卒業設計で考えたこと。そしていま (建築文化シナジー)

  • 彰国社 (2005年11月15日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784395240012

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。卒計で自分のやりたいことをやりきれるように頑張ります。

  • 請求記号 525.1/I 23

  • アーキグラムやラヴィレット公園のコンペに影響を受けたものが多い。部分が全体として1つの方向を持つ、部分を抽象化して組み上げるなど。今後はその考えを踏まえて新しい解法のようなものを発見していくべきか。我々が考えるべき、その次の段階とは何か。

  • "本書は学生の声から生まれた。"

    ◯青木淳

    「2枚の地図によって重ね合わされた都市、さえも」

    整合地と不整合地という2つの地(地図)をかけあわせた部分(→虚構の敷地)を敷地とする。(偶発性、作為性をなくすため、地図はそれぞれ燃やした)

    平面でしか建築を考えていなかった。(≒断面図は意識してなかった。≒3次元に興味がなかった)

    一貫性があったり、やりきったものだけがもつ迫力

    "それまでやりたかったことをとことんやって、『なるほど、こういうことをしたかったんだね』と言われない学生は、その段階を卒業することができないで、いつまでも同じことを繰り返します。学校はそれを望んでいるのでしょうか。"

    ◯阿部仁史

    「都市洞窟」

    「身体に関する4つの実験」(境界面への挑戦

    自分のためだけの空間(=建築のマスターベーション)

    幾何学を組み合わせたことで生まれる偶発的なデザインの可能性

    "自分にとってのリアリティとは何か、それを問うべきじゃないか"

    ◯乾久美子

    「dwelling」

    設定は裸で暮らせる小さな家

    "テントのようなプリミティブな住宅の形で、すべての機能をいちから考えなおしてみたい"

    "大学を出ると現実の世界に引き戻されるから、大学ではファンタジーの方向でいきたい"

    "いろんなパーツをごった煮にしたい"

    "破綻したとしても自分がきになることをやることがいちばん"

    ◯佐藤光彦

    「DOJUNKAI AOYAMA APARTMENT REDEVELOPMENT PROJECT」

    ◯塚本由晴

    渋谷駅のリノベーション

    巨大

    都市のもつ非自律的形成の一面をもって、建築もつくれないか

    "卒計に傾向と対策はないよ(笑)。こんな本を読むんじゃない"

    ◯西沢立衛

    川を敷地とした



    風景をつくる


    ◯藤本壮介

    銀座

    グリッドへの異物貫入

    フォトモンタージュがリアル。

    ◯藤森照信

    山間への飛行船的橋空間の設置

    ◯古谷誠章


    ◯山本理顕

    卒論

    映像(コマ撮り 手作業)

  • もう一度卒業設計したいと思ってしまう一冊。
    2009.01

  • 豪華な顔ぶれに惹かれて手に取ってみました、内容としてもこれから四年生になる身としては(卒業設計はしないつもりでも)興味深い。
    戦う土俵が大学内ではなく、国内ランクの人達なだけにテンションがたかい。渾身の力をこめてでかすものなのですね、卒計って・・・。藤森さんの「処女作に全てが出ないような人はダメなんじゃない?」という言葉がトドメ。

  • 卒業設計ってなにをしてるんだろうか。
    そんな疑問に答えてくれる本です。
    有名な建築家でも、それぞれの考え方で、それぞれ違った趣向で卒業設計をつくりだしていたっていうのが非常に面白いと思いました。

  • 著名な建築家たちの卒業設計を見られる本。

    ああ同じ大学生だというのに。
    熱意がすごい。
    私ももっとできるはずなのに。

    建築って面白そう、と思うきっかけになった本。

  • 今の時期(12月)学生のみなさん行き詰ってんじゃないっすか??そんなときにオススメな本。私が学生のときに出しといてくれたら良かったのに。

  • 分からない言葉が多かったです。

    いかに自分が真剣に建築に取り組んでいなかったかが分かりました。

    また、その言葉の難解さが僕を建築から遠ざけた原因だった気がします。

    しかし、なんだかわかんないけど建築をやりたいなぁというぼんやりとした欲求もわいてきました。

  • 高校時代の同級生の親が著者に名を連ねているので読んでみた。卒業設計ではいかに考えたかということよりも、今現在卒業設計を終えてどういう気持ちですか、という質問に対する答えが述べられている著書。3年時に読むのは少し早いような気がした。

  • 卒業設計をやる上でヒントが得られる本。卒業設計の息抜きに読むのがgood♪

  • どの建築家も口にしていたことは、最近の大学生は上手くやろうとしすぎで、やりたいことを思い切ってやろうという気持ちが薄いということだった。
    このことは建築学科の卒業設計に限らず、どの学生にも、また最近の若者全体に言えることではないか(自戒を込めて)。
    卒業設計をそのくくりで見るのではなく、自分の表現を発表する場としてみると、この本の新たな魅力に気づく。

  • 帰りの電車で、卒計を控えた後輩が”読み終えたから”と貸してくれた。巨匠の卒計をカンニングするならもってこいだけど、「卒計に傾向と対策はないよ(笑)。こんな本を読むんじゃない」(塚本由晴)という厳しい一言も。/卒計が、それぞれの建築家にとって(何らかの意味で)現在の活動の布石となっている様子が、活き活きと伝わってくる。/学部4年生の時点で、ここまで考えていたのか…という畏敬の念を抱くと同時に、巨匠たちのロジックに乗っかって、自分が妙にクリエイティヴな人間になったような気分になる。/青木淳の「それまでやりたかったことをとことんやって、『なるほど、こういうことをしたかったんだね』と言われない学生は、その段階を卒業することができないで、いつまでも同じことを繰り返します。学校はそれを望んでいるのでしょうか。」というくだり、少し泣きました。私の中にも、未だ卒業できないままのものがたくさんあることを思い出して。

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著者プロフィール

1967年パリ生まれ。東北大学大学院工学研究科教授。博士(工学)。建築史・建築批評。1992年東京大学大学院修了。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展2008日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2013芸術監督。
主な著作に『過防備都市』(中公新書ラクレ、2004年)、『建築の東京』(みすず書房、2020年)、『様式とかたちから建築を考える』(菅野裕子との共著、平凡社、2022年)がある。

「2022年 『増補版 戦争と建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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