- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396112493
感想・レビュー・書評
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以前から、神道には興味を持っています。最近、神道の雑誌を見て、興味が再燃していたところで、興味深いタイトルの書籍「ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか」見つけました。
ジョン・レノンは、言わずと知れたビートルズのメンバーで、「イマジン」の曲でわかるように西欧文化・キリスト教に疑問点を抱いていました。そのジョン・レノンが「神道」に惹かれていたのは知りませんでした。
しかし、残念な結果になりました。この書籍を読んでも「ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか」という問いに対する答えは得られませんでした。
それ以上に、著者が何を言いたいのか、よくわかりませんでした。
内容についても、神道に関する深い知識があるわけではなく、なんとなく持っている「日本人論」を外国と比較して、「伝統的な日本の文化は良い」ということを主張しているように感じました。数学者の藤原邦彦氏が「国家の品格」を出版しましたが、どことなく似ている感じがします。
著者の「加瀬英明」は、オノヨーコさんのお兄さんにあたる方のようです。著者紹介によると、エール大学、コロンビア大学を経て、「ブルタニカ国際大百科事典」の初代編集長、外交評論家、首相特別顧問として対米交渉に貢献。
この経歴と神道は、うまく結びつきませんでしたが、その理由が少しわかった気がしました。
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日本語の知識は豊富なようです。知らないことをたくさん教えていただきました。
「
日本語には明治まで、「宗教」という言葉がなかった。
それまで、日本語には、宗門、宗旨、宗派という言葉しかなかった。他神を斥けることがなかった。
」
「レリジョン(宗教)」の語源は「縛る」の意
「ネイチャー」
は、人が自然を従えて支配し、征服すべきモノとされ、未開の状態も意味している。そのために、江戸時代まで仏教用語であった「自然(じねん)(あるがままの意)」を借りてきて、訳語とした。
ジョンは口癖のように、「okagesamade
(オガゲサマデ)」という言葉が、「世界の中でもっとも美しい」といっていた。
日本では、人が自分一人の力によらずに、神仏や、祖先や、自然や、あらゆる人々である世間のお蔭を蒙って生きていると、考えられた。
食人の習慣
中国では、昔から食人の習慣があった。孔子も醤醢に付けた人肉を楽しんでいたらしい。2003年5月、アフリカのコンゴに住むピグミー族が、体の大きなレムデュ族によって狩られ、食べられてしまうことに対して人権蹂躙という訴えが国連にあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今、普通に使っている単語が、そんなに古くない(明治時代に生まれた)というのは意外。