分裂の世界史: かくてエゴ剥き出しの時代が始まった (祥伝社黄金文庫 さ 4-3 燃え続けた20世紀)

  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396312503

作品紹介・あらすじ

1962年、世界中が核戦争の恐怖に脅えたキューバ危機。66年から中国に吹き荒れた文化大革命。70年、敗戦からの奇跡の再生を示した大阪万博…。教科書ではわからない現代史の真の姿を、豊富なエピソードで描く歴史絵巻。

感想・レビュー・書評

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  •  20世紀とはどういう時代だったのか?長らく世界を支配していた欧米列強の力関係が2つの大戦で変わり、東西二極対立になり、西側の勝利で終わった時代といえる。しかし、事はそう単純ではなく、戦勝国、敗戦国、新たに独立した第三世界それぞれが矛盾と問題を抱え、それを乗り越えていく。

     本書は1970年代発行、東西冷戦まっただ中ではある。第3巻では第二次大戦後の世界について記載している。

     西側盟主のアメリカ、戦勝国だが経済的にも疲弊した英仏、敗戦国から復興をきたした日独、中ソでの新陣営の覇権争い、中東の火種、新独立国家。それぞれが大きな問題を抱え、それを乗り越えていく。

     未曽有の殺戮劇が繰り広げられ、社会構造が根本から変わっていく世界。”もうどうでもいいさ”というニヒリズムが蔓延する中、”そうではないだろう”と辛抱強く戦い続ける人間たち。1巻から3巻まではそういた人間の強さをまざまざと見せられる。

     日本赤十字社の標語、これが真実なのだろう。
    ”人間を救うのは、人間だ”

  • 2017/11/26 15:31:50

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