彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 448
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396208943

感想・レビュー・書評

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  • 碓氷優香シリーズ3弾。倒術もの。2作目も読んだと思うが、記憶が薄い。かつての恋人を巡る女性たちの心理戦サスペンス。完全犯罪でもなんでもないのに、なぜこんなに犯人が余裕ぶれるのか?というところはクエスチョンだったが、ある意味相似形のような2人の女の短絡的な思考を感じ、面白かった。オチもよい。

  • 碓氷優佳シリーズ第3弾。
    箱根のコテージで経営者仲間が集まった夜、かつての親友を殺した主人公。しかし被害者は知らぬ間に別人のカフスボタンを握りしめていた。その意図はなにか‥
    倒叙もので、犯人視点で容疑を逃れながら被害者の意図を探るという話。クローズドな状況、いまいちよくわからない動機、警察を呼ばず延々と議論というこの著者らしい設定で、部外者の立場の碓氷優佳が全体の構図を見通して犯人に迫る。
    犯人にも被害者にも共感できないが、ラストのキレはよかった。

  • 碓氷優佳シリーズ第三弾。
    読み終わって、率直な感想は女の恨みは怖い。
    男が絡むと、女って豹変するのね。
    相変わらず、優佳は好きになれない。

  • 今回も切れ味抜群だなぁと。
    碓氷優佳の、「はい、終了」
    は名ゼリフだと思う。

  • 今回は、犯人が、殺したはずの元同僚の仕掛けに逆に追い回されるというちょっとサイコサスペンス的な展開。優佳の出番はひじょうに少ないですが、それだけにキレが半端じゃないです。でも結局事件解決にはまったく興味がないあたりが優佳らしい。殺されたはずの「彼女」がずっと犯人を追ってきて、最後にとうとう追いついたラストは、「彼女」がもう存在しないだけに余計にゾッとしました。

  • とにかく碓氷優佳の冷徹な頭痛が恐ろしいシリーズ。犯人が気の毒でならない、ある意味感情移入度抜群という希有な作品。人間関係のドロドロもかなりの度合いで楽しめる。

  • 2022/01/30 読了。

    図書館から。

    碓氷さんいいキャラしてる。

  • 相変わらず、真相を突き付ける優佳は容赦ない。
    そして、あの人とのその後が、気になる。2作目と本作でも、関係が進展していることはわかるけれど、一体どんな付き合いなんだろう??

    タイトルや冒頭にあるように、被害者がやられっぱなしじゃないところが、面白かった。

  • 主人公が昔勤めていた会社の集まりに参加する。
    普段会わなくなった人たちと酒を飲み、各々コテージに泊まる。
    主人公にとってこのシチュエーションが殺人にうってつけだった。
    因縁のある相手を殺して勝ったと思っていたのに、次の日遺体を発見したときにまだ自分が勝っていないことを悟る。
    なぜ彼女が全く別の人物のカフスボタンを握っているのか…死ししてなお主人公を脅かす女性と、その遺志を正しく汲み取る碓氷優佳の恐ろしさは…

    シリーズ3作目。
    犯人視点で物語が進んでいく。
    殺人犯を見つける話し合いに参加する主人公が、自分が殺人犯だとバレないようにしながら彼女のメッセージについて考えなければならない。
    目まぐるしく考えを巡らす主人公を冷静に追い詰める優佳に恐怖すら感じる。
    また、シリーズ通して前作の登場人物が出てくるので続けて読みたくなる。

  • 優佳の活躍する倒叙シリーズの三作目。またしても優佳の行動やものの言い方はどうにも好きになれません。ですがやっぱり前二作同様、彼女のキレに感嘆しながら一気読みをしてしまいました。ラストの展開も秀逸。全部わかっていて彼女は最後に部屋を出たのだろうと読み終わった後納得させられてしまいました。シリーズとしての展開は完璧だと思いましたが個人的には女性二人と男性一人の関係とここに至る経緯をもう少し詳しく読みたかったです。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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