人は「感情」から老化する: 前頭葉の若さを保つ習慣術 (祥伝社新書 52)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396110529

作品紹介・あらすじ

人間の老化は、「知力」「体力」より、まず「感情」から始まる。記憶力の衰えを気にする人は多いが、知能・知性は高齢になってもさほど衰えないことがわかっているし、正常歩行能力なども思っている以上に、維持される。それよりも問題なのか、怒り出したらずっと怒っているといった、感情のコントロールや切り替えができなくなったり、自発性や意欲が減退していく「感情の老化」だ。脳の中でも、記憶を司る「海馬」などよりも、人間的な感情を司る「前頭葉」から、真っ先に縮み始めることがわかっている。これを放っておくと、体も脳も見た目も、すべてが加速度的に老化してしまう。本書の「前頭葉を若く保つ習慣術」で、感情の老化を食い止めよう。

感想・レビュー・書評

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  • 知力や体力からではなく、老化は感情をつかさどる前頭葉の委縮から起こることが、腑に落ちる本だった。

    高齢になると体調不良で体力が落ちてしまうから、好奇心ややる気が失われているものだと考えてしまっていたけど、それだけではなく、前頭葉が委縮するためにそんな傾向になってしまうのだと納得。

    私も、すでに萎縮しているのかもしれないと思い当たることがある。
    面倒くさいな~って思うことが以前より増えて来たから。

    読んでいると、日頃から意識して出来ることは、すぐにやれそうなものが結構あった。

    いつものワンパターンな暮らしから脱却。
    散歩等の外出でもルートを変えてみる。
    本やテレビで内容を受け売りでも人に話す。
    人の話は、質問をするつもりで聴く、鵜呑みにしない。
    ギャンブルに行く←これは、したいとは思わない。
    意欲のある人の行動、言動を見習う。

    読んだ内容を自分なりに「出力」することも大事。
    このレビュー・感想もそれに該当していると思う!

  • 「老化」は前頭葉、すなわち感情を司る器官から始まるんだそうです。そのため前頭葉を活用していけば老化は防げるのだとか。なるほど。専門家が言うからにはそうなのでしょう。

    ちなみに感情年齢52歳でした。

  • ふむ

  • 最初に、「感情老化」度で感情年齢は「32歳」でした。

    『「億劫になる」というと・・・』という形容詞がついてまとまる本書である。5章構成。

    「感情の老化」には引きを超す三大原因があるという。「2章」の「四〇代以降の、EQが低下していく理由」については見解が述べられて楽しく読めた。

    脳の働きについて今後の「不安」を持つ人・・・1章、5章
    いい人生をおくりたい人・・・2章、5章
    暴走感情をどう対処したらいいのか・・・・3章

    しつこい視点で何度も繰り返して説明をしているところがあり、思わず笑ってしまいますが
    最後まで、楽しく刺激的に読めました。

  • 当方30代で既に趣味がなく、あまり欲(美味しいもの食べたい!とか、旅行に行きたい!とか)も無いので読んでみました。
    怒りの感情がコントロールできない等はないけど、なまじ人生経験があるだけに物事に真新しさがなく、刺激が少ない。わかったつもりになってしまうというのは感じたので、本を読んだら感想をかくのは続けようと思います。

  • ・自分の感情を客観視し、今自分がどういう状態なのかを知ることが重要だと思った。
    ・他人の感情に触れて、自分もそうならないようにしようとか思えるようになりそうだと思った。

  • 介護に苦しんでいる人は、こういう本を読んだらいいと思う。

  • これからどんどん年老いていくにあたり、大変参考になる内容。不良老人になるぞ!

  • 人間の老化は、「知力」「体力」より、まず「感情」から始まる! 脳科学によると、記憶を司る「海馬」などよりも、人間的な感情を司る「前頭葉」から、真っ先に縮み始めるという。これを放っておくと、体も脳も見た目も、すべてが加速度的に老化してしまう。本書では、「前頭葉を若く保つ習慣術」を紹介する。

    序章 「感情の老化」とは何か?―人間の脳は「前頭葉」から縮み始める
    1章 何もやる気にならない人、何でも心から楽しめる人
    2章 いつもイライラしている人、のんびりと心静かな人
    3章 落ち込んだら長い人、パッと切り替えのできる人
    4章 物忘れのひどい人、記憶力が衰えない人
    5章 年を取ることが不安で仕方ない人、年を取っても気楽に生きられる人

  •  著者は老人専門の総合病院で臨床医として10年以上勤務し、老年精神医学を専門とする。この分野は高齢者が多い日本に特有のものであるとの事。数千枚に上る老人の脳の写真の観察から、脳は特に感情を司る前頭葉から縮み始めるらしい。
     この感情の老化を、やる気、イライラ、落ち込み、物忘れ、不安と順を追いながら、防止法・対処法と処方していく。
     特に頭脳も運動能力と同様に、トレーニングによって、衰えをカバーできるようだ。家庭菜園、ギャンブル、キャバクラと好きなことなら実行し、お金は使いきれと。
     政治家がいつまでも若い理由、長野県のPPK(ぴんぴんころり)実現要因。多様な具体例を引きながら、ココロのアンチエイジングを説く本。

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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