組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396110444

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  • 当たり前のことが出来なくなる状況で、大きな失敗や事故が起きる。

  • 東2法経図・6F開架:336A/H56s//K

  • あるある…と思えるような事例が数多く書かれていた。失礼な書き方かもしれないが「あるあるネタ」の本を読んでいるよう。非常に勉強になった。

  • 一言で「経験の浅いもののミス」という場合でも、その背景には、経験の浅いものにその業務を任さざるを得なかった、その組織の都合があるのではないか、とか、グループシンクという複数の人間が集まって話し合うことで、偏った咆哮に結論が導かれてしまうだとか。なぜ失敗をするのか「失敗学」を研究していくと、その原因が「組織」の問題がゆえに起こっていることが多い。本書はそのことについて実際に起こった事故・事件を事例としてあげながら、それぞれのケースをとてもわかりやすく分析している。

  • 失敗や事故、不正が行われる時必ず問題が起こる背景がそこにある。そして問題を起こす組織や人には必ず心理状態があり、本質的な原因はそこにある事が多い。過去の事例から本質を学び解決する必要がある。

    自分さえよければそれで良い。全て他人事、すべて他人のせいにする。これが今までの企業雪印の人格です。これが社員ひとりひとりの中に多かれ少なかれ巢を作っている。悪しき雪印らしさです。

  • 各界の失敗の事例集。作者自ら語るように、失敗を系統だてて分析するものではなく、共通する解決策を提示するものでもなく、本当にただ失敗の事例を並べただけ。それも取り立てて目新しいものがあるわけではなく、JR西日本福知山線脱線事故の原因を過酷なスケジュールのせいと言ってみたり、コロンビア号の爆破事故を危機感の麻痺だと言ってみたり、雪印乳業の不祥事を組織文化のせいだと言ってみたり。それぞれの事例がコンパクトにまとまってはいるので、なんかの種本としては使えるかもしれないが、本書のみから新しい何かを学び取るのは難しいかもしれない。

  • 失敗を直視し、避難するだけではなくて、未来に役立てるための書。
    かなり幅広い領域から(といっても、人口に膾炙した大きな事故が主)、失敗が繰り返えされる模様を分析を加えながら解説されている。

    近接領域にであるなしに関らず、ここから学ばなければならないことは沢山あると感じた。
    マネジメントの大切さは云うまでのないが、その手法については考え直さなければならないことが多いと思う。

    マスコミによって流される自己の分析は、往々にして、ある局面のみであることが多いのではないだろうか?
    失敗(事故)の分析が、一つのありきたりな結論に到達するためのコジツケにならないように、しっかりと学んでいきたい。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。
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    【著者略歴 (amazonより)】
    樋口/晴彦
    1961年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、国家公務員上級職に採用。愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局主席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。現在、警察大学校警察政策研究センター主任教授として、危機管理分野を担当。組織学会、警察政策学会、失敗学会会員
    ————————
    【目次】
    第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか
    ・ヒューマン・エラーの背景に在るもの―エラーを誘発する職場環境
    ・熟練者の落とし穴―ベテランだからこそ事故を起こす
     ほか
    第2章 危機意識の不在
    ・危機感の麻痺―「今そこにある危機」が見えない
    ・安全対策の磨耗―些細な違反も積もれば山となる
     ほか
    第3章 行き過ぎた効率化
    ・コスト削減のしわ寄せ―いつも犠牲にされるのは安全性
    ・成果主義の病理―性急な成果主義の導入が組織を蝕む
     ほか
    第4章 緊急時への備え
    ・非現実的なシミュレーション―何のためのシミュレーションか
    ・初動措置の重要性―対応の遅れが破局を招く
     ほか
    第5章 リスク管理の要諦
    ・撤退判断の難しさ―リスク管理に「もったいない」は禁物
    ・監視機構の実効性―お目付役は大丈夫?
     ほか
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  • さまざまな事故や組織上の問題事例が網羅的に取り扱われている。
    ただ網羅的というだけという感がしないでもないが、これだけ多くの情報を集めるのはそれなりに大変だろう。
    企業の成果主義に対する切り口は、著者が警察官僚であるとは思えない程的を得ている。綿密な取材によるものだと感心する。

  • 小さなヒューマンエラーの積み重ねや組織文化が、やがて重大な事故の発生につながることは、あらゆる組織、個人について経験的に分かっていることである。
    個人的には、小さなヒューマンエラーが大きなミスにつながる危険性を認識した上で、どうすれば小さなエラーの段階で抑えることが出来るか、ということに関心がある。そうでなければ、時間とともに重大なミスは発生してしまうのである。
    失敗が起きてから反省し膿を吐きだすことも重要だが、ミスを未然に防ぐ方法を考えていくこともそれ以上に重要であると感じた。

  • 組織で起きた事故・事件を分析しながら、リスク管理の教訓を探る本。
    「なぜ起きたか」という直接的な原因を指摘するだけでなく、そのミスを引き起こすに至った背景要因まで追求する姿勢が興味深かった。
    ヒューマンエラーを防止するのではなく、発生するものとして捉え、どこまで対応策を練る事が出来るかが重要だと考えられる。リスクの捉え方を再考できる本

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著者プロフィール

1961年生まれ。1984年に東京大学経済学部卒業。警察庁へ。

内閣安全保障室参事官補、愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官などを経て、現在は警察大学校警察政策研究センター教授。これまでオウム真理教事件、ペルー大使公邸人質事件、東海大水害対策などの危機管理に従事。

企業不祥事の分析を通じて組織のリスク管理及び危機管理を研究。1994年にダートマス大学 Tuck School で MBA,2012年に千葉商科大学大学院政策研究科で博士(政策研究)取得。

著書に、『組織不祥事研究』(白桃書房)、『続・なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか』『なぜ,企業は不祥事を繰り返すのか』(日刊工業新聞社),『組織行動の「まずい!!」学』(祥伝社),『組織の失敗学』(中央労働災害防止協会)など多数。

「2019年 『企業組織の発展段階を知ろう! ベンチャーの経営変革の障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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