- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396317546
感想・レビュー・書評
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これは勉強になりました。地球的規模で世界を見ることが日本人は不得手なのだろうと思います。最強のランドパワー国であるロシアは、何しろ広大で極寒なので、最終的には負けないのだから経済封鎖を長期化すれば疲れるのはEU諸国となる。まずは地球的規模の歴史を正しく認識することが必要だと思います。
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・そもそも世界地理に疎い人間だったので、現在の世界地図と照らし合わせながら読み進めていった。その国が今そこにある歴史的背景や必然を感じながら、要所となる地名や位置関係などを自分の中でイメージすることができるようになった。
・日本について個別に説明する章はないが、各国の章の随所に日本との関係性や、日本の出来事で例えるとこう、という例を挙げてくれていて、遠い他所のエリアでも同じ法則で同じようなことが起きているんだなと実感することができた。市民一般的な価値観がいかに理想主義史観であったか思い知らされ、これからはリアリズム的に冷徹に世界を眺めなければという危機感を与えてくれた。
・地政学と言っても体系化された学問というより、主要国家たちをランドパワー、シーパワーと大きく括って歴史の大まかな流れを掴もうという一つの視点なんだなと感じた。宗教とかリーダーがだれかとかも複雑に絡んでくるので、地政学が分かったからといって近未来が読めるようになるわけでもないのだなと思いつつ、まさに戦略のための実学として自分の頭で考えるヒントとなる視点を得られたと思う。これからのニュースを見聞きする際には、各国の動きの背景にある思惑まで思いを巡らせてみようと思う。 -
世界史をこれまでまともに勉強してこなかった身としては、根強く残る世界中の諸課題の背景について、少し理解できたような気がした。また、著者は世界情勢に対して強い問題意識・危機感(特に日本に対してかな?)を持っており、本書では著者の考えや解釈が強く主張されているように感じた。「◯◯は△△という国のやり方だ」といった表現など引っかかる箇所はあったが、そのような主張をされる根拠も説明されていたので、確かにそう言えなくもないかもなとは思った。「無責任な平和主義が国際紛争を抑止するどころか増長させることも、国際社会の現実なのです。」(p.193)という一文は一番印象的であった。歴史認識は人によっても異なってくると思うので、他の著者の文献とも読み比べたいと思う。
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世界の成り立ちを含め情勢までの変遷がわかる1冊。とても興味深い内容でした。ランドパワーとシーパワーから昨今のロシアと中国の動きは何故そうなっているのか。イスラエルとパレスチナの起こりは最近のニュースでも聞くようなことに付随する知見が得られました。アフリカ大陸の奴隷は西アフリカの中央アフリカ進出のためものなどの無学なため知らなかったことなどを学べ有意義でした。
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昨年からの積読の1冊がやっと読み終わった。
長かった....
高校のとき、世界史を選択したが、中東、アフリカ、東南アジアの地域がなかなか覚えられず、
苦労した覚えがある。
そして、ほとんど忘れている!
池上さんの本なども過去に読んだが、そのときはフムフムとなっても、またしばらくすると、理解があいまいになっている。
本書を読んで、「あー、そういえば、この内容過去に読んだ本に書いてあったな」と思うことも多かったが、自らの口で説明しなさいといったら、間違いなくできないと思う。いつまでもボヤーっとした理解で、本当の知識が定着していない。(自分の頭の悪さに情けなくなる)
ただ、世界史を学んでいるときに地政学的観点もあわせて学ぶともっと理解が早かったのでは、と思った。
また、その地域で起こったこと、そのときアメリカ、ロシア、中国の大国はどのとうな思惑をもって動いたか等の解説がとてもわかり易かった。
ただ、エピローグで、明治維新後、第二次世界大戦後、日本人がどん底から立ち上がってきた底力がある、再びはい上がる時代を迎えていると筆者は結んでいるが、戦後育ちの私達が当時の時代の方たちと同じ様なはい上がる力があるのだろうか?という危惧を抱いてしまうのは私だけだろうか?
いや、気持ちは、「ある」と信じたい。
筆者がときどき吐く毒が、クスッと笑えた。
ときどきこういう本を読んで、世界における日本の立ち位置を俯瞰的に考えるということも大事にしていきたい。
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「世界平和」を願いたいが、世界各地の問題はそう簡単に解決はできないと実感させられる。だからこそ、地政学を学んで対処していくことが必要なのだと感じた。
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かつてタブーとされた血なまぐさい暴力的な外交姿勢を前提とした地政学的見地を元に世界を俯瞰した本書。
地政学という徹底したリアリズムの世界では人道主義の入る隙はなく、あるのは地理的制約条件と如何にパイを取るかという苛烈な弱肉強食の論理だけ。
そんな前提でこんなグローバル社会が動いているわけないじゃないか。社会は進歩したんだ。と言いたいところだが、
残念ながらこれだけグローバル企業が世界を股に掛けるようになっても、ある国家の指導者が戦争意志を固めて実行してしまえば、世界はその吹き荒れる暴力の嵐に右往左往するしかないというのは2022年現在、肌で感じることだ。
そんな出来れば考えたくない残酷な世界観だが、そういう思考で動く国がある限り、現実的に平和を保つために、こういう学問を学ぶことは重要だと思う。
とは言え、本書は地政学云々以外にも世界史の読み物としてもとても面白く書かれている。
また世界中の地域の紛争の歴史とその背景的意味が描かれていて理解が深まりやすい。
主要な地域は以下。
・アメリカ大陸
・中国
・朝鮮半島
・東南アジア
・インド、南アジア
・ロシア
・ヨーロッパ
・中東湾岸地域
・トルコ、西アジア
・アフリカ
なぜ、この国ではこんな状態になっているのだろう?とか、なぜこの国はこんな風に振舞うのか?なんでこんなわけのわからん事を言うのか?という疑問に対して概ね答えが出せるという良書。
本書を読んで一番面白かったのは、日本が世界史を語るうえで果たした役割について。
学校教育では国内の歴史に言及するばかりで、世界への影響に語られることはほとんど無かったが。
実は日本は世界史上でわけのわからん事をして、既定路線の秩序をぐちゃぐちゃにする存在としてよく存在する。
遥か昔の倭寇に始まり、秀吉の朝鮮出兵は当時の中国王朝滅亡の引き金になった。
日清戦争でも清王朝に止めを刺して、日露戦争では根本的に世界のパワーバランスを覆し、ロシア帝国滅亡の遠因を作った。
その後の日中戦争では、国共内戦を図らずも止めてしまい共産党が生き残る一因を作った。
その後の南下政策では、次々と東南アジアの列強支配を覆し、これも戦後の各国家独立の礎となっている。
面白い本でした。 -
歴史的な背景と地政学を絡めて学ぶことができる。
歴史の要所を地政学的な切り口で解説されている本。
我々が学んできた世界史の教科書では学べなかった、リアリズム的な視点で歴史をみることができる。
やはり世界は大国の視点、思惑や都合で動いているのが地政学的な切り口。ところどころで、北方領土問題についての、著者の解決に向けた提言などあり、興味深く読めた。 -
山川の教科書否定が衝撃的。私が30年前に学んだことは間違いだったのかと。歴史に善も悪もなく、各国、各民族が、生存をかけて策略を練り、実践しているだけなのだと。イデオロギーは後付けにすぎない、と。
本書は地政学をベースにした駆け足の世界史。理解し切れてはいないが、概観はつかんだと信じたい。
タイ、ベトナム、カンボジアを旅して、本書の東南アジアの箇所を読むけれど、彼らの隣国との関係がうっすらわかる程度。このボリュームの本ではこれが限界なのだろう。
ランドパワーの国がシーパワーで勝つことはかつてなかった、故に中国がシーパワーを強化しても勝つ可能性は低い、とのことだったが、本当にそうなのだろうか。
地政学、世界を学ぶためにもっと勉強することとする。世界を、歴史を理解したい。 -
高校時代の世界史の授業は二年生の時にありましたが、授業に集中していなかったせいもありますが、とにかく覚えることが多くて大変だったのを覚えています。特に第一次大戦あたりでは、それまで敵であったのに同盟を結んだり、それを二重三重にしていたような。どうして欧州は複雑なのだろうと思った記憶があります。
そんな私が数十年経過して、地政学というものがあることを知りました、地理が好きだった私はとても興味を持てるものでした。この本は地政学を世界史で学べ、となっていて、地政学も世界史も合わせて解説されています。今後も著者である茂木さんには解説本を書いてもらいたいものです。
以下は気になったポイントです。
・憲法9条を守れ、という脳内お花畑歴史観を正すために地政学は有効である各国の指導者はリアリズムでものを考え行動している。それが道徳的に正しいかどうかでなく、プーチン、習近平主席が地政学的に行動しているという事実が重要である(p8)
・ユダヤ教から分かれたキリスト教は厳格な一神教であったが、ローマ帝国が広がるにつれてキリスト教会は各地の多神教を取り込んで妥協を図った、イエスの母である聖母マリア、イエスの弟子たちを聖人と呼んで教会に祀ったのは多神教の影響である。イエスの弟子のペテロを埋葬したローマが聖地となり、ついにはローマ教会の指導者(ローマ教皇=法皇)が神の代理人と称することになった、こうして西洋化したキリスト教がローマ・カトリック教会である(p21)
・2014年にロシア系住民が多いクリミアが、ウクライナから独立とロシアへの編入を住民投票で決議したのを受けて、ロシアはクリミアを併合した。アメリカのオバマ政権はこれを非難したが、クリミアをウクライナへ返せという前に、テキサス(28番目の州)をメキシコへ返還しない理由を説明すべきである(p26)
・艦隊決戦の前に空母に爆撃機・雷撃機を搭載してハワイ真珠湾を奇襲攻撃した日本海軍は世界の軍事戦略を一変させた、このことを正確に理解したのはアメリカ海軍であった。軍艦の製造に代えて空母と航空機を大量生産し、日本のシーレーンを空爆で徹底的に破壊する作戦に出た(p34)
・2050年にはアメリカの白人人口は50%を切りヒスパニックが3割に達すると予想される、以前として超大国だろうが、もはや勤労と禁欲を美徳とするピューリタン的な気質や世界の警察官といった使命感は完全に消えるだろう、アメリカの時代は2050年には確実に終わる、日本には自立のチャンスでもある(p44)
・本来の中国は漢人の居住地域と考えるべき、中華人民共和国とは、中国が、チベット(インド独立によりイギリスが徹底、p73)・ウイグル(スターリンの了承、p73)・内モンゴルを征服して成立した帝国であると考えられる(p53)
・朱子学では理性を磨く知識人(士大夫)を最高位に置き、次に農業を尊び、生産活動を行わない商業を卑しみます。商人の蓄財を認めず、万人が土地を耕すべしという農本思想、いわゆる、士農工商の思想で、これは後の毛沢東思想につながる(p61)
・インドの大反乱(シバーヒー、セポイ)の時、イギリスのインド支配は最大のピンチを迎えた、しかし反乱軍がムガル帝国の首都デリーを攻略し、ムガル皇帝が反乱軍に加わったときに形成が逆転した、イスラム教徒の帝国が復活することを警戒したヒンズー諸王国が次々とイギリス側に寝返って、イギリスの圧勝となった。そしてムガル帝国は名実ともに滅んだ(p146)
・ソ連を悪の帝国と呼んだレーガン政権は、パキスタン経由でアフガニスタンゲリラに対する軍事援助を実施する、ビンラディン(アルカイダ)たちは、アメリカ製の武器でソ連軍と戦った、しかし彼らはアメリカに感謝せずに、アッラーに感謝した(p162)タリバン政権はビンラディンはイスラムの英雄、アフガニスタンにとっては大切な客人として引渡しを拒否したので、ブッシュジュニア政権は、テロリストを匿う国はテロ国家である、という理屈でイギリスと共にアフガニスタンに軍事侵攻した(p163)
・ロシアの母であるビザンツ帝国がイスラム教徒のオスマン帝国によって滅ぼされるが、最後のビザンツ皇帝の姪を妃に迎えたモスクワ大公イワン3世が皇帝の称号を引き継ぎ、ビザンツ帝国の後継国家としてロシア帝国が誕生した(p177)これはヨーロッパ向けの顔で、アジア向けの顔は「モンゴルのハンの後継者」蘇るモンゴル帝国であった(p178)
・ローマ帝国の分裂に伴い、キリスト教会も西のカトリック教会と東のギリシア正教会に分裂した、聖地エルサレムはイスラム教徒に占領されたので、イエスの弟子であるペテロの墓があるローマ教会の権威が高まり、その指導者であるローマ教皇(法皇)が神の代理人、カトリック教会の指導者として君臨した、西欧諸国の王たちは、ローマ教皇から王位を承認された。政教分離体制が確立された。東ローマ帝国は、イスラム教徒に領土を奪われてギリシアだけと保持した、このギリシア化した東ローマ帝国をビザンツ帝国という。ビザンツ皇帝はローマ皇帝の権威を認めず、ギリシア正教会の聖職者を自ら任命した。国家が教会の上にあるビザンツ式の政教一致体制は、正教を受け入れたロシアにも継承された(p179)
・ロシアはピュートル大帝が北方戦争でスウェーデンを破ってバルチック艦隊、エカチェリーナ2世はオスマン帝国を破って黒海艦隊、アレクサンドル2世はアロー戦争に乗じて、清朝から沿海州を奪い太平洋艦隊を建設した(p181)
・ソ連軍によってドイツ軍から解放された東欧諸国では共産党政権が樹立され、ソ連の衛生国家となった。バルト3国と東ポーランドはソ連領、ソ連に侵略されて抵抗した、フィンランド・ルーマニアは敗戦国扱いされた、南樺太と千島全島を併合して、バルト海とオホーツク海の覇権を回復した(p184)
・ウクライナ人とロシア人は兄弟のようなもの、ウクライナの首都キエフはかつて、キエフ公国の都だったところ。キエフ公国はロシアとウクライナの共通の起源である。モンゴル軍の侵攻で古代のキエフが破壊されたのちに、ロシアの中心はモスクワに移った(p188)ウクライナを東西に分かち黒海に注ぐドニエプル川を境に、東がロシア、西がポーランド領となった。ポーランドはドイツの影響が強く、カトリック教会、ウクライナ西部ではロシア正教会でなく、カトリック教会であり、ウクライナの東西対立はこの時代にまで遡る(p189)
・半島は、三方(または二方)を海に囲まれ、残りを大陸と接している。海洋へ進出しやるいメリットがある一方で、半島の付け根部分を制した大国によって容易に攻め込まれて逃げ場がない、というデメリットがあり、この点が島国との大きな違いである(p203)ヨーロッパ半島の付け根とは、バルト海と黒海を結ぶ線、バルト3国・ベルラーシ・ウクライナである(p204)
・第二次世界大戦でナチス第三帝国が崩壊した結果、ドイツ本土の3分の2を米英仏のシーパワーに、3分の1と東欧諸国がソ連のランドパワーに占領された、ドイツという緩衝国が東西に解体されたので、東西冷戦の最前線に置かれた。西ドイツが生き残るには、シーパワーのNATOに加盟して軍事的には米国に従属する一方、フランスと和解して欧州統合に活路を求めるしかなくなった(p218)
・バルカン半島は多くの帝国により侵攻された、フン、アヴァール、マジャール、ブルガール、オスマン帝国、オーストリア帝国、ロシア帝国など、この結果、バルカンに住む諸民族の間で分裂が起きた、クロアチア人(カトリック)はドイツ・オーストリアと結ぶ、セルビア人・ブルガリア人(正教徒)はロシアと結ぶ、ボスニア・アルバニア人(イスラム)はオスマン帝国と結ぶ、第一次世界大戦の勝者となったセルビアがユーゴスラビア(南スラブ人国家)を無理に作り上げ、クロアチア・ボスニア・アルバニア人を抑圧した結果、悲惨なユーゴスラビア紛争が起きた(p225)
・地政学的立場を知り尽くしたギリシアの開き直りにより、ドイツを始めとするEU側は不快に思いつつも、黙認せざるをえない。韓国に対する日本の立場と似ている。EU 指導部の本音は、ギリシアはうちで面倒見るが、ウクライナはロシアが面倒みてくれ、欧州とロシアは敵対しないので、米英はロシア挑発をやめてくれ、である。これは欧州連合の分裂であり、アメリカは苦々しく、ロシアはほくそ笑んでいる(p236)
・中東の不安定は古来のイスラム教に起因するのではなく、オスマン帝国の解体にともって生じた問題である(p239)ロシアの南下政策がバルカン半島から中東へ勢力を拡大しようとするドイツとぶつかる、新興国ドイツの台頭を嫌うフランスは東のロシアと同盟を結び、イギリスも加わって三国協商が成立、オスマン帝国はロシアの南下政策に対抗するため、ドイツと組まざるを得なかった(p242)
・軍事的に敗北していたエジプトのナセル大統領は、国際政治の力学で勝者になった、アラブ諸国の民衆は「ナセルの偉業」に歓喜してアラブ統一を目指す、アラブ民族主義が台頭する。ナセルの後に続いたのが、シリアのアサド(父)、リビアのガダフィ、チュニジアのペン・アリ、パレスチナのアラファト、イラクのサダム・フセインである(p253)
・アメリカのレーガン政権は「毒を以て毒を制す」対処をしようとした、ソ連軍に対しては、アフガニスタンのイスラムゲリラ(ムジャヒディーン)、イランのイスラム政権に対しては、隣国サダム・フセイン政権を軍事援助して対抗させた、イランのホメイニ政権打倒を画策したイラン・イラク戦争は、油田が少なく財政基盤の弱いイラクを疲弊させただけに終わった(p257)
・サダム大統領は拘束されシーア派の民兵に引き渡された絞首刑となったが、アルカイダとの関係は証明されなかった、化学兵器は発見されたが、これはイラン・イラク戦争時に米国がイラクに供与したものであった(p259)
・ギリシアを韓国、トルコを日本、キプロスを竹島、ロシアを中国と考えると、よくわかる。日韓両国も歴史的な対立を抱えているが、いずれも中国に対する防波堤という地政学的役割を持っている。両国が争うことはアメリカの国益に合致しない、竹島問題や慰安婦問題でアメリカが煮え切らない態度を取るのはそういうわけである(p275)
・ベニン王国(現在のナイジェリア)アシャンティ王国(ガーナ)などの西アフリカの国々は、奴隷を最大の輸出品として征服戦争を続け、代価として武器輸入を続けた。白人が黒人を奴隷狩りした、という単純な話ではなく、黒人国家自体が奴隷狩りに手を染めていたというのが実態である(p305)
・ソマリアで、親ソ派の軍人がクーデタで政権を握る、エチオピアでもメンギスツ将軍がクーデタ(1974)で政権を握り、最後の皇帝ハイレ・セラシェは翌年、遺体で発見された。日本の皇室より長く、2900年続いたソロモン王朝の崩壊であった(p312)
2023年1月25日読了
2023年1月29日作成