二の悲劇 (ノン・ノベル 479)

著者 :
  • 祥伝社
3.18
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本棚登録 : 121
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396204792

感想・レビュー・書評

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  • 最後の最後で明かされる真相はある意味古典的ですが、卒業アルバムにまつわるあれこれは、伏線としても巧く効いていて面白かった。作品全体になんとなくロマンティックな独白が多いのがちょっと気になる。

  • はじめのちょっとした嘘が悲しい結末を招く。
    ミステリーでもあるがラブストーリーでもある。
    OLが同居する高校時代の同級生に殺され顔を焼かれ、胃の中からカギが発見される。

    なぞの「キミ」に向けられた文章の意味がわかりにくく、トリックとしてはいまひとつな感じだった。

    ちなみに同シリーズではあるが「二の悲劇」と「一の悲劇」には特に繋がりは無いのでどちらを先に読んでも問題なし。

    『このミステリーがすごい!』1995年10位

  • うん、これはいつもの面白い!より、ややこしいな!という印象が強かった。
    途中何度も集中力が切れてしまう難しい謎の表現が多い。
    私にはすこしレベルが高いというか。
    法月綸太郎シリーズの中ではそこまでだったけど、普通に面白いのは面白かった。

  • Bookoffで購入した。「一の悲劇」を読む前にこの本をよんだ。法月綸太郎氏の小説はこれが最初です。主人公の設定がエラリー・クイーンのようなので、はじめてでしたが、懐かしい気がして読めました。ストーリーはあまり好みではなかったけど。それと、被害者の日記部分が長くて、読むが辛かった。

  • 2000.3

  • 日本推理作家協会賞候補(1995/48回)

  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396204795/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="image/noimage.gif" alt="二の悲劇" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4396204795/yorimichikan-22" target="_blank">二の悲劇</a><br />(1994/07)<br />法月 綸太郎<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396204795/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>東京世田谷でOLが殺されて顔を焼かれ、ルームメイトが重要参考人として手配された。事件は三角関係のもつれによる単純な怨恨殺人と見られたが、ただ一点、被害者の呑み込んでいた小さな鍵が謎とされた…。作家にして探偵の法月綸太郎に出馬が要請された矢先、容疑者の死体が京都蹴上の浄水場で発見され、惨劇の舞台は一転、西へ飛んだ。自殺か、他殺か。失われた日記に記された、京都=東京を結ぶ愛と殺意の構図とは。</strong></p></blockquote>
    高校の同級生で大親友でもあった葛見百合子と清原奈津美の間になにがあったのだろうか。殺人の加害者と被害者という状況に置かれたふたりの、そこにたどり着くまでの経緯に興味をそそられる前半である。そして彼女たちの日常の様子に挟み込まれるように配置された、「きみ」という二人称で誰かに語りかけるような部分がなぞめいていてもどかしく、読者に先を急がせる。
    何重かになった混乱を掻い潜って、やっとのことで真相にたどり着いたかと思うと、それを覆す事実が現れ、何度も目を眩まされてほんとうに真相に行き着いたときには、「やはり」という思いと「何故?」という思いが複雑に絡まりあった心地にさせられた。
    ミステリとしては、充分に愉しめたのだが、若い娘たちにとっては、初めのほんの些細な歯車のかけ違いが引き起こした結果があまりにも哀しすぎる。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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