良寛の読み方: 日本人のこころのふるさとを求めて (祥伝社黄金文庫 く 5-2)
- 祥伝社 (2001年9月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396312688
感想・レビュー・書評
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良寛が残した和歌や漢詩を通して、彼が何を考えて生き、そして死んでいったのかを、生き生きと考察した本。
和歌や漢詩、古い言葉で書かれた手紙が多く紹介されているが、いずれも訳や解説が丁寧で、良寛の人生に対する姿勢や、そのときどきの心情が手に取るように理解できた。
学生の頃、古文は苦手科目で、「読む」というタイトルを見たとき少し及び腰になったのだが、ストレスを感じることなく最後まで読み進めることができた。
道元を生涯の師とし、若い頃厳しい修行に明け暮れた良寛は、最終的には「僧にもあらず、俗にもあらず」という乞食のような、中途半端にも見える生き方を選択した。
世間からどんなに冷たい目で見られようと、子供と遊んだり、和歌や詩を詠んだり、書に打ち込んだりといったことに没頭し続けた。
ただひらすら坐るを旨をした道元とは真逆の生き方にも見えるが、自分の中の真実ととことん向き合おうとしたという意味では、何ら変わるところが無い。
このように、ただ愚直に自分の真実のみを追求する人生は、とても魅力的だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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