私がケータイを持たない理由(祥伝社新書292)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112929

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、著者の斎藤さんがケータイに対する怒りをぶちまけている本。
    そこまで嫌いなのか!って思うレベル。
    交通事故、監視される社会、電磁波や全能感など、さまざまな理由を挙げていますが、監視社会への怒りはたぶん、そのなかでも相当大きいんでしょう。
    共感するところももちろんあるけど、いささか感情的すぎる気がしました。特に全能感のくだりは、感覚的な話で終わっていた。
    著者も言う通り、ケータイを持つことのメリット、そして見えにくいデメリットを把握した上で、持てばいいんでしょう。

  • ちょっと中途半端かな。
    ケータイと言うのが、リスザル的なつながりをもたらすことは理解していたが、なるほど、その全能感に酔いしれるところもあるね。
    しかもそれが、商業的感知から更に高地から与えられている。

    古い人間のぼくらには、ちょっと当てはまらんような気もするけど、若い奴らの大勢はそんなもんなんだろうな。

  • ふむ

  • ケータイの一面をよく表している書。利便性の裏の面を認識して使わなければならない。

  • 携帯を使わない日はない、いわゆる中毒なのかなと思い、このような本を手にとってみました。
    携帯を持たない理由は色々あるようですが、公衆電話等の撤去による、事実上携帯所有の義務化、通信会社の利益至上主義、交通事故や電波などの被害、総監視社会の道具などなど、まあごもっともと思わないでもなかったです。
    が、朝知恵ながらも、自制しつつ使っていけばいいのかなと思います。
    子供には厳しく制限しますが。。

  • ここまできっちり携帯を持たないと言われると、潔さを感じてしまう。ケータイが増幅するいじめや誹謗中傷、交通事故・・確かにその通り。そう言い続ける人も、必要だ。
    持たなくてもいい時代に戻ろうにも、なかなか戻れないのが現実。

  • ケータイというか、運転以外のことをしながら
    移動する自転車、自動車、歩行者はホントに勘弁
    というのには同意する。

    いくつかケータイによる害を挙げていたが、
    ほとんどはケータイそのものではなく、
    それを持つ人間のモラルの問題な気がする。

  • クリティカルマス。シェアが16%超えると爆発的に広がる。自分も「たかが携帯」というスタンスでいたい一人である。確かに便利な道具だが、本当に必要な人間なんか一握りであろう。この利便性の裏側にある、弊害について、その本当の恐ろしさを、もっともっと考えていく時期が来ている。201401

  •  真のジャーナリスト魂を感じる。
     いろいろと批判が出るような事に安易に取り込まず自らの信念を持って調査をした答えがこれなのだろう。

     よく言う、もはやこれなしでは世の中は動かないのだからこれは必要なのだと、しかしそういう人は自分に必要のない世の中に必要なものを排除することに非をこれっぽっちも感じていない事だろう。

     この考え方が世界をダメにしていることに何故気が付かないのだろうか。

     擁護と排除は相反するものではなくお互い抱き込まれているものなのだということを感じたいものである。

     便利な行動の中の不便な世の中、不便な行動の中の便利な世の中、いったいどちらが良い世界なのか今はまだ答えが出ないしかし、危ない橋を渡り続けている事には違いない。

  • 自分もケータイを持っていないので、読んでみました。
    ジャーナリストならではの視点も多く、参考になりました。

    著者の斎藤さんに比べたら、僕がケータイを持っていない理由は下らないですが、それでも同意できる部分は多々ありました。

    取材に対するスタンス、執筆に対するスタンスもはっきりしており、そのスタイルにも好感が持てました。

    ただ、ケータイを持つのが普通の人にとっては、著者も言うように、かなり抵抗がある内容かもしれません。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

「2019年 『カルト資本主義 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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