AIに勝てるのは哲学だけだ――最強の勉強法12+思考法10 (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396115609

作品紹介・あらすじ

AIに勝てるのは哲学だけだ

感想・レビュー・書評

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  • AIと人間を対比させながら、哲学的な勉強法12個と思考法10個を紹介する指南書。AIの弱点(例:常識がわからない等)は、人間ならちゃんと持つことができるはずの特徴。強くは刺さらなかったものの、深く考えず実践していたかなと思う方法もあれば、どう考えても合わないなと思う方法もあり、自分を振り返りながら読む上では楽しかったです。

  • 人間はある分野では、AIやロボットに全く敵わなくなる。
    これは明らかだ。問題は、何の分野が「人間<AI&ロボット」で、何の分野が「人間>AI&ロボット」なのか?そこを見極めないといけないということだろう。
    やはり究極は「考える事」だ。(タイトル通り)
    しかしそこも単純な話ではない。
    あるパターンから解答を導くことについては、パターンが単純であったり、参照データが多ければ多いほど、答えを探すのはAIの方がよほど得意だ。
    「答えを出そうと考える」事についても、「人間<AI&ロボット」「人間>AI&ロボット」があるということ。
    つまり一瞬「考える事」がすべて人間の特権のように感じるが、そこは違うということ。
    見極めが非常に重要で、むしろ人間の特権は「答えの見つからないことを考える事」とも言い換えられるかもしれない。
    あるカリスマ経営者は「常に考える」を社是としていた。
    「考えろ!」
    これからの時代は本当にそういう人しか生き残れないかもしれない。
    (2019/04/16)

  • 筆者独自の体験と持論。秀和システムのHow-nualシリーズの免責コメントが思い出される。「この本は著者の独自の調査と取材に基づき ...」的な。

  • 完全に同意、とはなりませんでしたが、人間の特徴、aiの特徴はおっしゃるとおりだと思いました。
    未来の生き方がこれほどバラ色なら良いですが。

  • 考えることで価値を生み出す

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:104||O
    資料ID:95190234

    著者はAIによって仕事の二極化、人材の二極化が起こると予測する。すなわち「頭を使う仕事」と「頭を使わない仕事」、「AIを使う人」と「AIに従う人」である。また、安易に「AIに聞けばいい」とする風潮にも警鐘を鳴らす。では、AI時代に求められる能力とは何か? それは「考える力」であり、哲学的思考法である。
    (生化学研究室 大塚正人先生推薦)

  •  AIに関する危機感を煽る本は数々ある。逆にAIに対抗しうる人間の能力を訴える本も読んできたが、本書は題名で明らかな通り、後者の典型的な本である。
     AIにはない曖昧さや意味的な価値観を追求することこそ未来のシンギュラリティを遅らせる方法であるという。前半部はこういう内容で説得力がある。
     後半部はどのようにすればAIに勝てるのか、その思考法を述べたものである。こちらにくるとなぜか疑問が出てくる。特別なことをするのではなく、深く考えて安易に答えを決めつけないことが肝要ということだろう。誠にその通りだと思う。ただ、これでAIに対抗できるというのはあまりにも楽観的な気がする。前半の威勢のよさが後半ではない気がしてならない。
     ただ、全体を通して述べていることに間違いはない。教育現場で実戦すべきことも多数ある。分かりやすい文章で様々な示唆があったことは確かだ。

  • もともと人間は遊ぶ存在❗哲学的勉強で自由な生き方を実現する(⌒0⌒)/~~

  • AIを意識しながら読み始めたものの、途中からもうAIなど何処へやら。まさに著者が最終の第5章で述べている通り、結局「人間とは何か?」ということを考えることになった。第3章でAIに勝つ勉強法、第4章で哲学思考法について述べられているけれど、この2つの章は人間が人間であるために身につけておくべき方法であって、AIがいようがいまいが、実はそんなことは関係ないということに気づく。この2つの章のポイントはスマホのメモに書き写して、いつでも見られるようにしておこう。
    もっとも、この勉強法や思考法のすべてをやる必要もないし、そもそもすべて実行できる人などそうはいない。自分に合った方法を選んで実行すればいいということ。個人的には、「娯楽でも知識でも教養でもない読書術」が、自分が普段していることを肯定された感があって、ちょっと誇らしい。

  • 前半4点→後半2点で平均3点。書かれている内容は落合陽一氏の「超AI時代の生存戦略」と類似。それを哲学の視点から再構成しています。さらっと流し読みで十分かと。

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著者プロフィール

1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。
京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。
全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」では指南役を務めた。最近はビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。専門は公共哲学。
著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『ジブリアニメで哲学する』、『不条理を乗り越える』、『前向きに、あきらめる』等をはじめ、これまでに100冊以上を出版している。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。

「2024年 『60歳からの哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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