医者が自分の家族だけにすすめること(祥伝社新書458)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396114589

感想・レビュー・書評

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  • 医療従事者の私にとってはそうだよねーという内容。医療に携わらない人が読んだらきっとためになる本。いろいろな局面で何を選択していくかは頭では分かっていても当事者になると判断がつかず選択出来ないもの。この本で医療に関わる様々なことをこういう考え方もあるのかと、一意見として読んでおくと良いかもしれない。

  • 文字通り、医者が自分や身内に勧めるような医療の実態について書いた一冊。

    特筆すべき内容はないものの、わかりやすくて参考になった。

  • 風邪をひいたら、腰痛になったらなど、具体的な病気について自分や家族だったらどう対処するかをまとめた本です。

    理由が明確で、科学的根拠や統計的データを用いての解説であるため、納得感があります。

    正直ベースで書いているため、風邪のときは安静にしましょうとか、あっと驚くことは書いてありませんが、
    自分が知らないことも多く得られましたので読んでよかったと思いました。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 自分の体のことは自分でしかわからない。医療者側の立場の本を読むと毎回思うこと。
    体調が悪くて病院へ行くと後は勝手にお医者さんが治してくれると漠然と思っていたけど、そんな訳はない。超能力者じゃあるまいし。
    セルフメディケーション制度などで、医療の選択は徐々には個人に委ねられるようになってきた。いつまでも受け身の姿勢ではいけない。

  • 医師である著者が、生活習慣、体質、病気、がん、薬、病院に関して、それぞれ細かい病状になった時の一般的な対処と自分の家族に対する対処を3,4ページ毎に分けて記載している。
    ・実際に自分や家族、両親に当てはまる症状もあり、非常に参考になった。
    ・お酒は、昼間も飲み始めるようになったら病院に行った方が良いが、それまでは自分の適量を夜だけ飲むなら良い。
    ・アレルギー疾患と腸内環境は大きく影響しており、乳酸菌の割合が少ない。
    ・アトピー性皮膚炎には石鹸は使わず、お湯で患部を洗い、保湿剤を塗って置けば十分で、必要以上に清潔にする必要はない。
    ・花粉症には、アレルゲンを錠剤にして下の下に含む舌下免疫療法が普及したので、アレルギー科や耳鼻咽喉科を受診した方が良い。
    ・骨粗しょう症の治療は、生活指導と服薬治療が中心。ただし一度スカスカになった骨は元に戻すことはできないので、若い時から食事でカルシウムやビタミンDを摂取し運動を行って予防することが大切。
    ・子宮頸がんワクチンの副作用は10万人に1人の割合であり、他のワクチンでも同様の割合で副作用は発症する。したがって、性交渉デビュー前にワクチンを接種した方が良い。
    ・ぜんそく治療薬とココアを同時に摂取すると、相乗効果により頭痛や不眠が起こる可能性がある。
    ・ジェネリック医薬品は、主成分が同じでも剤形、コーディング、内部構造などの違いにより体内で吸収される速度が変わったり有効成分が分解されやすくなったりするので、薬効が同じとは限らない。従って、現状の後発薬には否定的立場なので、家族には先発薬を服用させる。
    ・病院の実力を知るには、ネットや本の情報は信頼性が乏しい。例えば、癌に強い病院の根拠に、手術の成功率や5年生存率があげられるが、早期がんばかり扱っている病院の方が評価が高くなってしまう。信頼性の高い情報は、内部の人間に直接聞くのが一番であり、同じ病院でも科が違えば評価は異なる。一般の人は看護師、薬剤師に聞くのが良い。かかりつけ医は、出身大学の医学部や地域の基幹病院を紹介するのがほとんど。また、大学病院の系列病院やブランド病院で経営が安定している病院は、かなり固いレベルを持った施設もあり医療水準も高い。
    ・内視鏡手術は医師の技量により、手術結果が大きく左右される。開胸、開腹手術は、それほど医師の技量は関係しない。
    ・手術の麻酔は、術後もほとんど痛みを感じないので、硬膜外麻酔が良い。ただし、通常の麻酔より時間がかかるため病院によっては嫌がるので、もし病院が拒否したら病院を替わっても良い。

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著者プロフィール

医学博士。株式会社セルバンク代表取締役。RDクリニック医師。東海大学医学部非常勤講師。信州大学附属病院勤務を経てペンシルベニア大学医学部で培養皮膚を研究。帰国後、東海大学にて同研究と熱傷治療に従事。2004年、細胞保管や再生医療技術支援を行う株式会社セルバンクを設立。著書は『ビックリするほどiPS細胞がわかる本』(台湾版、韓国版も)『美肌のために必要なこと』他多数。

「2020年 『化粧品を使わない! 水とワセリンで美肌になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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