縦に書け!――横書きが日本人を壊す(祥伝社新書310)

著者 : 石川九楊
  • 祥伝社 (2013年2月2日発売)
3.00
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  • 本棚登録 :54
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113100

作品紹介

古来、日本人は縦に文字を書き、言葉を紡いでいくことで精神を醸成させてきた。本書では、日本人の劣化の一因に横書きの横行を挙げ、なぜ横書きが無謀であるかの検証を重ねていく。現代日本を代表する書家が、人間と言葉の根源を見据えて考察した憂国の書。著者は主張する。「日本語を横書きにすることは、英語(アルファベット)を縦に綴るのと同じ愚行である」。

縦に書け!――横書きが日本人を壊す(祥伝社新書310)の感想・レビュー・書評

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  • ジャケ買いならぬタイトル買いしたが、確かに面白かった。のちに書家で芸術家だと知る。アーティストらしく自己心酔が適度にあって自由な発想と深い考察で、文章作品としてアートを感じる。

  • ネット社会になってからは横書きにすっかり慣れてしまったが書籍においてはまだまだ縦書きの方が多いし読みやすい。

    それでも横書きの本もどんどん増えてきているのでこのまま縦書きというのは廃れていってしまうのか。

    でも本の中でも書かれているが漫画というのも縦書きスタイル。

    右から左へ流れるような漫画の読み方はおそらく今後も変わることはなさそうだ。

    興味深い内容の本だったけど、個人的にこの方の文章はあまり好きじゃなかった。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2015年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
        
    開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土)

    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    ◎手軽に新書を読んでみよう
    1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。
    値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」)

    ◇新書で日本語を知ろう
    分かっているようで分からない日本語。まずは知ることですが、難しく考えず日本語の本を読んで親しんでみましょう。大切なのは気持ちですが、誤解を招かない表現もまた大切です。大学生として、社会人として知っておいて損がないのが日本語の知識です。

  • 特集ワイド:憲法よ 書家・石川九楊さん- 毎日jp(毎日新聞)
    http://news.fresheye.com/mart/Xym/r-x015v-Xym-44/

    祥伝社のPR
    「「日本」とは、畢竟、「日本語」である
    古来、日本人は縦に文字を書き、言葉を紡いでいくことで精神を醸成させてきた。本書では、日本人の劣化の一因に横書きの横行を挙げ、なぜ横書きが無謀であるかの検証を重ねていく。
    その最大の犠牲者は、子供たちである。言葉の習得途上にある彼らは、日本語の正しい機能を知らないままに、横書きの洪水に流され、日本人の自覚を見失っているのだ。
    現代日本を代表する書家が、人間と言葉の根源を見据えて考察した憂国の書!
    著者は主張する。「日本語を横書きにすることは、英語(アルファベット)を縦に綴るのと同じ愚行である」。」

  • 懐古主義的本かな、と高をくくって読み始めたが、いきなり殺人の話からである。縦か横か、という話だけではない。「殺す」と「書く」には、相当なエネルギーが求められる。しかし僕も今その文字を「打った」。しかも横書きで。
    昔から言われていることだけど、縦書の時のペンの運びと、横書き丸文字のペンの運びなどを見れば、なるほど日本語は縦書用だと少し納得もするけれど、僕は左利きだ。そもそも縦書に対しても、まっとうではない書き方なのだ。さてどうしたものなのか。
    縦書には天と地がある、とか、美的な部分では面白いところが多数ある。言葉を綴るときに美意識をもっておけ、ということは心に留めて、今日もパソコンで横書きしよう。ごめんなさい。

  • 【内容】
    古来、日本人は縦に文字を書き、言葉を紡いでいくことで精神を醸成させてきた。本書では、日本人の劣化の一因に横書きの横行を挙げ、なぜ横書きが無謀であるのかの検証を重ねていく。
    その最大の犠牲者は、子供たちである。言葉の習得途上にある彼らは日本語の正しい機能を知らないままに、横書きの洪水に流され、日本人の自覚を見失っているのだ。
    現代日本を代表する書家が、人間と言葉の根源を見据えて考察した憂国の書!
    著者は主張する。
    「日本語を横書きにすることは、英語(アルファベット)を縦に綴るのと同じ愚行である。」

    【注目ポイント】
    本書のタイトル「縦に書け!――横書きが日本人を壊す」
    帯には「なぜ、横書きでは日本語が成立しないのか?」
    日本語を横に書く、という習慣はいつ頃、誰が、どのような形ではじまったのか。
    日本語の持つ美しさ、筆と紙が織り成す天地の世界観を、書家である著者独特の観点から論じていく。

    【ココがいい!】
    日本の学生に同じテーマで縦書き、横書きの文章書いてもらう、という実験の結果が非常に興味深い。
     縦書きは客観的。
     横書きは私的。
    実際に書いてみるとなるほど文章が違ってくる。たまには縦書きでメモや報告書を書いてみるのもいいかもなぁと思う。

    【ココがちょっと】
    全体としてまとまりがなく、論じている内容があっちにいったりこっちにいったり・・・と、とにかく多岐に渡り過ぎていて、何が言いたかったのかが伝わらない。
    主張していることのひとつひとつは真っ当であるとしても、現代の社会問題や事件に無理矢理結びつけているため、結局は横書き反対にかこつけて「最近の若者はこれだから」や「パソコン憎し」が言いたいだけなのでは?と勘ぐってしまう。
    日本語(漢字、ひらがな、カタカナ)は本来、縦に書かれることを前提として生み出されたものなので、日本語を横に書くということは「重力が働かず、思考を鈍化させ、抑制がきかなくなり、何よりも美しくない」という主張はなるほどと思えても、佐世保の小6女児同級生殺害事件の発生や、高度成長期における各社の無謀な経営計画は、横書きやキーボード打ちのせいである、といわんばかりのトンデモ理論には同意いたしかねる。
    縦に書くか横に書くかで、書き手の文章の内容まで変化するという理論は結構だが、だからといって「縦に書いてこそ日本語、という結論に至る」と結んでしまうのはコジツケが過ぎやしないか・・・?
    (※因みに、この「・・・」の表現も横書きには多いらしく、思ったままを書き連ねるだけの未完の表現だと主張されている。)
    自動販売機の不遜、のくだりは本書の主張内容とベクトルが違い過ぎて逆に笑ってしまった。

  • 書道家の本ということで、余り期待しないで読んだんですが(失礼)うれしい誤算でした。

    日本語はかな、カタカナ、漢字(音読み、訓読みがある)を使い分ける、世界に類を見ない精密な言語である。

    文字は、「手」が書く。

    今の日本人の感受性、表現能力が落ちてきているのはパソコンによる文字入力のため。例えば、「あき」と入力する時、秋なのか飽きなのか空きなのか、スペースキーを押しながら選ぶことが書くこと、となってしまっている。

    これが、「秋」と手で書こうとすると間違って「空き」と書いてしまうということはあり得ない。

    日本語においては、上が天、下が地、という位置づけになっている。上から下へ、は自然な流れである。横書きにしてしまうと表層的で遠近感のない日本語になる。かなは上から下なら続け文字で書けるが横向きに無理やりつなげようとすると字の形にならない。

    「選手」「書き手」など、手は人そのものになぞらえることができる。

    今の子供たち、若者がペンをしっかり持てないのは、シャープペンシルの普及のため、ペンを不自然に立てて書く習慣がついているから。

  • 言いたいことがよくわからない。

  • センチメンタルな部分では「縦書きの重要性」はわかります。

    書家として、美意識の継承や美しい生き方についても触れられており、ところどころ読みでもあります。

    ただ、「どうして日本語は縦に書かなければならないか」ということが、納得のできる形で論理が展開されていないように思われます。

    2回読みましたが、自分の頭が悪いのがわかりにくい原因なのかと、ちょっとイヤな気分になりました。

    論理を追う、というよりも、むしろ「感じる」類の本なのかもしれません。

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