善光寺の謎 (祥伝社黄金文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396314774

感想・レビュー・書評

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  • 善光寺側の話でなくて歴史や何やかやの話なので、これはこれで。文庫なので、善光寺の歴史と信仰や善光寺まいりより持ち運び便利かな。

  • 7年に1度の前立本尊の御開帳と同じ2009年に発行されている。蛇足かと思われるような章もなきにしもあらずだが、作者の論点に於いてそれなりに全て必要で大変興味深く読んだ。ま、コードの後に読んだのでものすごくまともな内容に感じました。しかも両者同じくベースが建築家であるところがインタレスティングです。で、本著の論点は神社仏閣双方の怨霊調伏の役割、善光寺と諏訪では物部守屋が封じられていると、それに善光寺にまつわる著名人、源頼朝、上杉謙信、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川綱吉などのエピソード、建築と地理的配置、善光寺の本尊について、各地の善光寺と本尊の変遷について、聖徳太子と物部守屋・丁未の変・法隆寺と善光寺、渡来人の聖地である理由。物部守屋が個人一人として論じられているのがちょっと無理があるように感じられるが、物部守屋が一人とは考えずに物部一族とその族長だと考えると結構ストっとおさまるように感じる。さして目新しい話はないものの、こうして善光寺と信濃をキーワードとして集めると面白いもんです。楽しかった。

  •  善光寺にまつわる怨霊封じをテーマにした研究本。怨霊封じといえば、聖徳太子の霊を封じたという説を唱えた梅原毅さんの本を読んだときの衝撃は覚えている。歴史には本当にロマンがあって、知っていくことで面白いことがたくさん出てくるのがいいね。
     本書について、善光寺は物部氏を封じたという観点から論を進めるが、綿密な分析というよりは、こうだったらなあという想像力のたまものといった感じ。出雲大社や法隆寺の議論が終わった後で、三番煎じとちょっとインパクトがない感じ。武田信玄と上杉謙信は実は善光寺の本尊を争って戦ったというのも、現実的に考えてみるとこれだけの戦国時代にはあり得ないような気がする。諏訪大社からまっすぐ北に伸ばすと、北向き観音を通って善光寺に至る。また、田村麻呂の東北遠征で行った鬼封じの業で、北斗七星の位置に寺を作っていったことなど、知らなかったこともわかった。

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