幽霊船が消えるまで―天才・龍之介がゆく!

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396207342

感想・レビュー・書評

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  • 知能指数190、生活能力0の名探偵龍之介シリーズ第2弾

    カバー&本文イラスト / 緒方 剛志
    装幀 / 中原 達治
    初出 / 『小説NON』2000年12月号、2001年3月号・6月号・8月号・11月号、書下ろし1本

  • 龍之介のピントのズレた会話や相槌が相変わらず面白い。光章も龍之介の扱いに慣れてきたな。
    理系苦手な私には所々解りにくい。特に〈石の棺〉事件はよく解らなかった…。
    龍之介は、これからどうするんだろう。

  • 『幽霊船が消えるまで』
    中畑氏を追ってフィリピンから日本に帰るために貨物船に乗り込んだ光章と龍之介。フィリピンで盗まれたネックレスを探したことで親しくなった小日向夫人。貨物船内で盗まれたネックレス。小日向夫人の部屋に残された龍之介の指紋。海賊対策に隠された秘密。

    『死が鍵盤を鳴らすまで』
    一美の友人の千小夜の所属するカルテットの作詞家・阿藤の殺害事件。逮捕された千小夜の夫。殺害現場でサンドバックを叩いていたボクサーの奏でる音楽の秘密。

    『石の棺が閉じるまで』
    中畑氏の家までやってきた光章と龍之介。集中豪雨によって氾濫した川に流された中畑氏の女神像。時を同じくして起きた誘拐事件。流れた犯人の死亡。子供が助かった秘密。中畑氏の息子が押さない頃に起こった石の棺事件。何者かに殴打され石の棺に入れられた息子。

    『雨が殺意を流すまで』
    中畑氏を追ってやってきた佐々塚家。頭首の死。露天風呂で愛人と戯れている時に起きた感電死。息子たちの趣味に隠された秘密。

    『彼が詐欺を終えるまで』
    佐々塚の分家で中畑氏の友人・盛嗣の家にきた光章と龍之介。光章に借金を押し付け消えた友人である崎山との再会。盛嗣氏の娘・夏美と婚約している崎山。崎山が盛嗣氏に売ろうとしていた絵の秘密。

    『木の葉が証拠を語るまで』
    夏美の兄・秋伸が発見した遺体。いたいが持ち逃げしたと思われた麻薬の行方を追ってやってきたヤクザたち。

  • 僕が犯罪者になれないのは発想力だと思っていました。
    トリックを理解してなんでこんなことを思いつくのだろうか、頭がいいからなのか、狂気のなせる業なのか。
    でもこの作品はトリックがわかったのです。違和感を感じたのです。
    凸凹コンビが綺麗に伏線を作っていくれるので、じっくり考えながら読めば何がキーポイントなのか読みとれました。

    理系的にじっくり腰を据えて読むそんな推理小説だと思います。

  • おそらくこのシリーズは、もっとも読みやすく面白い物理ミステリのひとつ。超物理音痴&物理大っ嫌いな私が言うのだから間違いはない(笑)。物理の解説部分に関しては、多少「あーうっとうしい!」となるのは間違いないけれど、天地龍之介のすっとぼけたキャラクターにひっぱられてあまり苦にならない。やっぱり「良いキャラもの」でしょう。各話の間に挿入された「龍之介観察日記」もかなり笑える。
    特に「石の棺が閉じるまで」が良かった。物理的要素もそれほど濃くなく読みやすかった、というのもあるけれど。「覆される常識」があまりにも見事。常識にとらわれすぎた目からまさにウロコが落ちた気分。

  • 2作目ー!
    ついに目的の人物に会えたわけだけども結局皆の所に残ってくれて良かった!
    もし龍之介一人だけの話にこれからなったらやだなーとか思ってたけどとても良い方向に向かってくれて一安心。
    この先の数々の展開に期待です!

  • 2003年11月12日読了

  • 2008年4月

  • 天地竜之介が乗り込んだ貨物船には不気味な怪談が広まっていた。気が付くと
    船内はエメラルドのネックレス盗難事件で大騒動に。しかも、現場に残された
    指紋は竜之介のもので…。

  • 続きも読みました。語り部のツッコミの冴えが鈍ってきたか…。変わらずつらい装丁と挿絵です。

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著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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