防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか(祥伝社新書)

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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113681

感想・レビュー・書評

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  • 教科書的な内容。引用文献が豊富だから、導入としては良いかもしれない。

    国際法は国内法とは違って実力行使機関を持たない紳士協定であり、国際社会は原則アナーキーであるため、国家間の駆け引きが存在することになる。
    戦力、貿易力などのハードパワーのみならず、文化力などのソフトパワーも重要である。

    ・防大では吉田茂が尊敬されていること。
    ・核兵器の脅威がある中で、無人攻撃、サイバー攻撃など新しい攻撃の形も出現していること。
    ・平和のためでない戦争などこれまでなかったこと。
    ・非武装はみんなでやらなければ意味が無いこと→これまでの実績はあまりうまくいっていない。(結局、非常時には動員することになる。)

    などが気になった。

  • 防衛、安全保障に日頃から興味を持っている人にとっては既知の事項が書かれた内容なのだが、難解な理論や、一般人が安保に関して思い込みやすかったり勘違いしやすい事項に関して平易に解き明かすのはさすがで、日本で一番わかりやすい安全保障の教科書との宣伝文句は言い過ぎではない。
    防大で専門的に4年間学んだとはいえ、20代の若者であり、また、実務に就かなかった者たちがどれほどのものがかけるのか?と、若干侮っていた部分はあるのだが、偏りのない論理と平易な文章力などから垣間見える、著者らの優秀さと、防衛に対する真摯な眼差しはさすがだ。
    著者らは任官拒否したっぽい?けど、優秀な人材が若くして自分の考えを持って民間に入ってこういう本を出したりして啓発活動を行なっているのは非常に頼もしい。

  • 著者が防衛大学校在学時に、安全保障についてどう学んできたか、さまざまな史実とその背景、参考文献などを引用して解説したもの。

    「いちばんわかりやすい、安全保障の教科書」とある通り、難解にならないよう、広く浅く記述している。

    国際情勢をどうとらえ、それにどう対処していくのがよいのか、安全保障を担う者としての考え方を(ほんの一部かもしれないが)理解する一助になる。

    「平和、平和」と叫ぶだけで平和を維持できるものではない。戦争というものから目をそらさず、その原因をとらえ、どうすれば回避・予防できるかを考えることが重要だと気づかせてくれる本。

  • 安全保障についてとてもわかりやすく書いてある本。平和とは戦争放棄ではなく自分たちの国を守れる強さがあってこそなんですね。目からウロコでした。

  • 集団的自衛権について知りたいと思い、探しているときにこの本を見つけました。
    普段、自衛隊の海外派遣=×、PKO参加=×、武力行使× という本ばかり読んでいたので、興味がそそられて読んでみました。

    いや~、おもしろかった。
    「国際社会はアナーキー」という前提に立つと、武力保有の意味が現実感持って僕の中に入ってきました。

    もちろん、戦争や紛争はなくなってほしいし、なくなるべきものだと思っています。
    でも、オウムのように「平和、平和」と唱えていても、現実との解離が進むだけだと思います。
    まずは、いろいろな立場から平和を考えることが大切だろうと考えると、この本に出会えたことはラッキーでした。

  • 読みやすい。
    世界はアナーキー。であることを認めるなら
    どのように構えなくてはならないのか。

  • 現フィリピンの大統領ベニグノ・アキノをコラソン・アキノと混同しているのか,「彼女」と呼んでいる。

  • 国際関係論を勉強する学生にオススメ。わかりやすいから入門書として読んで巻末の国際関係論で著名な本を読み進めると理解が深まると思う。

  • 防衛大学校でレクチャーされている講義等を基に、国際政治=戦争論と安全保障論について、分かりやすく説明している入門書。
    パワーとは相対的な概念。たが、そのパワーが重要で、どう判断するかがポイントとなりそう。
    防大でどのように国際政治を教えているのか…興味ある方は、分かりやすいので、是非一読を。

  • 安全保障の入門書としてわかりやすいという点では良著。
    防大卒業生が防大での講義や教科書or課題図書から安全保障学について学んだことをわかりやすく一冊の新書にまとめたと。そして今の日本への提言として、東アジアのパワーバランスに目を配りながら適切な軍事力を整備、日米同盟の深化に務めてハードパワー面での抑止力を高めること、中国との信頼醸成措置を講じつつソフトパワーを高めることを挙げている。
    二人は防大を出てから自衛隊を退職してて、まぁ学費を返すのはこの次期からなのかな、とにかく民間の道で日本国民に安全保障を語っていくらしいから、頑張って欲しいな。運動なり研究なり。

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