ドラッカー流 最強の勉強法(祥伝社新書207)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 748
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112073

作品紹介・あらすじ

「経営の神様」「マネジメントの父」と称されるピーター・ドラッカーは、晩年に至るまで、経営のみならず社会のあらゆる事象について、未来を予見するような優れた洞察の書を遺した。ドラッカーは、どのようにして豊富な知識・教養を身につけ、常に著作を発表しつづけることができたのか?その「生涯使える知的生産の技術」は誰しもが気になるところだろう。本書は、遺された著作から、そうしたドラッカーの知的生産手法を集め、現代に通用する「勉強法」としてまとめたものである。「3カ月と3カ年勉強法」「フィードバック分析」など、ドラッカー自身が実践した方法をわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • ドラッカーブームなのでドラッカーの名前をつけたら売れる、「2匹目の泥鰌本」(アホの壁 筒井康隆の「品格本の節操の無さ」の記述を読んで頂ければ解ります。)なのかなと思ったのですが、自分の中で祥伝社はハズレなしなので(祥伝社新書は読んだことが無かった)買ってみました。
    内容は良くある「勉強本」に書いてある内容と「ドラッカーのエッセンス」を組み合わせたオーソドックスな内容でした。特に勝間本と大きな違いは殆どありませんが、ポイントは著者の説得力に尽きます。勉強に対するアクションの理由がこれまで読んだ本よりも明確でシンプル。著者の実践結果と経験からくる信念なんだろうと思います。

    ツールを使った勉強法の実際よりもドラッカー理論の上で実践する事、細切れ時間勉強法の信憑性に対する著者の反論、「書きながら考える」の実践、「体系的廃棄」の実行など、私とは文系・職業・ITへの考え方のまるで違う著者に共感しました。アタリです。

  • "■勉強法
    ①勉強で仕入れた知識は、時が経てば陳腐化する。
    ②自分の強みに焦点を合わせて勉強する。
    ③勉強するときは、テーマ、期間、目標、成果物、報酬など決める。
    ④序文を見ると人柄が分かる。どのくらの学識程度、どのくらいのひとだということが。目次を見ると、どこがねらかいということがわかるから、その狙いどころ以外は読まない。初めから終わりまで読むことは、無駄なこと :日置 昌一
    ⑤書くことは考えること。

  • ランチ時間に立ち寄った本屋で購入した本。本屋にはいると必ず一冊は本を購入すると決めているので、、、2010年7月10日出版と新しいので購入してみたのだけれど、何気になかなか面白かった。ドラッカーの本は10冊くらい読んでいるけれど、ここまで散らばった彼の勉強法の知識をまとめるには、時間が必要。この一冊で結構まとまっているので対費用効果としては抜群だと思いました。

    中野明著「ドラッカー流 最強の勉強法」祥伝社新書(2010)
    * 知識社会とは、知識が「資本と労働を差し置いて、最大の生産要素」となった社会を指す。ドラッカーは次のように語っています。「まさに知識がこれからの経済の中心的な資源となります。それゆえに継続学習は不可欠なものとなります。私達は、知識社会においては、学習の一生のものであり、卒業とともに終わるものではないという事実を受け入れなければならなくなります。」
    * 高齢になっても常に成果を上げ続けようとする意欲は、ドラッカーによれば、自分自身が「過去の凶人となることなく年を取ることを可能にしてくれた経験」について触れている。①目標やビジョンをもつこと②真摯さをわすれないこと③日常生活の中に継続学習を組み込むこと④自分の仕事ぶりの評価を仕事そのものの中に組み込むこと⑤新たしい仕事や地位や任務が要求するものについて、徹底的に考えるべきこと⑥自らの啓発と配属について自ら責任をもつこと
    * 勉強におけるテーマ設定3基準
    ① 強みで考える・・・「何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。もちろん、出来ないことによって何かを行うことなど、とうていできない」(ドラッカー)
    →人はなぜ自給自足をしないのか。それは他人と仕事を分担して、自分が必要とする財やサービスを他人が必要とする財やサービスと交換する、すなわち取引をする方が自給自足よりも多くのものを得られるからである。これを取引利益と呼ぶ。取引利益のポイントは仕事の分断だ。取引を有利に進めるためには自分の得意分野の仕事を選ぶに越したことはない。
    ② 機会で考える
    ③ 価値観で考える
    ③>①>②
    * ドラッカーは社会生態学者には基本的な3つの態度があるとした。→これにより将来の出来事を見通した。
    (1) 通年に反することで既におこっていることは何か
    (2) その変化が一時的なものではなく、本当の変化であることを示す証拠はあるか
    (3) もしその変化に意味と重要性があるならば、それはどのような機会をもたらしてくれるのか
    * ドラッカーのコンサルタントとしての教えは「できないことではなく、できることに注目せよ」「目標管理を実践せよ」の2点である。
    * ドラッカーの執筆方法は「まず手書きで全体像を描き、それをもとに口述で考えをテープに録音する。次にタイプライターで初稿を書く。通常は初稿と第二稿は捨て、代三稿で完成」。つまり、①初めに全体像を書く。②文章の推敲を行う。
    * 通常頭の中にあいまいと下ものが渦を巻いている。そこに何かの核ができて考えがまとまっていく。そして、文字としてアウトプットするということは、この曖昧な考えを目に見えるようにしながら、これを並べ替え、付け加え、削り取り、そして研ぎ澄まして明瞭な考えにするものである。

  • 効果的かつ効率的勉強法についてドラッカーのマネジメント理論を活かしてまとめられていた。とてもよい知見が得られたと思う。

    私なりにまとめた。勉強をするにあたり以下のことを意識する。

    ①目的を考える
    ※自分の価値観に従って勉強が必要であると感じたか?強みを活かすものであり、チャンスとして活かせる内容か?

    ②勉強後のアウトプット方法を決める。
    ※学んだことについて、来月社内で発表する。

    ②同じテーマについて複数の本・資料を読む。

    ③学びたいもの、知りたいものを意識しながら探しながら読む。

    ④アウトプットする。

    またやらないことを決め、優先順位を立てるなど通常の仕事で実施するべきことも勉強法として活用法が述べられていたり、最新の勉強方法(ツイッターやオーディオブックなど)も紹介されていた。
    非常に示唆に富むものであった。

  • 自分が何か物事を始めようと思ったり、今現在行なっている事を精査する時に考えるべき事が、納得する文言で書かれていた。
    今後の自分に当てはめて行動していこうと思う。

  • 新たな気づきは特になかった。

  • 学習は一生ものであり、卒業とともに終わるものでは無い。
    目標は、運や命令では無く、未来をつくるために資源とパワーを集中するための手段なのである。
    いつまでに、何をアウトプットするのか!具体的に示す。目標の明確化
    時間には、不可逆性という特徴がある。過ぎた時間は元に戻らない。したがって、最も価値の高い時間とは、今現在に他ならない。
    文字としてアウトプットするということは、勉強した内容を自分なりに咀嚼し、自分の言葉で語ることである。もともと他人の言葉で語られていたものを自分の言葉で語ることで、勉強した内容が本当に自分の身につくのだと思う。

  • 偉人の偉人たる知識の源をどう蓄積していったのか

    やはり興味がある。
    自分にできる?
    とはなはだ疑問だけど、やってみる価値はある。
    さらに、ところどころ、今までやってきたこと、考えたことが間違っていなかったと感じられたのは意義があった。
    まだまだ未来に向けて、努力のみ!

  • f.2010/7/20
    p.2010/7/7

  • 造語が定着していく流れの説明は面白かった
    使われる言葉から社会の変化を考えて生活していこうと思えた
    サンクコストに対する諦めも大事にしていきたい。本当に大切なのは、これまで掛けたお金や時間ではなく、これからのお金と時間であることを忘れない

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。同志社大学嘱託講師。心理学や哲学、美術、歴史、情報技術など幅広い分野で執筆する。
心理学系の著作に『図解 影響力の心理学』『図解 アドラー心理学の「幸せ」が1時間でわかる本』(Gakken)、『マズロー心理学入門』『人間性心理学入門』(アルテ)ほか多数。

「2023年 『図解決定版 勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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