一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113124

作品紹介・あらすじ

英語ができるようになりたいけれど、時間がない。長期間勉強しているのに上達しない、という日本人は多いでしょう。その原因は、単なる暗記に頼ったり、漫然と英語を聞き流したりする、非効率的な勉強の仕方にあります。

本書では、英語の学習そのものを「理系的」に解析して、効率的に上達するためのコツをわかりやすく提示します。つまずきの場所やステップアップの勘所をつかめば、一生モノの英語力を身につけることができるのです。

京大人気教授とカリスマ受験英語教師が新しい視点から説く、英語学習の超入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 【読書メモ】
    本書は、著者の鎌田浩毅氏による学習システムを使って英語を効率的に学習する方法を説明している本です。

    本書の特徴は、一方的に多読や音読を進めるのではなく、目的を設定しそのためにどういう学習を重点的に行うか、どう工夫すればよいのかを考えられている点だと思います。

    本書では、
    ・武器としての発音
    ・本当はおもしろい英文法
    ・英文を読む
    ・単語力アップの秘訣
    ・聞く技術と話す技術
    の5分野に分けてそれらを継続するための方策、便利グッズなどの紹介などがあってなかなかよかった。

    実際にこれをつづければ、自分が求める程度の英語レベルはクリアできるような気になるのもよいですね。

    ・鎌田浩毅「一生モノの勉強法」(東洋経済新報社)
    ・鎌田浩毅「楽して成果が上がる理系的仕事術」(PHP新書)
    ・伊藤和夫「英文法教室」(研究社)
    ・伊藤和夫「伊藤和夫の英語学習法」(駿台文庫)

  • トピックセンテンスは、英語ではお約束のようなもの。最初にいいたいことを述べる。
    スキマ法=1日5分でも発音の練習する。自分の発音は録音して聞く。

    伊藤和夫「英文法教室」文法は筋トレのようなもの。知的なことを学ぶ喜び。
    大学受験用の文法参考書と文法問題集。受験用教材は最適な教材。「フォレスト」など。
    文型、完了形、接続詞、句と節、協調、倒置、否定、仮定法以外はやらない。
    一日10分数日から一〇日程度で終了するように取り組む。本に書き込む。捨て問題集を使って総復習する。
    動名詞と不定詞の使い分けは最初に暗記する。
    受験用英文法が終わったら、「ハートで感じる英文法」「英文法をこわす」など。

    「英語多読法」
    辞書は意味を調べるのではなく用法を調べるもの。
    精密読解して完全に理解した文を何度も声に出して読む。

    「日本一やさしい初めてのシャドーイング」
    「CNNEnglish espress」
    リードアンドルックアップ=黙読して暗記したら化を上げて音読する。

    英単語は3000語で9割を占める。日本語は1万語必要。
    グロービッシュでは基本単語1500でコミュニケーションする。「世界のグロービッシュ」「驚異のグロービッシュ英語術」「グロービッシュ時代のこれだけ英単語111」
    「百式英単語」「ユメタン」購入時に終了予定日を決める。
    意味はひとつでよい。文章で出会ったときにしっかり覚える。「1分間英単語1600」
    単語帳をつくる「ジェットエース」
    一週間で10語だけ、など覚える数を制限する。

    毎日英語論文を読む。

    英語を聞くのは実力より優しいレベルから。英語のまま理解するため。「CNN english express」では、レベル別に収録されている。
    冒頭を聞き逃すとわからなくなる。

    話すのは、英文を丸ごと覚えておくこと。たくさんストックする。
    「英語は突然うまくなる」
    自分について語る英文を覚える。「英語手帳」「新基本英文700選」

    電子辞書。ジーニアス英和辞典があるもの。スマホにもある。
    携帯型音楽プレーヤー。
    「CNNstudentnews」毎日10分配信

  • 英語を通して英語圏の思想を学ぶ
    裁判で「やりました」 Subject unknown, did. 主語不明、やった

    戦略を立て戦術を練る 目標は?

    声がどのように出るのかを知る 発音矯正の本

    that brother thの音 前歯で舌先を軽く噛んで発音 舌を上前歯の先端・舌先と歯先の間にすき間風

    日本語のス、ズと比べることで特徴を認識

    call the girl a taxi. タクシーを呼んであげる。

  • "英語を学習する本は世にあふれている。そして、そんな本を何冊も読んできた。
    最近英語に触れる機会も増えてきたこともあり、自らの学習意欲を高めるためにと購入した本。
    文法の学習と英文を読むところからはじめてみようと考えている。
    いつからやるの?今でしょう!(最近のはやり言葉をちょっと使ってみたくて・・)"

  • 英語の勉強法。いかに向き合うか。これを読んで思ったのは要するに動機次第かなということ。動機があれば、参考にしてひとつクリアできると思う。漠然と英語を学ぶのがおそらく一番良くないだろう。なんらかの目安、目標を設定してそこへむけて予定を組んでという当然のことを当然のようにするという(笑)しかし、その当然のことに抜け穴はないと無駄な寄り道を諦めるのにはいい本だと思う。

  • 文法の勉強の仕方が参考になった。

  • 文法学習の優先順位
    ・文型(IV型・V型)
    ・完了形
    ・接続詞
    ・句と説

    上級編
    ・強調/倒置
    ・否定
    ・仮定法
    ・無生物主語

    精読のススメ
    夏目漱石「諸君は一字一字を忽せにせす、読易き本を熟読」せよと説いている。

    一般的な英語コミュニケーションの9割をカバーするには3000語。(日本語の場合、約1万語)(ただしこれは逆に英語の難しさを表していないか?getやmakeのような簡単な言葉に前置詞をつけることで全然違う意味をあらわしたりする独特の言語のように感じる)

    単語カード
    動詞は単語だけを書かない。どのような前置詞を伴うかなど。apologizeだったら、apologize to (人)と覚えないと意味がない。

    シャドーイング
    共感できるスピーチを選ぶ。教材例としてTED

    横山研治『英語は突然うまくなる』
    「あなたの英語力はゼロではありません。・・・いくら英語ができないといっても、ギリシャ語やスワヒリ語ができないというレベルとは比較にならない」

    十八番の文例集を作る

    スマホを活用する。おススメアプリ「わたしの暗記カード」

  • 2013年刊行。昨今軽視される文法重視は当然と思うが…。また暗記だけでは駄目とする一方、暗記の重要性も説いている。その意味で、全体としては、当たり前の指摘(ただし、有益・有効な)をしているような気がする。加えて、本書で説明する具体的な方法は、取り組みやすさを優先しているので良いかも。なお、英文を構造(修飾・被修飾)を明示して日本語に訳してみる、音読しながら英文を写経、一読した英文を見ないで口に出す、a・theや指示代名詞も省略しないで訳してみる、等興味深い方法論があるが、どことなく昔の駿台方式のような…。

  • サブタイトルには多分あまり意味が無いので、理系なら読まなきゃとか、理系はキモいから避けよう。みたいな心理は無くて良いと思う。
    今時、文系は脳の仕組みも考えずに暗記をしようとする馬鹿だ、なんてレッテルを貼る阿呆も無かろう。

    新書という形態が恐らくそうさせるのかもしれないが、あまり流れが宜しくない。
    なのであくまでも私感だが、整然と体系だっているという感じがしなかった。
    そのため、一から十まで本書のやり方を踏襲するという感じがせず、読み通して気に入ったテクニックを拾う程度で良い気がした。

    今は巷に最新の勉強法の様なものが溢れており、ここに記載されているもので本当にオリジナルだと感じるものなんて殆ど無いだろう。
    気軽に読んで、気楽に取り入れるべし。
    そもそも目的は英語勉強法の習得ではなく、英語の習得だ。

  • 副題に理系的とあるけど、理系はあまり関係ないように思った。
    英語の勉強について、文法を軽視されることはよくあるけど、文法はやっぱり大事らしい。中高の授業でやったことは無駄にはならないとのことだ。自分も文法からやり直さないといけないだろうか。
    特に、文法の勉強だと、『Forest』という問題集がいいらしい。他にも、大学受験の勉強の時につかっていた本でも問題ないのだとか。家にあるけど、見なおしてみようかなぁ。
    後、感覚読みはダメで、ちゃんと規則を覚えなきゃいけないとか。例えば、『He called the girl a taxi.』というのは、『彼はその女の子にタクシーを呼んでやった』という意味だけど、よく、『女の子とタクシーを呼んだ』とか『その女の子をタクシーに呼び込んだ』と訳し間違える人が多いのだとか。自分は、『タクシーから女の子を呼んだ』と思った……。
    なお、日常生活で使う分の単語としては3000語あれば90%をカバーできるのだとか。なお、日本語で90%カバーしようと思ったら、1万語カバーしないといけないらしい。こんなに難しい日本語はわかるのに、なぜ英語はわからないのか……。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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