般若心経の科学 改訂版~276文字に秘められた宇宙と人間の本質 (祥伝社黄金文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396315504

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  • 「分別がある」とは普通はいい意味に使われるが、
    仏教で「分別知」というと凡夫のあさはかさを表す言葉。
    全てはなにも分かれていない。


    悟りにいたるトレーニング
    1、布施
    喜んで他人に尽くす事。
    2、持戒
    理性の働きを緩め、心を自由にする。
    3、忍辱(にんにく)
    迫害や侮辱や苦痛を客観的に見る事により、
    あたかも他人事のように冷静に受け止める。
    4、精進
    目的意識をしっかり持ち、身も心も喜びながら修行する。
    5、禅定
    自分の外側で何が起きようとも、
    心身ともに動揺する事なく安定した状態を保つ。
    6、智慧
    般若そのもの。つまり、上記5項までが具体的方法論。

    瞑想とは禅定の事。

    ホログラフィーは、フィルムを半分に切ったとしても像はどこも欠けない。
    全体的にぼやけるだけ。
    フィルムのどんなに小さな部分にも立体像の全体が記録されている。


    私達は生きている現在でも「この世」だけでなく、
    「あの世」でも同時に生きている。
    死んで肉体を脱いだとしても生きている時となんら変わりない。


    空=暗在系=集合的無意識=あの世

    個別の人間や生物や物質はこの世の側からみた錯覚にすぎない。
    これは指人形のようなもの。
    舞台だけみていると親指と人差し指は別人に見えるが、
    舞台裏に回れば実は一つの手だと判る。

    一般に言われる「魂」というのは、
    「本当の自分自身」が「個」という下着をつけた仮の姿。
    その上から「服としての肉体」をまとうと、
    この世で観測される「自分自身」になる。

    12因縁
    1、無明
    宇宙の真理に無知である事。
    あらゆる人間の苦しみはこの無知に起因している。
    2、行
    無明ゆえに必ずしも実行できなかった過去の行いや想念=カルマ
    *本来は良い行いも悪い行いもカルマ
    3、識
    カルマが元になって再び生を受け、母の胎内で発生する意識。
    4、名色(ミョウシキ)
    意識の発生により、外界とは別に分離して感じられる心と身体。
    5、六入(ロクニュウ)
    外界とは分離しているという思い込みを元にして、
    身体の上で働き始める六根(目、耳、鼻、下、身、意)。
    6、触(ソク)
    六根と外界の対象との接触。
    7、受(ジュ)
    接触の結果、苦楽好悪などを感受する力。
    8、愛
    そこから生じる好き嫌いなどの分別。
    9、取
    愛着から欲を生じ、自分の欲しいものを「取る」
    つまり手に入れようとする働き。
    あるいは、物事や人に対する執着。
    10、有(ウ)
    我欲を追求する生命。つまり、宇宙と繋がっておらず、
    セパレーション感覚むき出しのまま、
    「個」として認識している自分自身、あるいは自我。
    11、生(ショウ)
    生まれる事による苦悩。バーストラウマ。
    12、老死
    年老いて死ぬ事。


    カルマの法則は一切の偶然性を否定する。

    悟りに至る道筋
    四諦(シタイ)
    1、苦諦
    人が悟りを開かない、
    迷いの状態で生きているという事は苦しみであるという真理。
    2、集諦(ジツタイ)
    欲望、煩悩が尽きない為に、苦を生じているという真理。
    3、滅諦(メッタイ)
    欲望、煩悩を滅却する事により、苦悩から逃れるという真理。
    4、道諦(ドウタイ)
    苦悩を逃れた人生にいたる為の方法論。具体的には八正道。


    八正道(ハッショウドウ)
    1、正見
    世の無常を正しく見る。
    2、正思惟
    自我から出るむさぼりや自己本位が本質的でないと思う。
    3、正語
    嘘、綺麗事、二枚舌、悪口を離れる。
    4、正業(セイギョウ)
    殺生、盗み、邪淫を離れる。
    5、正命(セイミョウ)
    命を全うし、余分な贅沢を求めず、正しい生活を実行する。
    6、正精進
    悟りにむかってトレーニングを怠らない。
    7、正念(セイネン)
    明瞭な心と精神集中によって身体の本質を知る。
    8、正定(セイジョウ)
    正身心一致の禅定において正しい知恵を完成する。

    壁が完全になくなった状態が、心無罣礙。(シンムケイゲ)。
    こうなると、無有恐怖(ムウクフ)怖いものがなくなる。


    人の一生は、母の胎内(涅槃)を出て、
    宇宙の胎内(涅槃)に戻っていく旅路。

  • 空=暗在系=集合的無意識=あの世
    般若心経とディビッド・ボームのホログラム宇宙論とユング心理学とオカルトで語られるあの世に共通する論理の展開があるという著者なりの指摘。

  • 本書は、1997年12月に祥伝社より刊行された同題ノン・ブック新書判を、ほぼ全面的に書き直した改訂版です。

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著者プロフィール

工学博士(東北大学)、名誉博士(エジンバラ大学)。1964年、東京工業大学電子工学科卒業後、42年間ソニーに勤務。上席常務を経て、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス 研究所(株)所長兼社長などを歴任。現在、「ホロトロピック・ネットワーク」を主宰、医療改革や教育改革に携わり、瞑想や断食を指導。また「天外塾」という企業経営者のためのセミナーを開いている。さらに2014年より「社員の幸せ、働きがい、社会貢献を大切にする企業」を発掘し、表彰するための「ホワイト企業大賞」も主宰している。著書に『実存的変容』、『「ティール時代」の子育ての秘密』、『「人類の目覚め」へのガイドブック』、『ザ・メンタルモデル』(由佐美加子・共著)、『自然経営』(武井浩三・共著)など多数。

「2021年 『「自己否定感」怖れと不安からの解放』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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