江戸の躾と子育て (祥伝社新書 68)

著者 :
  • 祥伝社
3.20
  • (0)
  • (4)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 61
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396110680

作品紹介・あらすじ

江戸の人びとは「子は宝」といい、その誕生は親ばかりか、地域ぐるみで喜び、祝い、子を大切に育てようとした。また、生まれてくる前からの「胎教」にも熱心だった。江戸初期の儒学者・中江藤樹は正保四年(一六四七)、女性向けの教訓書『鑑草』を出版。その中で"子育ては胎教からはじまる"と書いている。江戸の若い母親たちは、子どもにさまざまなことをしつけようとした。遊びや食事、排泄、睡眠など基本的なことから教育まで、厳しくしつけた。また、江戸の育児は母親だけでなく、まわりの人びとが参加することが多かった。長屋暮らしでは、隣近所の人びとがなにくれとなく世話を焼く。活き活きとした江戸時代に、とっぷり浸ってください。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <目次>
    はじめに
    第1章 江戸では、誰が子どもを育てたか
    (1)地域ぐるみで祝った誕生
    (2)子育てに熱心な親たち
    (3)子どもの躾の基本
    (4)「七五三」に注ぐ親の気持ち
    (5)捨て子と子おろし
    第2章 江戸の子どもは「遊び」の天才
    (1)正月の「遊び」
    (2)季節ごとの「遊び」
    (3)子どもたちが遊んだ玩具
    (4)絵双六の魅力と楽しさ
    第3章 江戸の子どもの教育事情
    (1)寺子屋の入門年齢はいくつ
    (2)独自な女子教育
    (3)寺子屋の教科書
    (4)子どもたちは、どんな本を読んだのか
    (5)武家の子が学習した「文武両道」
    (6)いたずらの仕置

  • 「子は宝」を基本に書かれているので、子捨てや堕胎のあたりはサラッと流されてる。体罰も、大人に対してすらなかったのだから、ましてや子どもに対してなんて…のような一文が。身分ごった混ぜにして、まとまりに欠けるけど、まあ、目を通しておいてよかった。体罰については、明治期以降に広がると同時に問題視されるようになったととるのが妥当なのか(たぶん違う)。

  • 書道教室の原点は寺子屋、

    文字を学ぶ時、実用に使える用語、手紙文などを習ったのは、

    見習うべき。

    なにができるかなぁ、社会化の促進機能として。

  • [ 内容 ]
    しきたり、慣習、教育…なるほど、日本人の原型がここにあったのか!
    内容の一部 地域ぐるみで祝った誕生 子育てに熱心な親たち 子どもの躾の基本 捨て子と子おろし 季節ごとの「遊び」 絵双六の魅力と楽しさ 寺子屋の入門年齢 独自な女子教育 寺子屋の教科書 武家の子が学習した「文武両道」etc.
    厳しく、温かく、隣近所みんなで世話を焼いた江戸の人びとは「子は宝」といい、その誕生は親ばかりか、地域ぐるみで喜び、祝い、子を大切に育てようとした。
    また、生まれてくる前からの「胎教」にも熱心だった。
    江戸初期の儒学者・中江藤樹は正保四年(1647)、女性向けの教訓書『鑑草(かがみぐさ)』を出版。
    その中で“子育ては胎教からはじまる”と書いている。
    江戸の若い母親たちは、子どもにさまざまなことをしつけようとした。
    遊びや食事、排泄、睡眠など基本的なことから教育まで、厳しくしつけた。
    また、江戸の育児は母親だけでなく、まわりの人びとが参加することが多かった。
    長屋暮らしでは、隣近所の人びとがなにくれとなく世話を焼く。
    活き活きとした江戸時代に、とっぷり浸ってください。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸では、誰が子どもを育てたか(地域ぐるみで祝った誕生 子育てに熱心な親たち 子どもの躾の基本 「七五三」に注ぐ親の気持ち 捨て子と子おろし)
    第2章 江戸の子どもは「遊び」の天才(正月の「遊び」 季節ごとの「遊び」 子どもたちが遊んだ玩具 絵双六の魅力と楽しさ)
    第3章 江戸の子どもの教育事情(寺子屋の入門年齢はいくつ 独自な女子教育 寺子屋の教科書 子どもたちは、どんな本を読んだのか 武家の子が学習した「文武両道」 いたずらの仕置)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2007年7月6日 本屋で発見!

  • 現在のような医療のない江戸時代、地域ぐるみで大切に子供を育てた様子がよくわかりました。
    胎教、しつけ、寺子屋、遊びや、捨て子・堕胎についてなど幅広く史料を引いて解説がありますが、内容が広く浅い印象もありました。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

函館市生まれ。編集者を経て現在は歴史作家。歴史の意外な側面や人物のもう一つの顔に焦点を当て、執筆を続けている。著書に『江戸東京の地名散歩』(ベスト新書)、『江戸三〇〇年 あの大名たちの顚末』『江戸っ子はなぜこんなに遊び上手なのか』『水の都 東京の歴史散歩』(いずれも小社刊)など多数。

「2023年 『図説 家康が築いた 江戸の見取り図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中江克己の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×