二の悲劇 (ノン・ポシェット の 3-2)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 581
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396325794

感想・レビュー・書評

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  • 青春の甘い思い出やすれ違いが重なったが故の悲劇。
    日記パートと二人称パートが切ない……。
    ユーミンの引用が効いてます。

    推理や種明かしは多少無茶がありますが、「で、結局殺されたのは誰なのよ?」と、最後の最後まで振り回されました。
    「運命のいたずら」を地で行く筋書でした。

    『一の悲劇』よりも、脱線具合や言い回しが法月作品っぽいと感じました。こっちの方が好きかも。

  • なるほど、そういうことか。少々無理がある気もしなくもないが、、、

  • なんか、いわゆる社会派推理より、いわゆる新本格のほうが時代の影響を受けやすいんではないかと感じた。新本格がある時流の産物に過ぎなかったということか。
    叙述などに工夫をこらすやり方自体が、ぷふっナツカシwみたいな…

  • 法月綸太郎シリーズ。

    星は3にしましたが、2に近いかな。
    謎解きが簡単過ぎて、回り道がくどく感じました。

    フォントが非常に読みづらい。
    これが一番気になった。

    でも、かろうじて星3つなのは、こういう人間関係は
    法月作品には今まで無かったかな、というのが理由。

  • すれ違いによる悲劇のお話…ん、あんまり趣味に合わなかったです。

  • 一般的に言うと、切ない青春小説バリのミステリ?
    しかし、二人称に惑わされ、法月綸太郎の迷推理に
    振り回されてたような気がする。

    嘘から始まった悲劇というか、救いのない悲劇というか、
    最後のどんでん返しに何度か驚かされたけど、後味悪いなぁ~。
    各章のタイトルと一緒にユーミンの「卒業写真」の歌詞が
    1フレーズずつ書かれているのは
    良いスパイスになってると思うけど・・・

    著者曰く、この小説は病人が書いたものだそうだ。
    なんとなく、そんな気がする(^◇^;)

  • 作家兼探偵の法月綸太郎30手前の誕生日に、警視庁の警視である父からプレゼント代わりに聞かされた事件は、一件単純なものだった。ルームシェアをしていたOLが絞殺のうえ顔を焼かれて発見され、同居者は行方不明というのだ。問題の「鍵」の暗号はあっさり解け、事件解決は速やかかと思われたが…。松任谷由美の「卒業写真」がエピグラムになって物語をリードする。著者が非常に感傷的になって描いたのではないかと勘繰りたくなるような作品。綸太郎定番の自虐的自己表現には、毎度苦笑させられつつ、これがクセになる。一番の読みどころは「清原奈津美の日記」。著者法月氏は、どうやってこんなに繊細でもどかしい女性的な心の機微を、書くことができたか不思議だ。登場人物がAがBで、BがAみたいなややこしくさせる設定で捻り過ぎて訳わからなくなるような感覚。事件の真相も二重底、三重底になっていて、『一の悲劇』よりこちらのほうが読み手を引きつけるものが強いと思った。あとがきを読むと、この作品は相当な難産だった様子。

  • 正直ストーリー覚えてない(笑)
    でも、全部読むとタイトルの意味が分かって「あーなるほど」と思った気がします。

  • ユーミンのうた「卒業写真」、なんて悲しい青春の残り香・・・おもしろかった。法月さんのは、どれも最後まで気が抜けない

  • 探偵小説を読んでいるつもりで、途中で恋愛小説も読んでいると感じた。真相は少しがっかりしたが、男性の自分が女性の立場に感情移入出来て色々考えさせられた。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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