記憶はウソをつく (祥伝社新書)

  • 祥伝社 (2009年9月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784396111779

感想・レビュー・書評

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  • 人間の記憶は、【めちゃくちゃいい加減】って知っていますか?
    自分は比較的知ってる方なので日常の事や、お酒の席の事もシッカリ覚えてます。

    記憶は簡単に書き替えたり、誘導、質問の仕方とかでも全然操作出来てしまうし、その嘘の記憶の中に【思い出】を作ってしまう事も可能…

    自分は勿論家族が大好きですが
    基本「人」を信用しないし「人」に期待しないようにしてて、その中で仲良くしたり、親切にしたりを心がけてます。

  • 知らず知らずの間に記憶が代わり嘘となる
    これはもしかすると思い出話ではほんとんどの方が記憶違いされているのではないでしょうか?
    思い出が少しの違いでも変わると記憶違か…と思って記憶って不思議だな〜と思います

  • 心理学的知見から冤罪事件をテーマに日常で起こり得る記憶の混線について書かれた本で、『人はウソをつく』ではなく『記憶はウソをつく』というところがミソです。
    めちゃくちゃおもしろかったです。

    考えてみれば、自分の記憶が本当に正しいのかどうかなんて、多くの場合は自分の記憶によってしか保証されていないわけです。
    言った言わないの単純な食い違いに限らず、僕は日常生活において他人との記憶違いをよく経験します。
    (それを伝えるかどうかは別として)
    この本を読むことで、その原因や予防策の答えを少し知ることができます。

    フロイトの話がとくにおもしろかった!
    脳みそはかなりいい加減で、でもだからこそすごいんだという話にも繋がりそうです。

  • 心理学的知見から冤罪事件をテーマに日常で起こり得る記憶の混線について書かれた本で、『人はウソをつく』ではなく『記憶はウソをつく』というところがミソです。 考えてみれば、自分の記憶が本当に正しいのかどうかなんて、多くの場合は自分の記憶によってしか保証されていないわけです。 言った言わないの単純な食い違いに限らず、僕は日常生活において他人との記憶違いをよく経験します。 (それを伝えるかどうかは別として) この本を読むことで、その原因や予防策の答えを少し知ることができます。 脳みそは意外といい加減だ!

  • 冤罪ミステリーを読んだ後なので、複雑。
    自分の中にある記憶が、なくなるとか薄れるとかいうことより、作り変えられてしまうって、怖い。
    怖いんだけど、自分ではそれを分かっていないわけだからなぁ……。

  • 記憶はあてにならないという色々な事例が書いてあります。読んだ後、誰かと過去の記憶が一致しなくても不思議はないと思えるかも

  • 会社で同僚と話をしていた際に、過去に私が担当して構築していたシステムにも関わらず、私に対して構築時の苦労話を自分事で話している人がいた。何かおかしいなと思い、それっていつごろ誰と作ったのか意地悪な質問をしてみると、上手くは答えられないのに、やはり自分で作ったという。私は当時のメンバーも時期もプロジェクトの最終報告も全て自分の名前で残っているし記憶も間違いないから、その人の言う事は聞き流してしまうのだが、修正してあげないと少し可哀想に思う事もある。他にも自分の部下が数ヶ月前にメールしてきた内容と真逆のことを言い始めて、大量のメールから部下のメールを探し出し訂正したりするのだが、話している部下の言っていることは(間違えているうえに全く関わっていない同僚を話に登場させてきたりと)やたらと具体的で精密な構成になっていたりする。何故その様な記憶になっているのか、丸っ切り嘘をついてるようにも何らか言い訳している様にも思えず、仕事が忙しすぎて混乱しているのかもしれないと、大体は優しく訂正して終わる。
    古い友人と会った時も、私は鮮明に覚えている記憶、例えば誰から誰へギターを売ったとか多数の人が出てきた時には、私の記憶にもだいぶ間違いがあると気づかされる事も多い。一緒に狭いお座敷で鰻を食べたと思っていたら、実は豚カツだったり。
    10年以上前の昔のことだから仕方ないと諦められるが、つい数ヶ月前の出来事が、似た様な他の出来事の記憶と混同したり、自分の記憶力に自信を無くす事も屡々ある。
    本書はそうした人の記憶が時と共に徐々に別の記憶にすり替わっていく事例を多数挙げ、記憶の曖昧さと、その危険性について述べていく。親しい友人同士なら問題に至る事は少ないが、ビジネスなら評価に関わってくるし、刑事事件や裁判沙汰では記憶違いは時に大きな不幸を招く。過去に沢山の冤罪事件がこうした記憶違いにより発生してしまった。刑事の執拗な質問や、吹き込まれた情報が容疑者に全く存在しない犯行事実を吐かせてしまうなど、人生を狂わせる可能性もあるのだ。
    本書では様々な記憶に関する世界中の実験例にも触れており、大勢の人々の目の前で起きた事件(演技)の犯人の特徴すら翌日には大半の人が覚えていない。武器に目が入ってしまい犯人の特徴は意外と記憶していないものだということが分かる。こうなると刑事事件の目撃情報を人に頼るのは危険極まりない。
    とにかく人の記憶などは、時間が経つほど薄れてくるものであるし、その欠けた部分を自分の都合通りの記憶で穴埋めし、周囲から入ってくる情報が更にそれを別の料理へと変えるスパイスの様に効いてくる。それが言葉として外に出る事で更に固い記憶として確立していくし、一度ねじ曲がった記憶が元の正確なものに戻るには、最初に私が思った様に、誤りを指摘して外部から強い力で戻す以外に無いのかもしれない。
    ただ其れを正そうとする私の記憶すら、砂時計が落ちる様に日常的に正確性という名のガラスの器から零れ落ちていくのだから、中々その場で他人の誤りを訂正する勇気も生まれないのである。本書を読むと記憶の食い違いがあった際に、どの様に振る舞うべきか悩ましくなる。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99167704

  • 体験してもいないことを繰り返し思い出すよう促されることで、記憶が作られる。
    想像力が豊かだったり、書物からいろいろな知識を得ている人ほど、もしかしたら危ないのかもしれない。
    ありもしない記憶を思い出す、そんな変な現象が起きる。

    私はわりとすぐにいろいろなことを忘れていくので、強く事実を肯定されるとそれを否定する記憶を持たないことが多い。
    あったと言われると、簡単にそうやったかも、と思う。

    危険危険。

  • ロフタスと浜田寿美男の研究紹介

  • 記憶とは、本当に過去にあった事実ではなく、後で入ってきた情報や現在の心理状態の影響を受けて刻々と姿を変えてしまうものである。書き換えや植え付けが可能でさえある。アメリカで1980年代後半から90年代にかけて精神分析家が掘り起こした抑圧されていた記憶によって被虐待を語り、訴える事件が多発した。記憶の不確かさ、曖昧さを自覚せずに、一貫性や同一性があるものだと考えがちである。本書を読んで自分自身の記憶を絶対視するのはやめようと思った。自分自身は正しいという思い込みは問題を起こす。
    ロフタスのショッピングモール実験やピアジェの思い込みなど心理学的実験や有名なエピソードについて書いてあり、とてもわかりやすかった。
    人間の心ほどおもしろいものはないと感じる。

  • 新 書 S||327.014||Eno

  • 認知心理学の内容としては特に目新しいものではない。事例があまり具体的でないのが気になる。

  • 記憶には今の自分の状況かが影響する

    想像し、イメージしたことが記憶に紛れ込む

    主観的な思いに記憶は左右される

    質問の仕方次第で記憶は誘導できる

    強い情動を換気されると記憶は正確さを失う

    時間とともに記憶は薄れていく

    誘導され揺れ動く私たちの記憶

    集団の方が、冒険的な決定の罠にはまりやすい

    どの情報はいつ、どこで、誰が得たのかというソースモニタリングをしっかりやっておくことだ

    ドイツ連邦裁判所が下した判決においても、児童は無意識のうちに大人の期待に合わせて自分の記憶に反した供述あるいは客観的な事実に反した供述をする危険があること、質問者からの不適切な情報を自分自身の記憶としてしまった可能性も考えなければならないことなど、心理学の知見を前提とした見解を採用している

    ロフタス 目撃者の証言

  • 「記憶とは、本当に過去にあったもの」。普通は、そう信じて疑わない。しかし、最近の研究では、記憶が必ずしも真実ではないことが明らかになってきている。記憶は、後で入ってきた情報や、現在の心理状態の影響を受けて刻々と姿を変えてしまうことがある、というのだ。思い出はなぜ美しくなるのか? 目撃証言があてにならない理由とは? 本書は、そうした記憶のウソについて、様々な角度から検証する。

  • 人の記憶は曖昧で、現在の状況により常に塗り替えられている。
    記憶(あるいは想起)という機能は過去の出来事をそのまま引き出すのではなくて、後で入ってきた情報や現在の心理状況の影響を受けて、刻々と姿を変えるものであるらしい。
    そのために起こるトラブルや齟齬を、主にえん罪事件を含む裁判事例や心理実験とともに紹介していくのが本書。
    そういった記憶とどのように付き合うべきか考えさせられる内容となっていて興味深く読むことができた。

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    【内容(amazonより)】
    「記憶とは、本当に過去にあったもの」。普通は、そう信じて疑わない。けれど最近の研究では、記憶が必ずしも真実ではないことが明らかになってきている。
    記憶は、後で入ってきた情報や、現在の心理状態の影響を受けて刻々と姿を変えてしまうことがある、というのだ。
    そう、あなたの記憶は、後になって作られたものかもしれないのだ。自分の記憶が書き換え可能であるなら、記憶で思い出す過去が本当にあったものなのか、誰もが不安になるだろう。
    裁判での自白や目撃証言も、人間の記憶が元になっている。記憶があてにならないとしたら、どう真実を見極めたらいいのだろうか。
    本書は、そうした記憶のウソについて、最新の研究成果に基づき、さまざまな角度から検証したものである。
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    【目次】
    序章 記憶の不思議
    第一章 偽の記憶は簡単に植えつけられる
    第二章 記憶は無意識のうちに書き換えられ てしまう
    第三章 記憶はどこまで再生できるか
    第四章 記憶はどこまで嘘をつくのか
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  • ワークショップ「記憶を探る」:“本日の一冊”本

  • 感想未記入

  • ちょっと軽すぎるし、同じことの繰り返しも多くて物足りない。元ネタのロフタスの本が何倍も面白い。

  • [ 内容 ]
    思い出はなぜ美しくなるのか?
    目撃証言があてにならない理由とは?
    最新心理学が解き明かしたメカニズム「記憶はこうして捏造される!」。

    [ 目次 ]
    序章 記憶の不思議(記憶に左右される私たち 自分の記憶はどこまで真実なのか わずか十五分の自分の行動を説明できるか 目撃者の証言はどこまで信じられるのか)
    第1章 偽の記憶は簡単に植えつけられる(幼児虐待は本当にあったのか 偽りの記憶の植えつけが可能なわけ 記憶の植えつけは実験できる)
    第2章 記憶は無意識のうちに書き換えられてしまう(なぜ、虚偽の自白をしてしまうのか 記憶は時間とともに忘れ去られるもの 自分の行動や気持ちすべてに明確な理由などない 抑圧は無意識に行われる 自分の行動は相手が納得してはじめて成立する イメージが強化されると実際のことのように思えてくる)
    第3章 記憶はどこまで再生できるのか(目撃証言の危うさ 目撃者の証言は思っているほどあてにならない 記憶のメカニズム 記憶の再生量に影響する諸要因)
    第4章 記憶はどこまで嘘をつくのか(誘導され、揺れ動く私たちの記憶 権威者によるフィードバック効果)

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    [ 参考となる書評 ]

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著者プロフィール

榎本 博明(えのもと・ひろあき):1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、 カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に『〈自分らしさ〉って何だろう?――自分と向き合う心理学』『「対人不安」って何だろう?――友だちづきあいに疲れる心理』『「さみしさ」の力――孤独と自立の心理学』『勉強ができる子は何が違うのか』(ちくまプリマ―新書)など。

「2025年 『自己肯定感は高くないとダメなのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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