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- / ISBN・EAN: 9784396114305
感想・レビュー・書評
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宇宙編と物理編は、ゴリゴリの文系人間の自分からしたらマジでちんぷんかんぷんです、、。
ただ天文学や物理学の専門的な内容について、できる限り初心者にわかりやすい形(といっても自分は8割以上理解できていない自覚があるが、)で書いてくれている。未知を見る面白さは感じられるかなぁ。
本来、数式や科学的な方程式で表されるべき現象や事柄を、「言葉」で表現しているため、やはり完全な理解には限界がある。科学について学ぶきっかけや科学的事象の言語的理解の用途として本書をはじめ科学書一般は機能するのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
広い分野を、要領よくまとめられ、全体を知るには適当でした。ほぼ、全部の領域に興味が感じられた。特段、新しい指摘はない。
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文字通り、最新科学の動向について綴った一冊。
2015年出版と、今となっては若干古い可能性があるものの、勉強になった。 -
1項目6~7ページでまとめられていて、とても読みやすいです。目次を見て気になるところから読み始めると良いです。
理図書 404||I35 11918117 -
この本はなかなか素晴らしいですね。
科学の様々な領域を、深く広く解説しています。
宇宙、地球、生物、医学、エネルギー、物理。
生命の起源から、iPS細胞、火山の爆発から、CP対称性の自発的破れ、エイズ治療から、インフレーション宇宙モデルまで。とても幅広く、とても深い。勉強になります。
たまにはこういう本を読むのも良いものです。 -
2018GWの大掃除で部屋の隅から発掘された本で、今年初めに読破していた本の様です。2003年に発行されたものに加筆されたもので、出版は2015年のもので、その時代のものまでカバーされています。
以下は気になったポイントです。
・まず生命を作る材料である、炭素・酸素などの重元素の塊が、岩石成分となって表面に剥き出しになっている必要がある、大きい惑星では、水素とヘリウムを主体としたガスに厚く包まれていて炭素の化合物である有機体はつくれない、次に重元素が反応して化合物をつくるには、岩石が風化されてガスや塵状になっている必要がある、そして風化作用が起きるには、表面に大気と水の存在が必要、元素が水に溶け込むことで化学反応が起きる、表面でエネルギーを吸収して水蒸気になって上昇、上空で水に戻ってエネルギーを宇宙に捨てて戻る循環運動をする、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収して大気を浄化している(p47)
・火星には大量の水があったが、質量が地球の8分の1しかないので、水蒸気が火星の重力を振り切って逃げてしまった。地下には、まだ水は残っている(p49)
・スペースシャトルが2011年をもって打ち上げ中止になったのは、経費が膨らんで、使い捨てロケット路線に戻って、ロシアのロケットを借りている。軍事衛星、通信衛星は自前のロケットで打ち上げている(p55)
・冥王星が惑星から外されたのは2006年、惑星の定義は、1)太陽中心を回っている、2)ほぼ球形の天体、3)軌道領域にほかの天体は存在していない、4)衛星ではない(p93)
・太陽からの距離が水を保つのにちょうどよく、大気や水蒸気が逃げないくらい重い地球のみが、広大な海に水を保ち、大気も残った。二酸化炭素の温室効果により、地球の寒冷化をふせいで原始的生命が生まれた(p95)
・18世紀の産業革命は、熱エネルギーろ利用した蒸気機関の発明に代表されるが、その背景には燃料源が木材から石炭に代わるにともない、炭鉱の排水をいかに効率に行うかの切実な要求があった(p117)
・地球上で記載されている種は、約300万種で、未確認のものはその10倍はあるだろうと考えられている。化石の記録から調べると、地球上に出現した種の、99.9%が絶滅したと見積もられている(p152)
・恐竜の絶滅のおかげで、それまで夜間にこそこそ餌アサリをしていた、リスくらいのサイズの哺乳類が開いた生態系に進出、ホモサピエンスへの道を歩みだした、隕石激突という偶然によって私達人類は生きている(p156)
・2300万年前になると高等なサルである類人猿は多くの種類にわかれたが、1000万年前頃、激しい気候変動によって寒冷乾燥下で多くのサルは絶滅、かろうじて生き残った類人猿は、アジアのオランウータン、テナガザル、アフリカのチンパンジー、ゴリラ、そして人類へ進化したグループのみ(p162)
・約2万年前に、南アジアから移動してきた人々が、原日本人であり、アイヌや縄文人の人々の祖先と想像される(p184)
・人類が飢餓の恐れなしに生きれるようになったのは、農業生産を組織的に行うようになった、この2000年足らず、5万年の歴史をもつホモサピエンスの歴史の殆どは、飢えとの闘いであった(p202)
・人体は60兆個の細胞から成り立っているが、その出発点は受精した卵細胞である、これが43回分裂することで、60兆個の細胞になる(p222)
・iPS細胞とは、通常の体細胞に4つの遺伝子を挿入した培養すると、細胞核に含まれるDNAすべてが活性化して幹細胞とすることができるもので、卵細胞を使わない、画期的な技術である(p224)
・日本にはフランスから返還されたプルトニウムが10トンあり、どう使うかも問題となっている、そこでプルトニウムを通常の原発で燃やそうという、プルサーマル計画が持ち上がった。通常の熱(サーマル)核分裂反応につかう(p239)
・超高速は、物質の質量やエネルギーが虚数となり、私達が扱っている実数と矛盾するので、超高速は存在することが禁じられていると考えるべき(p267)
2018年6月17日作成 -
現代人としてこれだけは知っていて欲しいというテーマと内容、宇宙のモデル・生命・宇宙開発、地球誕生・地震予知・温暖化、生物の起源・進化・人類、肥満・がん・先端治療、エネルギー・原発・自然・シェールガス、物理理論・超電導・ニュートリノ・カオスなど。
大人も、科学館や科学博物館に普通に遊びに行くと楽しいです。 -
2015年8月初版。
宇宙、地球、生物、医学、エネルギー、物理の6章から構成される。この中に、48のトピックが取り上げられている。
医学の章にある、肥満のメカニズムとして、個人個人に「体重のセットポイント」があるというのは、初めてきいたがなるほど、遺伝によって自身の体重がある程度決まると言われるとなるほどそんなものかなとも思える。
エネルギーの章では、核燃料について世界のトレンドとして、使わない(1000度を取り扱えるのが人類の妥当な線で、核分裂によった1000万度を扱うのは無理がある)という所から、日本がいまだ扱う方針に釘を刺している。
さらっと読める。 -
SF作品を書くのに役立ちそうな、最新の科学本(といっても、2015年の本)
にしても、相変わらず本当に宇宙ヤバイ。考えるだけで頭クラクラするから、考えないようにしたい。
それより、ダーウィンの「進化論」では、「進化」という言葉をほとんど使っていないということにちょっと驚いた。「変化」あるいは「変遷」という言葉を使っていることが多いらしい。進化というよりは、種の多様性について書いた本らしい。
二足歩行を試み始めた最古の化石という、「ルーシー」という名前はなんとなく覚えておきたいと思った。何か、小説やマンガにそういったネタでてきそうだし、話のネタにできるとも思った。
ネアンデルタール人が滅んだ経緯については、いろいろ話が膨らみそう。著者は、残忍なホモ・サピエンスを絶滅させたというのがありえそうと思っているらしい。にしても、ネアンデルタール人とかクロマニョン人とか名前は聞いたことあるけど、現代人の祖先なのかそうでないのかよく分かっていなかった(というより、全部祖先だと思ってた)。絶滅した種もあるのか。
ところで、これを読んで改めて思ったけど、やっぱり原発はさっさと廃止したほうがいいんじゃないのかと。アメリカではどんどん撤退していってるらしいし、ドイツも福島原発事故を受けて、全廃する方針を固めたらしい。何で日本はこんなに原発に執着してるんだ。地震大国なんだから、どの先進国よりも原発に不向きな国だと思うのだけど。 -
ゴーストライターの出来が悪い?
p71にレンズ内の位置による屈折率の違いによる収差の話が記載されているが、それを色収差(これは屈折率の波長依存性に起因する)と呼んでいる。池内先生の専門分野の物理ではごくごく入門レベルの話であり、ご本人が書かれたのであれば、研究のレベルすら疑ってしまう基礎的な誤りです。