア・アーキテクト協会会長。著書『土木造形家百年の仕事』(1999年、新潮社)、『土木デザイン論』(2003年、東京大学出版会)はともに土木学会出版文化賞受賞。

「2018年 『河川工学者三代は川をどう見てきたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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