「酵素」の謎――なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか(祥伝社新書314)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113148

作品紹介・あらすじ

九番目の栄養素、酵素。その謎は二十一世紀に入り、ようやくわかってきた。人間の寿命は、体内にある酵素がカギを握っている。体内酵素の量によって、病気になるかならないか、寿命の長短が決まるのである。では、体内酵素を減らさないために何をすべきか?酵素を食物から摂る方法とは何か?その答えは本書にある。また、加熱食や玄米が体に良くないなど、これまでの健康常識を覆す事例も紹介し、クリニックで行なわれている酵素断食を披露。酵素ブームのなか、酵素栄養学の第一人者が書いた決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 酵素栄養学の第一人者である鶴見先生の本です。
    酵素栄養学についてはこの一冊で十分学べます。・
    以下、学べる内容です。

    ・なぜ酵素が重要なのか
    ・そもそも酵素を取ると体にどう影響が及ぼされるのか
    ・体内生成される酵素と体外から摂取できる酵素の違いについて

    あとは実際にスムージーを作って飲んでみるのもお勧めです。

    以下、一部ネタばれ(少しだけですが・・・)


    酵素は一生の中で生成される量は一定である。
    この原理のもと成り立っている理論であると思われる。
    この信憑性をどこまで考えられるかが争点であると思われる。
    そんな事を考えながら読むと面白いです。

  • 酵素は人間の体内に2万種類以上存在している。体内で行われる消化作業と代謝作業の主役であり、生命と健康の維持に欠かせない。生涯で生産できる量は決まっており、酵素を使い切った時に人間は死ぬ。不自然な食事やストレスなどで無駄遣いしてはならない。和食(生食&発酵食&食物繊維)は酵素食として優れている。

  •  とても勉強になりました。鶴見隆史「酵素の謎」、2013.3発行。私が理解したところを要約しますと:①酵素は触媒(栄養がガソリンで酵素がバッテリーのような関係)。人間の寿命のカギは酵素。体内酵素(消化酵素と代謝酵素)の量により病気や寿命の長短が決まる ②消化酵素の消耗は、代謝酵素の欠乏を招く。代謝酵素は生存活動のすべてにかかわり、代謝酵素の欠乏が多くの病気を作り出す ③病気の時は食べない(代謝酵素が多忙なので、消化酵素を使わない ④薬は酵素の働きを阻害する ⑤酵素を摂る方法は:ジュース、すりおろす、発酵食品、よく噛んでゆっくり食べる、良質な水を飲む、睡眠(吸収と代謝)。

  • 酵素が身体にとっていかに重要か、詳細にかつ分かりやすく説明されている(とはいえ、一度では覚えきれないため、もう一度読む予定)。
    腹八分目、よく噛むこと、ゆっくり食べること、バランスの良い食事をとること、などよく聞くけど何故良いのかわからず3日坊主になっていた私も、これで理屈を知れたので続けられそう。
    どんなダイエット本よりも、とても効果的な本だと感じた。

  • 酵素というのが人体にどのような影響を与え、かつどうすれば効果的に酵素がとれるかを指南した一冊。

    酵素が動物にとって非常に重要なものであること、そして酵素を効果的に摂取することが大切であることがよくわかった。

  • 最近本当にだるくて、食事の大切さに気付かされることがあったので読んでみました。

    病気の原因
    ・食生活の乱れ
    ・強いストレス
    ・悪い環境と悪い生活習慣
    三大栄養素がガソリンなら、酵素はバッテリー
    糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水、ファイトケミカルで八大栄養素
    酵素は一定量しか作れない
    健康を脅かす活性酸素は酵素がないと除去できない
    生食と加熱食の比率は6:4で。

    ファスティングのすすめ
    玄米の安全な食べ方など

  • 2018年1月10日読了。
    ●酵素は、人間の体内では体温38〜40度で最も活性化。
    ●人体最大の免疫臓器→腸→昆布などの海藻類、キノコ類
    梅干し、納豆、タマネギ、ニンニク、ゴボウ、キャベツ
    ●アクリルアミド→発がん物質→ポテトチップス
    かりんとう、フライドポテト、ほうじ茶

  • 「3日食べなきゃ7割治る!」舟瀬俊介著を読んで興味を持ったので手に取った。

    「3日食べなきゃ~」ではぼんやりと食べなきゃ良いんだな位しか思っていなかったが
    食べなければ体に良い理由を医学的に分かりやすく説明されていて理解できた。

    まとめると
    体内酵素には代謝酵素と消化酵素がある。
    たくさん食べると体内酵素は消化酵素に多く使われて代謝酵素が空くなくなる。
    人間が一生の内につくられる酵素は決まっている。
    だから酵素を有効に使えるようにしよう。
    そのためには
    ・食べる量を減らして消化酵素に使くことなく代謝酵素として使える量を増やす。
    ・発酵食品を摂って体内の酵素の量を増やす。
    ・酵素を減らす添加物の多く入った食べ物には食べないように。


    p118にあるアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の人類学者アラン・ウォーカー博士が
    述べるように「人間は果食動物だった」としたら
    果物だけを食べて水分も取っている中野瑞樹さんは
    意外と正しい食生活なのかと思ってしまった。

  • 「酵素」という観点から
    いままでのいろんな事を鑑みれば
    なるほどと合点がいく

    目からウロコの話だ

    ・なぜ食べ過ぎは良くないのか
    ・加工食品は良くないのか
    ・睡眠が大切か
    ・ファステイングが有効か

    答えは
    「酵素」を浪費したり活かせないから。
    なるほど。

    体内酵素をいかに無駄遣いしないか
    体外酵素をいかに食事からとるか
    いままで明解ではないが
    おぼろげ正解だと思ってたことの
    裏付けになる

    読む前と
    読んだ後で
    世界が違って見える。
    生き方が変わる。
    これが読書の偉大なところだと思う
    ---------------------
    「酵素」を知れば知るほど
    僕の興味ある「禅」との
    結びつきを感じる。
    まあ「酵素」と「断食」は関係が深いから
    「禅」とつながりがあるのは当然と言えば当然か

    「坐禅」に始まり、「隠棲」「隠遁」、
    「莫妄想(妄想するな)」。
    シンプルなものの考え方。少欲知足。
    「無」とか「空」。「脚下照顧」。
    さらには「清貧」

    みんな「酵素」とつながる。
    「気」とは「酵素」のこととも言える
    気がする。

    面白い
    --------------------
    食事で以下に栄養をとるか
    そればかり考えてきたが
    栄養よりも酵素。
    酵素がなんとかしてくれる、って
    気になった

    それにしても
    都会暮らしは酵素の面から見れば
    地方より消費が大きいように思える

  • かなり勉強になった。
    今酵素や腸内細菌などに興味が凄くあるからこの本はありがたい。


    ・でんぷんをブドウ糖に変えるのがアミラーゼ、
    たんぱく質はプロテアーゼ、脂肪はリパーゼという消化酵素で分解される。
    アミラーゼは炭水化物しか分解できず、他の食物には適応できない。
    それぞれ必要な酵素があり、その時に入ってきた食物に適切な消化酵素があてがわれる。
    これを「適応分泌の法則」という。

    ・酵素が作られるのは睡眠中。

    ・酵素には一つ一つに「鋳型」と言われる鍵穴の様なものがあり、一つの酵素に一種類の物質しか受け持てない。いわば職人の様な存在。

    ・ビタミンとミネラルは酵素なしでは活躍出来ない。
    そのことを「補因子」といい、その中でもビタミンは「補酵素」ミネラルは「補助因子」という酵素に支えられている。

    ・酵母とは、糖類を発酵させてアルコールを作る微生物のこと。

    酵素は1日に製造される量は決まってる。
    体内にある酵素は全体で2万種類ある中で、消化酵素は24種類のみ。
    そして1日に製造される量の中で、どちらかが多ければどちらかが少なくなる。
    要は酵素を使うバランスが必要で、消化酵素にばかり酵素を使わないことが健康だということ。

    ・悪しき食生活では適応分泌の法則が働き、それを消化しようと消化酵素が動員され浪費してしまう。

    ・胃は2つに分かれていて、食堂に近い方を「噴門部」十二指腸に近い方を「幽門部」と言う。胃自体のことを「胃体部」と言い、胃の上部のことを「胃底部」と言う。

    ・食物酵素胃とは、酵素を分泌しない胃のこと。

    ・うんこの成分は、通常水分が80%、食物酵素が10%、食べカス・老廃物・腸内細菌10%という割合。
    水分が90%以上だと下痢で、70%以下だと便秘になる。
    オナラの主成分は水素、窒素、酸素、二酸化炭素、メタンでほぼ無臭。
    悪臭の元はアンモニア、硫化水素、インドール、スカトールで、悪玉菌が悪臭物質を作り出す。
    つまりオナラが臭いということは腸内細菌の悪化であり、免疫力を測る指標。

    ・ショ糖(砂糖)などの二糖類は果糖とブドウ糖が結合して出来ており、その2つの結合は固く中々離れない。その時に使われるのが酵素や塩素(胃酸)で、結合が固いせいで分解酵素が膨大になる。
    よってショ糖(砂糖)は強烈な酵素阻害剤であり、身体にへの負担になる。

    ・トランス脂肪酸は体内で全く代謝できない。
    しかし体内に取り込まれると細胞膜を形成し、そこで細胞内の生化学構造が狂ってしまい、ホルモン以上、肝臓障害、糖尿病などあらゆる病気のリスクを上げる。

    ・2011年に世界一栄養がない野菜と言われるキュウリにホスポリパーゼという脂肪分解酵素が含まれていることが分かった。
    この脂肪分解酵素は血液がサラサラになり体も温まるという優れもの。
    脂肪分解酵素は摩り下ろすと増えるらしい。

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著者プロフィール

鶴見クリニック院長/NPO法人鶴見酵素栄養学協会理事長。1948年、石川県生まれ。金沢医科大学医学部卒業後、浜松医科大学にて研修勤務。東洋医学、鍼灸、筋診断法、食養生などを研究。西洋医学と東洋医学を融合させた医療を実践。米ヒューストンでディッキー・ヒューラ博士などから酵素栄養学を学ぶ。 病気の大きな原因は「食生活」にあるとして、酵素栄養学に基づくファスティングや機能性食品をミックスさせた独自の代替医療で、がんや難病・慢性病の治療に取り組み、多くの患者の命を救う。食養生や酵素栄養学に関する著書多数。

「2013年 『食事を変えれば病気は治る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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