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- / ISBN・EAN: 9784395320011
感想・レビュー・書評
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顧みられることのないものが世の中に数多くある。「プレハブ住宅」もその中に入る。
しかし、プレハブ住宅は日本の一時代を築いている。
1960年前後から1970年代にかけて、プレハブ住宅開発にかかわった8社16人の聞き書きをベースにしたオーラルヒストリー。
何もないところから始めているだけに、分厚い壁がそびえ立っているが、その壁を乗り越えて各社が今も存在する。
プレハブ住宅販売促進のために、百貨店の屋上を住宅展示場にしたのには驚いた。
パナホーム(設立当時はナショナル住宅建材)の会長と社長が「君な、路地裏で屋台出してもしょうがないじゃないか。目抜き通りのど真ん中に出せ」と言われて、当時の営業部長は困ったがひらめいた。
「ミナミが大阪の真ん中だから、高島屋の屋上に建てよう」と。そこで交渉したら面白いということになり実現。
評判になり行列ができていたが、売り出して半年くらい経って実際にプレハブ住宅が建ったそうだ。
今と違って百貨店が街のにぎわいの中心地だったからできたことだな。
初期のプレハブ住宅がどうなっているのか見に行った様子も取り上げている。
近鉄奈良線の石切駅を降りて歩くと「石切ヴィレッジ」がある。
ここは、築260年の母屋を中心に各年代の建物を残す古民家ギャラリーで、その中に初期プレハブ住宅(松下1号型、1961年発売)がある。
プレハブ住宅に関するさまざまな話が載っていて興味深かった。 -
プレハブ産業技術者のオーラル・ヒストリー
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20190921 下京図書館
「ハウスメーカ」というのは、もともとこういうところからなんだ、と改めて腑に落ちた。 -
建築維持活用論[Approaches for Extending the Life of Built Environment]
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現在の主要なハウスメーカーの技術の根幹をヒヤリングという形で整理された内容。旭化成ホームズの鉄骨ALC造へのこだわりが良く分かった。また、トヨタホームが以外と古くから住宅のシステム化に検討していたことに驚いた。