はじめて読む人のローマ史1200年(祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113667

感想・レビュー・書評

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  • この一冊にローマについて、コンパクトにまとめられています。大変読みやすく、わかりやすく解説されてました。

  • ローマにまつわる7つの「なぜ」を解説しながらローマの歴史を概観している。扱われるのはローマ建国から西ローマ帝国の滅亡までの1200年。文章が非常に読みやすく明快なので、ローマ史の入門書として非常に適した一冊になっていると思う。参考文献が記されていないのが玉に瑕。参考文献欄は内容の根拠を示すだけでなく、初学者が次に読む本の手がかりともなるもの。この点は入門書としては残念。

  • ・ポンペイウス、クラッスス、カエサルの3人による三頭政治の均衡は、紀元前53年クラッススの死によって崩れる
    ・紀元前51年カエサル、ルビコン川(遠征軍が群を解散する「国境」に位置づけられていた北イタリアの小さな川)を、軍の編成を解かずに渡る。「賽は投げられた」

  • テルマエロマエの副読本として。
    基本事項、勉強になりました。

  • 基本的な流れがわかった。
    アントニヌス・ピウスに関してもう少し調べてみようと思う。

  • 国家の収入が不足すれば、徴税システムが見直され、増税されるのが自然な流れです。ところが、重税が課せられるようになると、これもどこの世界でも見られることですが、富裕層があの手この手を使って税を逃れるようになり、貧しい者の負担ばかりが増え、いっこうに税収が上がらない負のスパイラルに陥ります。
    (本文より)

    ...これは、2018年の日本についての文章ではなく、今から1500年以上前のローマ帝国についてなんです。
    どっきりですね。
    歴史は繰り返すというか…。



    「はじめて読む人のローマ史1200年」本村凌二さん。
    この人の「馬の世界史」が面白かったので、読んでみました。「ローマ帝国の歴史」っていうのを面白おかしくざっくり読みたいな、とは以前から思っていましたので。

    マンガ「テルマエロマエ」で俄かに一般化した「ローマの市民文化」ですが、紀元前からっていうのが、日本史を尺度にするともうめくるめく感覚ですね。

    タイトル通りざっくり歩みを、面白おかしく平易に語ってくれてありがたく面白かった。

    共和制、独裁制、民主制という人類の宿命のような苦悩の循環…とか。

    (実は読み終わってからメモするまでに時間が経ちすぎて記憶があいまい…)



    ただ、実はいちばん知りたかったところについては、愕然とさせられました。
    というのは、「なんでローマ帝国は、キリストを弾圧、キリスト教を迫害したのに、300年くらいしてから公認したのか?あまつさえ、帝国が丸ごとキリスト教になってしまったのか?つまり、どうやってキリスト教はヨーロッパを制覇したのか?」ということが、実はこの数年気になって気になってしょうがなかったんです。
    ところがそれについては、その筋の権威である?本村さんがはっきりと、
    「4世紀頃に、ローマ帝国はキリスト教を認めて、さらには国教にするのだけれども、そのあたりの”なぜ?どういう経緯で?”というのはサッパリわからない。世界史研究上の巨大な謎になっています」と明言してらっしゃる…そんなあ。

    20世紀、21世紀にいたるまで、ヨーロッパ=アメリカ的白人の世界っていうのは、アジアや南米アフリカへの影響も含めてキリスト教の影響っていうのが不可欠不可分な訳ですが、そこンところが「どうしてキリスト教が天下を取ったのか」が判らないっていうのは、それはそれで物凄く魅力的なミステリー…。

    そこの謎に切り込んだ本があったら、是非読みたいなあと思います。

    そしてそれはそれとして、本村さんの語り口はとても読み易い。今後もいろいろ読むことになりそうです。

  • 膨大な流れを短くまとめてあった。個人の考えも所々にあったけど、基本的にポジティブなので気持ちよかった。

  • 読了。

  • 塩野七生「ローマ人の物語」シリーズ読破を挫折した身として、1200年のローマ史を新書本1冊でまとめてくれるのは非常にありがたい。

    ローマはオオカミに育てられたロムルスによって、紀元前753年に建国される。東西に分裂し、紀元後476年に西ローマ帝国が滅亡。本書では、その期間をローマ史として取り扱い、起承転結の4期に分けて解説している。

    総括すると、ローマ史は変革の歴史だ。1200年続いたというより、続かせたといえる。君主制の時代もあれば、共和政もあるし、皇帝独裁もあるし、その皇帝が金銭で売買された時代もあった。それでもローマは滅ばない。全く異なる政治形態になってもローマは続いたのだ。その理由はスッラやカエサル、アウグストゥスら英雄の活躍もあったが、継続することにこだわったローマ人の執念がローマを支えたのだ。

    そして、ローマも滅亡する。しかし、滅亡につながる決定的な事件があったわけではない。金属疲労を起こし、静かにゆるやかに滅んだのだ。それもまたローマの特殊性だ。

  • 起承転結でローマ史を振り返っている。
    それぞれの章でなぜ〜?という問いによってローマ史を解き明かしている。問いの立て方が参考になる。

    本書のはじめに、で書いてあるが、なぜローマは人々の心を惹きつけるのか?という問いが浮かんでくる。

    その答えとして、ローマには全てがあるからということではないか。全てとは、一大文明の起承転結がはっきりとわかるということ。筆者は起承転結でローマを記述しているが、このやり方はうまいと思う。
    遠い昔のまた昔のローマ文明であるが、学ぶことはたくさんある。

    気軽に読めた一冊でした。

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著者プロフィール

1947 年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。1980 年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。84 年に東京大学教養学部助教授、94 年に同教授へ昇格。96 年から同大学院総合文化研究科教授を経て2012 年に一度定年退職。2014年から2018 年まで早稲田大学国際教養学部特任教授を経て現在に至る。主に古代ローマ史を専門とし、文筆活動を行う。著書『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』ではJRA 賞馬事文化賞を受賞。その業績から地中海学会賞を受賞。また、自身の趣味である競馬やファンである石原裕次郎の関連書籍も手掛ける。
近著に『教養としての「ローマ史」の読み方』『教養としての「世界史」の読み方』(ともにPHP 研究所)、『はじめて読む人のローマ史1200 年』(祥伝社)など監修本を含め多数。

「2020年 『30日で学ぶ人類史学手帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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