真田三妖伝 (ノン・ノベル 752)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396207526

感想・レビュー・書評

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  • 22歳くらいの猿飛佐助が主人公で、20歳くらいの才蔵が一応相棒。
    ライバルは、男装の美女、柳生佐久夜姫で、佐助とは運命の双子星(実は三つ子らしい)設定ぽいけれども1巻ではまだ謎に包まれています。

    時代背景的には、昌幸が亡くなって、すぐくらいからの話です。
    幸村は、まだ九度山にいて、佐助のお父さんくらいの年齢です。
    でも、畑山さんの幸村に比べればかなり見た目ナイスミドルで気力体力も有り余ってる感じです。
    おそらく本書の幸村は、大阪で死に花を咲かすとか全然考えてないでしょう。

    朝松さん得意の妖術とか呪法とかが満載です。
    佐助、才蔵以外の真田十勇士も色々な役割で登場します。
    アクションあり、荒唐無稽な術比べあり、お色気ありで、山田風太郎風味ですね。
    ただしお色気は佐助が柴田氏風味の男なんで、まぁ期待しちゃダメさ。

    期待してなかったけど、意外に面白い。
    とにかく大久保長安がひどいことに(´∀`)
    元は真田と同じ武田武将なのに…、武田を捨てて徳川に寝返ったのが悪っぽいイメージなのかな?
    でも、謎が多い人ではあったのかも。

    筆者が書いてる昌幸とも微妙にリンクしてるようです。
    発行されたのは、こちらが先。
    全3巻共に★★★★

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著者プロフィール

一九五六年、北海道生まれ。東洋大学文学部仏教学科卒業。
国書刊行会に入社し、ラヴクラフト作品などの企画出版を手掛ける。八六年、『魔教の幻影』で小説家デビュー。オカルト・伝奇小説を中心に幅広く執筆し、近年は室町時代を題に取った作品を精力的に発表している。二〇〇五年、短編「東山殿御庭」が日本推理作家協会賞候補。アンソロジストとしても高い評価を得ている。

「2023年 『一休どくろ譚・異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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