一の悲劇 (ノン・ポシェット)

著者 :
  • 祥伝社
3.34
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本棚登録 : 873
レビュー : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396325145

作品紹介・あらすじ

「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。鬼畜の仕業は誰が、なぜ?やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ…。

感想・レビュー・書評

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  • スポーツでいうと、勝ってるのに重苦しい、勝ったのにモヤモヤが残る・・・そんな感じ。ミステリー「小説」なのか「論」なのかって感じる部分と、文体が合わない部分があってのりきれないっていうか。でもよく練られててストーリー自体はおもしろいので、他作品もいずれ読んでみようと思いました。

  • 法月綸太郎シリーズなのに、何故か読んでなかった1冊。

    面白かった(^_-)-☆
    電車で読んでいたけど、続きが気になってしょうがなかった(笑)

    やっぱり、最後は騙された(笑)

  • 読後すぐの感想は「なるほどね…『一の悲劇』、なるほどね…!!」でした。
    お話が法月さんではない人物の語りで進むので、途中気持ちが苦しくなったり切なくなったり。

    読後すぐは「いやーなるほどすごいなぁ」とトリックにばかり目がいっていたけど時間が経つほどに子どもたちのことが頭に浮かんで。

    2人とも、結局大人の欲とエゴと我儘の犠牲になっただけ。そう考え始めたらとてつもなくやるせなくなりました。

    濃密な小説でした。

  • 発端は誘拐事件。それがぐちゃぐちゃな人間関係がわかってきてどうなっていくのか興味深い。

  • 法月綸太郎シリーズ4作目。
    物語は山倉の視点で語られていく。
    息子である隆史が誘拐されたと妻から電話を受けた山倉は、急ぎ自宅へと戻る。
    だが、自宅では熱を出した隆史が眠っていた。
    では、ただのいたずらなのか?
    妻の話を聞いた山倉は、誘拐犯が隆史と同級生の茂を間違えたことを知る。
    二転三転していく物語のラストに待ち受けていたものは、思いがけない真実だった。
    日常の何気ない行動の中に、犯人の恐るべき意図が巧妙に隠されていたことに驚いた。
    いかにも怪しい素振りを示す犯人ばかりではない。
    考え抜かれた犯人の行動は、すべてたったひとつの思惑によって貫かれている。
    法月が物語の中で語っていたように、犯人の動機さえわかってしまえばすぐに解決する事件でもある。
    だが、山倉はその動機にまったく気づけない。
    警察も同様だ。
    法月自身に支えられた容疑者のアリバイは、どうやって崩されたのか。
    最後まで読み手を飽きさせない手腕はさすが。

    狂気に走った人間の心理が、読んだ後からじわりとしみてきた。
    ラストの結末も含めて、引きこまれた物語だった。

  • 全てがテンポよく進んでいくので、個人的には好きだし読みやすいと思った作品。
    法月綸太郎シリーズとしては、法月の活躍(登場?)が少ない気がするのが残念かなぁ。。。
    でも、重要なところで出てきるので「やっぱり」感はある。

    にしても、複雑な人間関係ですねw
    ドロドロしたドラマでよく見かけるようなw

    女性は怖いです。。。

  • 2016年52冊目。
    先日ドラマを観てなかなか面白かったので原作読もうということで手に取った作品。そして法月綸太郎作品デビュー。
    わりとありがちなテーマながら、裏の裏を突いてくるのは面白かった。今回は結末を知っていたからそのワクワクっぷりは半減だったけど、小説が先だったらもっと面白かったんじゃないかなー、と。
    原作読むと、法月綸太郎=長谷川博己ってのは悪くないと思った。

  • 初読の作家さん。うーん、悪くはないのだが。一人称の語り口と、登場人物の少なさから、展開の狭さを感じ(心理戦を狙っての作風なのだろうが)読み手の方はイマイチ追い込まれなかった、というか。推理小説としては犯人はすぐ見当がついてしまうし、(どんでん返しという感じもしなかった。残ページ見て、違うでしょ?と)まあ、初期の作品のようなので…。最近のものと読み比べたら面白いかな。

  • 法月綸太郎初挑戦。荒削り感とオチのインパクトを持って行きたがってる感が残ってる。
    探偵があんま登場しなくて、キャラクターが掴めない。次は法月が活躍する話を読んでみたい。

  • 犯人が初期の段階でわかりやすかった。知らないおっさんの一人称で話が進むので綸太郎がなかなか出てこないしお父さんとのやりとりもなかった。小説としてはまあまとまってて面白かったけどいつもの法月綸太郎シリーズとしてはイマイチ。

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著者プロフィール

1988年10月、『密閉教室』でデビュー。

「2017年 『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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