日本の聖なる石を訪ねて――知られざるパワー・ストーン300カ所(祥伝社新書252))
- 祥伝社 (2011年10月5日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396112523
作品紹介・あらすじ
祝詞にも出てくる「常磐・堅磐」とは、永遠に変わることのない、石の持つ力の強大さを表わした言葉だ。日本には、今も昔も、大小さまざまな石が祀られている。著者は、信仰の対象である「聖なる石」の姿を各地に求め、写真に収めてきた。その写真からは、感動的な出会いの瞬間が伝わってくる。
感想・レビュー・書評
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☆訪問したくなる記述を探して読書 R040809夜スタバ・熊野市の丹倉神社訪問を決意
宮城県石巻市 釣石神社
新宮市の神倉神社 熊野市の丹倉神社(あかぐら) 岩が御神体☆ネットで結婚成就の記事あり→☆R040930Fri一週間前に訪問・岩に触って祝詞祈願→今後の変化に注目(気分的に自分に自信・結婚できそうな気がする!)管理されていない雰囲気・トイレが雰囲気に害
日立市の堅破山 太刀割石
花の窟屋神社の手水舎の横に丸石あり 美しい
榛名山神社 御姿石(みすがたいし)☆巨石の圧倒感は今まで見た中で一番かも?→☆R040923Friに見た丹倉の眺めが生涯最高詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新書文庫
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ほとんど日常は意識していませんが、巨石や奇岩の聖地は結構ありますね。
読んでいて、意外なことに、自分はスピリチュアルへの関心が高くないことに気づきました。神社を巡っているのは、スピリチュアルではなく、日本の起源に注ぐ好奇心でした。 -
資料ID:92115289
請求記号:
配置場所:新書コーナー -
いっちゃった感が拭えない。
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歳をとると本を読まなくなると私より歳をとった人はいう。
基本的には、そういう人は若いころより本なんか読んでいない。
そういう人は、現在の人間関係に満足しているのだろうと思っている。
私が本を読む理由の一つの答えがこの本にある。
おそらく普通の感性の人間には全く理解できないことだろう。
著者は、「石の語りべ」として全国の石の写真を撮っている写真家である。
正直にいえば、石の写真なんかとって何が楽しいのかと思う。帯には「なぜ、日本人は、石に惹かれてきたのか?」とある。私は石になんて全く惹かれない。確かに、この本の最後の章の306箇所のリストは、圧巻であり、そのうちのいくつかは訪れたことはあるが、これといった感想はない。「大きいなー」ぐらいにしか思わない。しかし、著者が感じたことと同じかどうかはわからないが、純粋に、「なぜ注連縄(しめなわ)をしている?」と思った。この「なぜ」に意味がある。
私の琴線には触れないが、この「聖地」に何かを感じる人が居て、そしてそれを守ろうとする人が居る。これは、一つの物語である。
どうしてこの巨石は割れているのか?どういう理由でこの石は天に向かい立っているのか?なぜこれほどの巨石がこんなに丸いのか?
自然界に屹立している「存在」そのものに対して、素朴に感じる心が、人によって物語化され、聖地化され、保護され、愛でられ、祭られるのだ。
この本は決して面白いとは思わない。思想や思考があるとはとても思わない。それでも、一人の人間が愛したものを、正に変態的に愛したものを知れる喜びは、私が求めている「知の欲求」を満たしてくれる。本というものはそういう出会いの場でもあり、私が本を愛する理由はここにあるということなのだろう。
加工されたものではなく、自然のままの石とだれも来歴を知らない歴史を失った鳥居の存在は日本の根底にある文化を感じさせるには十分なモニュメントである。
世界の見方を変える本は思想が専売特許ではない。
島巡りの他にまた趣味ができそうだ。
著者プロフィール
須田郡司の作品





