わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (碓氷優佳シリーズ)

著者 :
  • 祥伝社
3.29
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本棚登録 : 310
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396210052

感想・レビュー・書評

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  • んー。
    単純に私が学生ものが苦手…って訳でも無いんだけど、これはどう楽しめば良いのか読んでる途中も読み終わってからもわからなかった。
    電車でも職場でも良いんだけど、「歩いてたら靴底にガムがついてウケる!!誰が捨てたんだろうね!」ぐらいの中身のない会話を聞いたぐらいの無風さだった。

    うーん…キャラクターが勿体ないなぁ…

  • 思考機械・碓氷優佳シリーズ新作。まだ高校生の彼女が、日常の謎を解いてみせる短編連作。面白かった!でも、このヒトやっぱりコワイ…( ;´Д`)びくびく。

    挑む謎が、長編みたいに殺人に絡まない分マイルドではあるけれど、ある意味サイコパスの彼女がすでに完成している。なので、明るくキラキラした女子校ライフの背後に、どよどよ〜んと暗雲が垂れ込めているイメージ。うひー。でも面白いんだけどね。

    小春ちゃんは、「切れ者」がわずかな付き合いの中で見抜いた優佳の正体に、かろうじて気づいた。友人にはなれないことを自覚して、フェードアウトすることを選んだ。でも、もしかしたら、優佳にとって小春は少しだけ特別だったのかな?小春が怒るから、謎を解いてあげる。解決してあげる。悪くない傾向だと思うんだが…。というのは、優佳にもなんとか人間性のカケラを見出したい私の願望なのかも…(T_T)。

    扉は閉ざされたまま、再読してみようかな。結局、優佳という蟻地獄に落ちた「切れ者」くんの末路をもう一度…きゃーーー(((;゚д゚))))) !

  • 碓氷優佳の高校時代を描いた短編集。
    お⁈意外と可愛い雰囲気で話が進むな…と思いきや。そうだよね、やっぱり優佳は優佳だよね。と納得させられる最終話でした。

  • 高校生時代の碓氷優圭の日常を描いている。
    過去の作品で描かれた、優圭というの人間の片鱗が随所に描かれている。作品終盤では、顕著に描かれていた。
    人に冷たい人間として描かれることが多いが、その常に出来事を鳥瞰する姿勢をもっていることで、驚異的な思考力を展開できるのだと思う。
    一長一短ということで、優圭も人間なんだと安心した。

  • 2022/05/24 読了。

    図書館から。

    高校生の碓氷さんもキレキレだよ…。
    賢さもあるけれど、思考力と洞察力が凄いんだよなぁ。
    その分、人の感情にはあまり気持ちを割かないけど、
    そうでもなければ、人として苦しいだろうなぁとも。

    小春に言われて動いた分ってのは、それはそれで
    碓氷さんにとって大切なものであることの証でしょうし、むむー。仲良くいてほしいけれど。

  • 碓氷優佳は高校生のときから鋭くて怖かった、というお話。決して好きな人物ではないんだけど、なんか気になってシリーズを読み進めている。

  • 碓氷優佳の高校時代のエピソード。
    お嬢様女子校でクラスメイトの間に起こる些細な変化の原因を推理する。

    登場人物の15年後を描く作品「賛美せよ、と成功は言った」を読んだ後なので、「この子は将来●●になるのよねー」と思いながら読んで面白かった。

  • あの碓氷優佳が高校生のときのお話です。実はこのシリーズ、この碓氷優佳自身がどうも好きになれないのです。ところが、今回はごく普通の学園の日常ミステリということで彼女は普通に女子高生をして周りに溶け込んで、綺麗に謎を解いています。彼女も高校時代はこんな風だったのね、と思いつつ読んで行きましたが最終話まで来てあることを示唆され愕然としました。分かっていてもちょっと衝撃でした。もちろんこの本から読んでも大丈夫なのですがシリーズを刊行順に読むと現在の彼女と比べてもっと楽しめると思います。

  • 好き嫌いの分かれる探偵。私もあんまり好きじゃ無かったけど、4作目までくるとなんか好きになってきた。少なくとも正義感振りかざす探偵よりは好き。サイコパスだけど。

  • 碓氷優佳シリーズ。
    彼女の高校時代を描いた日常の謎短編集で、このころから頭脳明晰で些細なことから真実を見抜いてしまうのはさすがである。でも意外に普通に楽しそうな高校生活かも。
    時系列からいうと、このあとに碓氷初登場の『扉は閉ざされたまま』という流れなので、再読したくなった。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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