- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784395051021
感想・レビュー・書評
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初学者がいきなり読むには少々難しいかもしれない。ライザー+ウメモトによる建築意匠論である。空間を表現する幾何学、物質、操作、そしてこれらを考えるときに犯しやすい誤りについて、1トピック見開き数ページで簡潔にまとめている。建築は工学的な面とともに芸術的、哲学的な側面も備えた複合的な領域である。専門を意匠系、歴史系に考えている人はこの本を読んで自分の理解を試してみるのもいいだろう。(建築学科)
配架場所:工1B・建築
請求記号:220-0:R.13
◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002636663&opkey=B148057070714414&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
次第に街に増殖してきた曲面や傾いた壁・床・天井、ランダムに置かれた柱。
加えてもはや壁も床も天井も柱もないような建築。
心地よくもあり誘導的でもあり破壊的でもある。
そんな現代建築をとらえる道標として限りない思考のネタを与えてくれるような本。
電子計算機の発明は世界を大きく変えた。
もちろん建築も同様でコンピューターによって大きく変わった。
様々なパラメーターの可能性が追求され、しかも同時に多くのパラメーターを融合し建築を生み出そうとする。
そんな時代の建築家、ライザー+ウメモト。
この本では67のテーマについて引用と図版ともに自分たち姿勢を述べていく形をとっている。
ライザー+ウメモトのマニフェストであり、彼らの生み出す「偏在する差異の場」の裏側を見せてくれる。