バカしか入らない生命保険 (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396114541

感想・レビュー・書評

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  • 漢字系保険会社にダメ保険多い。漢字系保険会社は毎月多大な保険料を得ているのに、将来の保険金支払いのための準備金の積立てが少ない。経営者は10年先の保険金支払い時期に退職しているので、直近の経営状況には興味ない。目先の保険料の安さに騙されることなく、生涯支払総額を計算すること。保険料の更新型は、避けること。年齢とともに保険料が上がり年金生活者は支払えず、保険料受取前に解約する羽目になりかねない。

  • 生命保険関係の仕事をしているので読んだ。


    普通の商業
    →原料仕入れ
    →製品にするための作業をして
    →流通して
    →店舗を構える
    →→材料費・製造費・工場費・人件費・流通費・店舗費が必要、一定の在庫も必要
    →また、資金投入から販売までのタイムラグもある

    原料いらない、製造いらない、流通いらない
    →勝手にお金が入ってくる、次に払うのは10-30年後
    →保険屋は堕落を生みやすい環境

    ■逆ザヤとは
    生命保険会社は契約者から保険料をあつめ、それを株式投資などで運用して利益をあげています。
    資産運用が成功すれば、予定利率を上回る利益を得ることができ、その分を配当金として契約者に分配することができます。
    しかし、資産運用に失敗してしまうと、予定利率を下回る損失となり、損失金額を負担しなければなりません。
    逆ザヤが発生した場合、保険会社自身が損失額を負担し、保険契約者が損失分を負担することはありません。

    徴収した保険料は全て使っていいわけではない、積み立てておかなければならないお金が決まっておりそのことを「責任準備金」という。

    ■逆ザヤの原因
    バブル期に高い予定利率で売りまくった(最高で6.25%)
    →現在は1%しか稼げない

    ■付和雷同(ふわらいどう)
    自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。▽「付和」は定見をもたず、すぐ他人の意見に賛成すること。「雷同」は雷が鳴ると万物がそれに応じて響くように、むやみに他人の言動に同調すること。

    ■大事な数字
    ・契約者
    →被保険者の年齢による保険料の支払い期間
    →→合理的か非合理的か
    ・被保険者
    ・保険金受取人
    受取人には、「満期保険金」と「死亡保険金」の二通りがある

    ■年金
    国民年金
    →40年間納付しても、年額80万円(月額67000円程度)
    →→これだけでは絶対暮らせない

    ■日本の生命保険あるある
    多くが、60-65までにもらえる死亡保障額が大きくても、その年齢すぎると支払額が保険料総額の1/10程度になる、またはゼロになる
    →そんな若い年齢であなたは死ぬ予定ですか?
    →日本の男性の平均寿命は80


    日本生命 契約者1100万人
    →保険料 1年間に4兆8255億円

    ダメ保険を販売している漢字系生保会社を一気に潰せ?
    →払い続けるよりマシ?

    漢字生保業界に関わっている人28万人
    →自民党の大事な票田
    鼻薬を嗅がせる
    →賄賂を渡す

    ■生命保険の意味
    軍隊を持てば戦争につながると考える人
    →包丁を握ったら人を殺せるから、キッチンに行かない、と考えるような人

    日常的には役に立たないから平和(幸福)でいられる

  • 保険は絶対必要。
    老後の保険も必要。
    貯蓄に保険機能が必要。
    と考えているなら読めば良い本です。

    保険会社は消費者のことを考えていない。
    1日でも早く払戻額が良い終身保険に入れ。

    保険の本質をどう捉えるかですが保険は多くの人にとって必要なものであると考えているようでした。

  • 刺激的なタイトルのほど、中身は刺激的ではない。

  • 払込期間は終身NG→保険料トータルで高い
    理想は退職する65歳までの払込期間
    定期保険よりも終身保険→死ぬまで保障がないと意味がない
    死亡保険と医療保険は別にする
    年払いが節約方法→一時払いは早めに死ぬと未利用期間分の返納なし
    がん保険よりもがんの定期検診が大事
    先進医療の費用は最高でも300万円。→1000万円で足りる
    払込期間の総払込金額と保険金額が逆ザヤにならないように計算する
    責任準備金比率(30%以上)で保険会社を選ぶ→倒産すると損する

  • う~ん。なんて言えばいいのだろう。全体に主張が極端という印象。だから面白い。
    予定利率とか転換の話は知っていたので、著者の言うとおりだと思うし、転換を奨める保険会社は酷いとは思うが、著者ほど義憤はおぼえない。まあ世の中そんなものだし、バカが損するのは別に保険に限った話ではない。大口の広告主にマスコミが弱いのも、保険に限った話ではない。マスコミが保険業界を糾弾する時代になることは、まあ当面ないだろう。
    払い込む保険料を合計して、単純にどちらが得とかという説明が出てきたが、何十年後かの1万円と今の1万円の価値は違うから割り引かないといけないとツッコミたくなるのは私だけだろうか。また、『公務員を除いて一般の国民は「年金だけで満足な生活」は絶対にできません。』とあり、国民年金が年に約80万円で少ないというが、厚生年金はどうなったとやはりツッコミを入れたくなる。
    日生をはじめとする日本に昔からある生命保険会社に対してはケチョンケチョンに言われている。破綻した生保が例外なく粉飾していたから、生き残っている生保も粉飾決算の疑いが濃いとか。まあ少なくとも昔はそうだったんだろう。今もそうかもしれない。
    著者によると、保険会社の健全性の指標としてよく聞くソルベンシー・マージンは粉飾があるので当てにならない。保険料収入に占める責任準備金組入率が毎年40%以上で安定していれば健全だそうだ。門外漢なのでどこまで信じて良いのかわからないが、日本の漢字系生保で一番ましなのは明治安田生命で2013年までの7年の平均値は約32%、最悪は三井生命と朝日生命で約0%。比較的良いのはソニー生命は55%、ジブラルタル生命47%など。
    一般に言われているのと違い、著者は、保障は一生涯続く方が良く、貯蓄性保険をやめて掛捨保険に変えるのは良くないという。ある程度貯金があるなら、年を取ってから死んでも家族は困らないと思うので一生涯の保障の必要性がわからず、あまり賛成できなかった。

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著者プロフィール

三田村 京(みたむら・きょう) 東京生まれ。長年勤務した大手生命保険会社を退職後、国際保険総合研究所を開設。徹底した消費者の目線で、生命保険のあり方を研究。正しい生命保険の考え方についての講演、指導、相談をはじめ、テレビ出演や新聞・雑誌執筆など多方面で活躍。「抱き合わせ保険」「アカウント型保険」「更新型」「転換」の問題点などを最初に指摘、後悔のない生命保険の入り方・やめ方のアドバイスを大胆・詳細に展開している。一般消費者からの保険相談も受けている。 主な著書に『こんな生命保険は今すぐやめなさい!』(中経出版)『知らないと大損 生保選び100の法則』(草思社)『医療保険で損をしたくないならこの1冊』『個人年金を考えるならこの1冊』『生命保険の正しい教科書』『良い保険ダメ保険の見分け方』『告発!生命保険──あなたの保険、ひょっとして「転換」していませんか?』(以上、自由国民社)がある。

「2022年 『生命保険で損をしたくないならこの1冊[第6版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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