なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか(祥伝社新書321)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113216

感想・レビュー・書評

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  • 著者の「本当の出会いは一期一会」「迷ったら買え」という考えに感動した。

    私は本を買うのによくBOOKOFFを利用している。

    この本も実は昨日BOOKOFFで買ったものだ。

    この本の他にも何冊か買いたい本があったのだが、先日の私はそれらの本との一期一会とも言える出会いを断ち切ってしまった。

    それもそのはず、BOOKOFFでは1月1日から1月4日まで本が20%OFFになるウルトラセールがある。

    私としたことが… そのウルトラセールの期間中に買えばいいと思ってそれらの本を無情にも本棚に返してしまった。

    しかし、たかが20%、されど20%である。

    新年の運試しということで、ウルトラセールが始まるまで待ってみようと思う。

    また、著者が紹介している、はじめの数ページを読んで、著者が何をいいたいのか、何について書かれた本なのかがわかったら、次の本に向かう、という「ゴダール式読書術」というのは面白いと思った。

    私も本を読み進めるにつれて退屈になってきたり、筆者の話が冗長に思えてきたりして、惰性で読んでしまっているときがよくある。

    これからはゴダール式読書術も実践していきたい。(そう言って結局最後まで読んでしまうのだけれども。)

  • 本屋に行く理由が無限にひろがる。
    ネット検索との違いがわかりやすく使い分けすれば良いと納得できる。
    自分の持っている本を探してみるとお気に入りの本のとなりに出会いがあると言う。
    実践したい。
    東京の本屋も巡りたい。

  • 「みんなと同じ武器を持って戦うよりも、無駄なものをいっぱい持っているひとの方が最終的には戦力になる」

  • 題名で買った本でそんなに期待していなかったのだが思いのほか面白かった!
    いまどき本を買うのに本屋が必要なのか、というなんとなく皆がもやもやと思っているだろうことに対してずばり自分で答えを出している著者。
    なんでふらふらと本屋に行きたくなるのか、なんで本屋にいると落ち着くのかが理解できた。これってネットで何でも欲しいもの知りたいことを手に入れられるようになった今とても大切な点に言及している。知りたいことを知るのではなく、知らないことを知る。本だけでなく情報にしても同じだ。ここに着目したマーケットに商機があるのは確実だと思う。
    とにかくビールが飲める本屋っていいよなぁ。著者の行動を見るだけで何だか元気がでてきたぞ。

  • 行動などに意味をもたせること、無駄を減らすことの
    対極にある行動、それが本屋に入って色々見ること。

    本好きには最高な一冊。

    たとえば縄文土器のつくり方のような本を読んでいても、
    これを知っていても何の意味があるのか?と言われればその通り。
    ただ頭の片隅に残っていて、それがどこかで役に立つ、
    ということがあるかも知れない。

    この、もしかしたら起こり得ない「かも知れない」の喜び・楽しみの
    瞬間のために私も読書しています。

    ピンクのサインペンを使って、本をどんどんメモ代わりにするという
    行為もこれは実用的だ。
    余白など気にしないで、本文の箇所にどうどうと書き込んでしまうとは
    全く新鮮な発想で、これはよさそう。
    ただ、その勇気が私にもない・・・。

    巻末のお勧め本屋リストも素晴らしい。これあれば、今号の
    ブルータスもいらないな。
    B&Bに、一度行ってみたいし、いつかこの本屋の内情も
    読ませてほしい。

  • 海外の知人に趣味を聞いたことがある。答えは「read something」。

  • 本は買っても読まなくていい(P70)、目から鱗です。

  • いい本屋では旅人になれるし、いい本棚には星座があるんだよ。

  • 自分の興味をすべて言語化できていれば、ピンポイントでネットで本を購入することができるが、言語化できていないものは、検索もできない。
    言語化を発見してくれる1つが、本屋でもある。

    本屋に5分いるだけで、本のタイトル、帯、世の中の流行、流行の先取りもでき、多くの情報量が入ってくるし、自分の興味が世の中全体の体系の中でどこにポジショニングしているかもわかる。これがリアル本屋のいいところ。

    一見、無駄な情報が多いが、やはり無駄な情報のままのこともよくある。しかし、多くの無駄な情報を持つことで、有益な情報を区別化する力もつくし、バックグラウンド知識もつく為、無駄な情報を含めた全体像もつかみやすい。

    ネットで調査した情報は、キーワード検索で調査する為、他人と重複することも多く、記憶に残りにくい。

    「知る」ということは2つあり、「知りたかったことを知る」ことと、「知らないことを知る」こと。
    ウィキペディアは、前者の「知る」を手早く知ることができるが、検索ワードが言語化されない限り、後者の「知る」はネットサーフィンしないと到底見つけられない。後者の「知る」は、読書で得られる情報にはかなわない。

    読書は、旅である。あちこち寄り道をしながら、無駄な情報を集めるのに、適している。どうしても、目的にたどりつきたいなら検索が早い。

    この本を読んで、自分が、10年ほど前から、本屋に頻繁に出向き、読書するようになった理由が言語化された。

  • 本屋は終わらない

    ネットで簡単に欲しい本を買う。それとはまったく別の魅力を持つ本屋を作る。棚を作る。

    本屋は終わらないんだ

    本屋、まだまだいけるじゃん!

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著者プロフィール

博報堂ケトル共同CEO/クリエイティブディレクター・編集者。
1993年、博報堂入社。企業の広報戦略に関わる。
2001年、朝日新聞社に出向し、若者向け新聞「SEVEN」の編集ディレクター。
2003~05年、雑誌「広告」(博報堂)編集長。
2012年、東京・下北沢に本屋B&Bを開業。
著書に『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』(祥伝社新書)などがある。

「2014年 『グルメサイトで★★★(ホシ3つ)の店は、本当に美味しいのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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