韓国が漢字を復活できない理由(祥伝社新書282)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112820

作品紹介・あらすじ

韓国はもともと漢字の国だった。中国への従属関係から公文書はすべて漢文であり、世宗王が創製したハングルは蔑まれ、知識階級が使うことはなかった。日本統治時代、日本製の漢語が大量に流入する。韓国で使われた漢字熟語の七、八割は和製漢語なのである。なぜ、韓国は、漢字を廃止したのか。その後、復活論がわき起こるたびに潰されてきたのはなぜか。韓国研究で名高い著者が、その深い謎に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 韓国ドラマを観ていて気づいたこと、それは文字のこと。時代劇では漢字のみ。逆に現代劇ではハングル文字のみ。
    歴史では李氏朝鮮王朝の名君・第4代王世宗(在位1418〜1450)が文字を読めない庶民のためにハングル文字を創製したのに、その後広まっている様子がない。王宮からのお触れはハングルではなく漢字で書かれ、「何て書いてあるんだ?」と庶民がうろたえるシーンがよくある。
    逆に現代劇では漢字が出てきたのを見たことがない。若い世代は読めないし書けないらしい。
    あれ?どういうことだ?と今さら疑問に思い、偶然本書を見つけた。

    一国の言語政策を外国人が批判することは間違っている、ということを著者が承知の上で話が進む。
    韓国はもともとは漢字の国。日本以上に漢字を多用していた。隣の中国への半従属関係から、公文書はすべて漢文であった。
    それなのになぜ漢字表記されなくなったか?要は後の歴史で多くの単語が日本起源であるということが一般の人々にばれてしまうから、ということだ。国語政策の根幹に「日本隠し」があるという。
    図書館に、「漢字で学ぶ韓国語」というような本があった。日本人が韓国語を学ぶのに、漢字の読みを覚えればスムーズだと。なるほど…単語に和製漢語が多用されているから、要は韓国音の読み方を学べばいいということなのだろう。同音異義語も多いが、日本人は聞いた言葉を頭の中で文字に置き換えているというし。しかしこの学び方は、日本人には効率的でも、韓国の人にしたら皮肉なものだろうなとも思ってしまった。

    ※ここからはメモ。長文です(-_-;)↓↓↓

    歴史を知らないと読めないので…
    【なおなお超超簡単調べ】
    ・そもそも文字は、最初に口語で使われている言語が存在して、それを表記するために後から作られる。
    ・ハングルは朝鮮語を表記するための文字。日本語でいうひらがな・カタカナ、英語でいうアルファベットに値するので「ハングル語」という言い方は間違いになる。
    ・1446年、ハングルは「訓民正音フンミンジョンウム」の名で公布。これによって朝鮮語の正確な表記ができるようになった。
     *訓民正音は、"民に教える正しい音"という意味
     *公布という方法で世に広まった文字は世界でも珍しいらしい
    ・しかし広まらなかったのは、漢文の補助的存在と軽視され、またその簡単すぎる構造のせいで知識のない平民や女、子どもが使う卑しい言葉=オンムン/諺文などと呼ばれ蔑まれていたから。
    ・1894年、第26代王・高宗の勅令によってハングルが国字化され、当初は漢字と組み合わせて使用された。
    ・1910年、日本が朝鮮を植民地にする。日本語による授業を始めた。
    ・「ハングル」という名称は、言語を弾圧された日本の植民地時代に韓国語学者たちによって生まれ定着したとされる。
    ・1945年8月15日、大日本帝国崩壊。韓国では光復節という祝日になる。
    ・日本の植民地支配から解放された後の文献や新聞には、ハングルと漢字の混用が多く見られる。
    ・1970年、大統領令により「ハングルの日」が制定。
     ※12/23追記
      1970年祝日として制定された
      初めて「ハングルの日」記念式典が行われたのは1926年。「訓民正音」公布480周年を迎えた年。当時は「カギャの日」と呼ばれていた
    ・1980年代〜漢字教育が奨励されなくなり、韓国の文字はハングル中心へと変化していく。

    【本書から勉強になったこと】
    ・日本は明治以来、欧米の文物の摂取に熱心に取り組み多くの訳語を案出した。(和製漢語)
    ・日本統治時代、韓国の漢字熟語の多くは日本からもたらされたもの。
    ・韓国音に読み替えられて通用することになった。例えば…論理ノルリ、科学カハク、新聞シンムンなど
    ・訓読み、湯桶読み、重箱読みの和製漢語も韓国音で読み替えられた。例えば…
    手続き、売り出し、貸切
    →手続スソク、売出メーチュル、貸切テージョルと読む。
    動詞にする場合は後ろに〈する/ハダ〉を付ける。〈手続する/スソク・ハダ〉
    ・漢字依存の体制が、日本製漢語の大量導入につながる…儒教を学ぶルーツである漢語がまかり通り、今度は日本製漢語の大量導入をもたらすことに繋がった。
    ・日本による植民地支配解放後、母国語を取り戻そうにも既に韓国語そのものが日本語によって大幅に変容しているため、さまざまな言い換えが行われた。
    ・しかし日本式の漢語をすべて追放することは不可能であった。ソウルの街中を歩けば、もし漢字表記してあればただちに日本人にも読める単語が大氾濫している。
     例えば…改札口、大売出、現金引出機(ATM)、割引、売場、売切、賃貸(株)、横断歩道、撞球(ビリヤード)など。
    ・スポーツ用語…日本では死語に近い翻訳用語の方が韓国ではまかり通っている。つまり日本ではカタカナ語の方が普通で、韓国では日本式の漢語の方が一般的。
     例えば…排球ペーグ(バレーボール)、蹴球チュック(サッカー)、籠球ノング(バスケットボール)など。
    ・漢字混じりのハングルを良しとした福沢諭吉…日本語の漢字・かな混じり文は極めて優秀な言語伝達手段。韓国語にも当てはまることである。しかしハングル活字がなかった。いかに蔑まれていたか。
    ・そして第二次世界大戦後、漢字・ハングル併用は、日本帝国主義の残滓のように誤解され、排斥の対象とされるようになる一方、ハングルは民族のシンボルの域にまで祭り上げられることになった。
    ・国論を二分するハングル派と漢字派の対立あり。
    ・なぜ復活できないのか?韓国で使われている漢語のほとんどが、本家の中国ではなく日本起源であることがばれてしまうから。
    ・漢字廃止による不便…同音異義語が多く、意味が分からない。
    ・日本は中国文明を文字も含めて自由自在に活用してきた。韓国はそうはいかない。中国の半属国だったから、常に中国人に見張られているような環境下にあった。2000年間に960回も異民族の侵入を経験するなど過酷な歴史であった。
    ・日本人は漢字・かな混じり文で日本語を書く。そのことで大きな教養、知識が手に入れやすくなっている。
    ・漢字表記なら言葉の意味は誰にでもわかる。漢字は覚えるのは難しいが後は楽。
    ・ハングルとはアルファベットと同じく表音文字。音だけを示す記号のようなものだから文字自体には意味がない。(子音と母音の組み合わせからできているので、発音記号)

    まだまだあるが、以上。
    一緒に韓国ドラマを楽しんでいる子どもにも知ってほしく、この内容を伝えてみました。

    • ななランドさん
      初めましてのご挨拶もない、突然のコメントでしたのに、ご丁寧なお返事を下さり、ありがとうございました♪
      よろしければ、そのドラマのタイトルを教...
      初めましてのご挨拶もない、突然のコメントでしたのに、ご丁寧なお返事を下さり、ありがとうございました♪
      よろしければ、そのドラマのタイトルを教えていただけませんか?面白そうなので機会を見つけて拝見したいと思いました♡よろしくお願い致します。
      2022/12/27
    • なおなおさん
      ななランドさん、コメント嬉しいです。
      そのドラマは、「ポンダンポンダン王様の恋」というドラマです。
      ファンタジーラブストーリーなのですが、な...
      ななランドさん、コメント嬉しいです。
      そのドラマは、「ポンダンポンダン王様の恋」というドラマです。
      ファンタジーラブストーリーなのですが、ななランドさん、いかがでしょうか。
      登場する王様はなんと!ハングルを創製した世宗なんですよ。この王に、現代っ子が数学や天文学を教えるんです(笑)
      世宗は「これからは民がこの文字を使うようになる」と言い、漢字とハングルで埋め尽くされた部屋に案内する場面がありました。
      本書を読んでいたのでなおのこと印象的でした。
      是非٩(๑•̀ω•́๑)۶
      2022/12/27
    • ななランドさん
      なおなおさん♡
      とってもご親切なお返事を頂き、感謝感激です❣️
      タイトルだけ見かけたことがありました。
      早速探して観てみたいと思います♫
      有...
      なおなおさん♡
      とってもご親切なお返事を頂き、感謝感激です❣️
      タイトルだけ見かけたことがありました。
      早速探して観てみたいと思います♫
      有難うございました♡♡♡
      2022/12/27
  • ハングルのさわりのお勉強教本。
    国民性が顕になって、日本色ある漢字を廃止し、(実際は多くの漢字文化を継承しているのだが。)そのため摩訶不思議な曖昧な言語が生まれた。
    漢字、ひらがな、カタカナと非常に難しい日本語はイニシャルコストは高いが、字面を見るだけで、意味を想像できることから、英語やハングルよりランニングコストが安いとは、言い得て妙!

  •  韓国の歴史・文化に造詣が深く、日韓ワールドカップの遙か前から一貫して韓国を批判してきた著者の最新刊。
    (念のために言っておくと、著者の本業はSF小説家)
     本書では、韓国が漢字を廃止した理由と、その結果どのようなことが起こったかをふんだんに事例を挙げて説明している。

     実は、本書を読む際は、高島俊男『漢字と日本人』を読んでおくと理解が全然違うので、先に同書を読まれることを強くオススメする。

     明治維新の頃、日本は西洋から入ってきた学問の用語を片っ端から漢語に置き換えて翻訳していった。「社会」「恋愛」「自由」など、我々が当然のように使っている漢字の熟語は、そのほとんどが明治期に作られたものなのである。
     さて、日韓併合(元々は「日韓合邦」と言っていたのがこうなり、最近では「韓国併合」というようになっている。日本の侵略色を強めた言い換えがなされ続けている。これは余談)により、日本語の強制がなされた…のではなく、それまで諺文(オンムン)と蔑まれてきたハングルと漢字の「漢字ハングル交じり文」が推奨された。このとき、大量の日本産漢語が朝鮮半島に輸出されたわけである。ちなみに、明治期に日本で作られた漢字の熟語(術語)は、中国にも輸出されている。漢字文化圏が母語で西洋の学問を学べるのは、明治期の日本人(福沢諭吉や西周ら)のお陰である。別にそれを殊更有り難がれというつもりはないが、歴史的事実を知った上で、先人の努力にしかるべき経緯を払うことは人として大事なことだと私は思う。
     が、戦後の韓国は、漢字使用は日帝の悪しき残滓として、漢字廃止に踏み切ってしまった。日本産漢語の内、音読みしていたものはそのまま韓国語の読みを残してハングル表記に、訓読みしていたものについてはわざわざ韓国語の音読みに直してハングル表記にしたわけである。

     で、どうなったか。
     実は日本語でも漢字廃止の勢力は根強くあった(カナモジカイなど)。なお、著者はこの点、日本の状況をかなり楽天的に捉えていたが、決してそんなことはなかったのである(高島・前掲書参照)。
     だが、明治の先人は、西洋概念を漢字に置き換える際に表意文字としての機能を優先したため、大量の同音異義語が発生してしまった。例えば、「コウセイ」と言われた時に、それは文章を「構成」するのか「校正」するのか、不良少年を「更生」するのか、など。だから、熟語としての漢字を学んでいなければ言葉の意味がわからなくなってしまった。日本が漢字を廃止するのに躊躇した一つの原因はこれであろうと思われる。

     日本では新漢字と新仮名遣いという暴挙が戦後のどさくさに行われてしまったが、逆に言えばそれだけで済んだとも言える。
     が、韓国では漢字を廃止してしまったせいで、大量の同音異義語を抱えることとなってしまった。
     耳で聞いて判別できないというのは、日常生活では大変に不便である。日本では漢字の熟語の知識があれば文脈で判断できるが、韓国では漢字まで廃止してしまったので、それに頼ることもできない。
     そこで、一部の言葉は韓国語の固有語(日本で言う「やまとことば」)で言い直すこととなった。ただ、集団を「ひとのあつまり」などという言葉を作って言い直すので、どうしても冗長になる。
     が、実はこれ、すでに本居宣長がやっているのである。漢字によって日本語や日本文化・価値観が中国文化に影響を受けているとした本居宣長が「からごころ」として漢字を排し、やまとことばだけで文章をしたためたところ、読みにくい上に言いたいことが言えなくなって挫折した、という話がある(長谷川三千子『からごころ』参照)。
     これは仕方の無いことで、やまとことば段階の日本語および日本人の観念には抽象概念を表すことばがなかった。それは当時の日本人がそこまでの段階に達していなかったということであるが、近隣に文明の進んだ大国があると、それが輸入される形で補われてしまい、やまとことばで抽象概念を作る芽は絶たれてしまった。
     韓国も事情は同じで、日本から西洋学問の術語漢語が輸入されたため、同じことになった。それはもうそういうものとして諦めればいいのに、日本に対する被害者意識にくわえ、小中華思想(中国が文化の父で、中国により近い韓国が兄、日本は弟。弟の日本から兄たる韓国に何かを教授するなどあってはならない!という甚だめんどくさい思想。詳しくは古田博司さんの著作参照のこと)から、漢字を排することになったわけである。

     話を戻すと、漢語を廃止したことで、韓国語はそれまでの韓国語と断絶してしまった。それは新字・新かなを用いた日本の比ではない。日本人はまだ高校の古文の参考書を買ってくるなどして勉強すればまだ古文が読めるが、韓国人はそれ用の勉強をしない限り先人と対話することが非常に困難となったのである。
     ま、韓国では、自分達に不都合な(歴史的)事実は見ないことにしたり、歴史はより好ましいものに作り替える(!)という価値観があるそうだから(おそらく半島という地政学的な位置から歴史的に異民族の侵略を受け続けた屈辱から生まれたものであろう。ネットで散々揶揄されている「韓国発祥(コリエイト)」もその文脈で発生している現象だと個人的には思っている)、それでもいいのかもしれないが…って、やっぱだめでしょ(笑)。本書では韓国人留学生が自国の歴史書『三国史記』を知らなかったのに驚いたとあったが、さもありなん、なのかもしれない。

     長々と書いてきたが、そういうわけで本書は「もし日本が漢字仮名交じり文を廃止していたら…」を見る上で非常に参考になる(というより他山の石とすべき)話がてんこ盛りである。が、本書はメインテーマを「韓国は日本語発祥の漢字を使ってることを隠すなよ」という点に重点が置かれているため、これだけだと全体的な問題が見えてきにくい。なので、高島俊男『漢字と日本人』など日本語と漢字に関する本と一緒に読むことを強くオススメする。

    (なお、著者は本書の中で、ハングルが「おんな文字」などと蔑まれて用いられてこなかったことを盛んに指摘するが、程度の差はあれ、日本でもかな文字は長らく下に見られていた事実は事実として認識しておきたい。この点、橋本治『これで古文がよくわかる』が非常に参考になる。平安時代の公文書(男文字)は日本でも漢文だった。
     ただ、日本がヘンテコで面白いなぁと思うのは、紀貫之がかな文字を使いたいあまりに日本初のネカマとなって『土佐日記』をしたためた、というところだろうw。私はこういうHentai、Cool Japanなところに愛国心をかき立てられてならないのだが…おかしいですか?)

  • 隣国である朝鮮民主主義人民共和国と
    大韓民国で使われているハングル文字。
    その入門書としては非常に分かりやすい一冊です。
    漢字の素晴らしさを再認識しました。

  • 昔ソウルに行ったときに感じたハングル一色の世界の戸惑いを「ハングル酔い」というとか。少しでも漢字があればなあと思った。香港では漢字一色だけど、少しは意味が推測できるので助かった。韓国で漢字が復活できない理由に、韓国で使われていた漢字は多くが日本で作られた漢字であったので、漢字を使うと日本臭いと嫌がられ、反日派から攻撃されるので漢字派は後退してしまっているらしい。世代ごとに漢字を知る世代と知らない世代があるそうだ。漢字は造語力が強いので、ハングルだけでは元の漢字の意味が分からなくなってしまい、造語力も弱まるのではないか。日本人からすると漢字ハングル交じりが分かりやすく感じるが、韓国人としてはそうもいかないのだろうな。

  • 日本文化排斥のためだとか。

  • 韓国語を勉強していると、文法だけでなく、単語も日本語にそっくりなものが多いことに気づく。それが何故なのかこの本を読んでよく分かった。漢字語は中国由来かと思っていたが、何故か日本語にそっくり。中国由来ではなく、日本由来だったんですね。

  • 『韓国が漢字を復活できない理由』 韓国人の欠点は「歴史資料や基礎研究、分析や論理的思考ができない」
    - 株式日記と経済展望
    URL : http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/137c3318c0a0b154eed2d6bfdb013b96?fm=rss

  • 韓国語を学ばないネトウヨが喜びそうな本。
    ただ実際よりも極端な例が多い。
    37ページに欧米の外来語を避ける傾向にあるというが、そんなことはない。使いまくっているので、中国式・日本式の漢語を撲滅しようとする運動とは比較できない。
    美容院などで、新宿や原宿などの地名を持つ店も多い。うどん、おでん、これらはなくならないだろう。
    目くじらを立てているのは、国語審議会の人たちだけだろう。それは日本の乱れを嘆く人がいるのと同じ。丸谷才一の追随者の韓国版みたいなものである。
    45ページ、去来先(コレソン)の意味が分からないという。去来(거래)は、韓国では取引を意味する。取引先を去来先とした。だから韓国製日本語だったのだろう。それさえ撲滅しようとしている。たいへんな作業である。
    88-89ページ。ハングルで○、□はあるが、△はないという。確かにそうだが、素人としては、스(ス)は△に近いというのを言ってほしいのである。
    102ページ。面白い発言。李氏朝の後、高句麗の王建一族は発見しだい皆殺し。個人的にはこの指摘、大統領選、地方選における前政権の批判に通じるので面白い。

    つらつらと読みながら、翻訳でもいいから、韓国の漢字廃止論の本格的な研究書が出てもいいなと思った。日本の国語審議委員会と似たような、奇天烈な話も出てきて、さぞ楽しい本になるだろう。

  • 長くても1/4程度の分量が適当な話をふくらませていると感じる。とくに意外な事実は出てこなかった。

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著者プロフィール

1938年、群馬県生まれ。島根県立大学名誉教授。若くしてSF小説界にデビュー。歴史小説や社会評論など幅広い分野で執筆活動を続ける一方、古代日本史を東アジアの流れのなかに位置づける言説を展開して活躍。著作には数多くの小説作品の他、ノンフィクション作品として『たのしく老後もはたらく生き方』(ビジネス社)、『ヤマトタケルの謎-英雄神話に隠された真実』『「宇宙戦艦ヤマト」の真実 いかに誕生し、進化したか』(いずれも祥伝社新書)などがある。

「2023年 『不思議の国 ニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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