不条理な殺人

  • 祥伝社 (1998年7月1日発売)
3.14
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  • 本棚登録 :216
  • レビュー :26
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396326418

作品紹介・あらすじ

ベストセラー作家が待ち望んだ最高の聖夜がとんでもない惨劇に。人喰い給水塔を見学した元判事の脳裡に去来した恐るべき真相。夫と親友の浮気を知った妻がとった意外な行動。顔さえ知らない父の突然の訃報に直面した母娘の胸中。七年ぶりに再会した憧れの女性と奇妙な殺人事件…。十人の人気作家が不可思議、不条理な事件を描く珠玉のミステリー・アンソロジー。

不条理な殺人の感想・レビュー・書評

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  • 復刊。それぞれに面白かった!
    恩田陸さんの世界観、やっぱり好きだ~。

  • 最初のと恩田陸が好み

  • なかなか面白かったですねぇ…様々な作家の短編が読めて…アンソロジーとかいうのもたまには良いかもしれません。社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    女の人の書いた短編はどうにも登場人物の内部と言いますか…人間関係と言いますか…トリックなんかよりもそちらを書くことを重視しているように思えますねぇ…つまりは一般小説に近いかと。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    それがいいのか悪いのかはさておき、女同士の確執というか、嫉妬と言うか…こういうのは男性作家じゃ書けないでしょうね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    法月綸太郎氏の短編は読んだことのあるものでした…。この短編を元に一本、長編を書いたそうですけれども、そちらも読んでみますか…短編でまとまっているものを長編化! というのはなかなか難しいだろうなぁ…と思われるのですけれども、やっぱし、氏のファンの間でも長編化したものよりもこちらに収録されている、短編のが好き! という方が多いそうな…あとがきに書いてありましたねぇ…。

    まあ、そんなわけで「不条理」かどうかは分かりませんが、なかなか楽しめる短編集でした…おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • アンソロジーを読む楽しみは今まで知らなかった作家と出会うこと。ただし時には「なんじゃこりゃ?」っていう作品にも遭遇する。
    以前別のアンソロジーでここに掲載されている西澤保彦って人の短編を読んだ時は、なんじゃこりゃ?と思ったけれど、ここに出てきた話は割と面白く読めた。
    今回ヒットしたのは柴田よしきさん。男性みたいな蒔苗だけど女性らしい。というか作風はとっても女性的、別の作品も読んでみたいと思う。

  • 帯につられて購入したが期待ほどではなかった。ただ、通勤電車のお供には最適。不条理な殺人と銘打ってあるが、本当に不条理さを感じさせる作品は少なく、山口雅也の作品のみがとんでもなくブッとんでる感じを受けた。

    不条理な殺人は起きないのだが加納朋子の作品が個人的には良かった。

  •  一作一作の完成度が高く、何より、通勤電車の片道でちょうど一話が読み切れる、この絶妙な長さがとても良かったです(笑) アンソロジーとしてのテーマが「不条理な殺人」ということで、どうとでもこじつけられるというか、統一感はあまりなかったかも。
     気に入ったのは「モルグ氏の素晴らしきクリスマス・イヴ」と「給水塔」。前者はこのアンソロ内でもダントツの不条理っぷりがなんとも(笑) 後者は一般的な推理小説とは一味違った構成と、穏やかな文章に漂う怪談めいた不気味さが良かったです。

  • 不条理アンソロジーと申せど、クオリティからジャンルまで様々で、最後の法月綸太郎のはそんな落とし方でええのかいなとおもいつつもやっぱりハードボイルド風味で。

  • ミステリの名手たちが一堂に会した贅沢な一冊。
    さて、今宵のお相手は......。

    『給水塔』
    恩田陸の、あの心がざわつく空間。
    普通なのに、どこからか聞こえてくるかすかな声。

    ただ、散歩仲間とのろのろ歩く。
    その給水塔は「人食い」と言われている。
    ある老人はそこに鬼がいた、という。
    ある女性はそこで倒れ、命を落とした。
    そして小学生の男の子はそこで姿を消した。
    どうして彼らは給水塔の周りでそんなことに巻き込まれたのだろう?
    真実に迫るほどに何かがおかしいと感じるようになる。
    そして、読者と登場人物が一つの答えに行き着いた時、ずっと聞こえていた言葉がどこから来て、何と言っているのかに気づく。
    はっきりと聞こえるその言葉は、......。

    『切り取られた笑顔』
    今となってはやや古めかしいものに感じるパソコン関連の諸々。
    今更ネットサーフィン、なんて当たり前のことすぎて死語といってもいい。
    しかしそれはここではさほど重要ではない。
    重要なのは自分と他人の関係だ。

    夫が浮気をしているようだ、笑顔で写っている写真を見て妻は愕然とする。
    彼女は被害者であったが、それゆえに加害者であったという事実に人はおののく。
    相手のことをちゃんと見ているか、目の前の人を大切にしているか、それは技術の進歩により、さらに一層の切実さを増している。

    『ダックスフントの憂鬱』
    以前どこかで読んだ。
    いつかはすっかり忘れてしまったが、この物語の衝撃は変わらない。

    弱いものを狙う悪意。
    先日根を同じくする凄惨な事件が起きたばかり。
    弱いものなどいらない、不要、無駄。
    そうして切り捨ててみたり、こいつらなら抵抗しないとばかりに己の万能感を満たしたいばかりに傷つけてみたり。
    一体この恐ろしい行為は、考えはいつ無くなるのだろう。
    見えない悪意に対して、私たちはどう防御し、どう立ち向かっていけるのだろう?

  • 法月・山口・有栖川の名前が並ぶ短編集なんて…手に取らないわけにはいかないじゃないの…。

    というわけで、ミステリアンソロジーです。
    表紙を飾る見取り図は、世界初の探偵小説、「モルグ街の殺人」の犯行現場のものであります。

    何でモルグ街の殺人???

    って真っ先に思った偏屈愛好家は私です、はい。
    あれだよね、あれはあれで不条理な殺人って言えなくもないもんね?(雑)

    閑話休題。
    ざっくり感想いきまっす。

    オープニングの山口作品が一番面白かったのが、一番不条理だったかな…(うまくない

    (山口先生、もしかしたら悲喜劇の名手とかって言われてるんじゃないかしら?と思ったけど、特にそういう書評もないようなので大きい声で言うのはやめときます(悲)。)

    有栖川作品は後半のネタバラしでかなりシラケちゃったし(ええー…)、

    西澤作品と恩田作品ではちょっとゾッとできて盛り返したんだけど、

    倉地作品は牽強付会って言葉がチラついたし、

    極めつけの法月作品は、お前があいつであいつがお前で??ん??ってなってしまった。短編を読む身構えで読むべきじゃなかった。

    でも、こういうアンソロジーの醍醐味って、一冊で何度も異なる読み応えを体感できるってことだと思うので、読み物としては2つ星でも必ずワンランクアップするって言うね。あるよね。


    【内容まとめ:今回は(も?)ミステリキーワードで括ってみました。話数多くてまとめるの面倒くさかったとかじゃないよ←】

    ◉モルグ氏の素晴らしきクリスマス・イブ/山口雅也…連鎖する悲劇。

    ◉暗号を撒く男/有栖川有栖…見立てと暗号(?)

    ◉ダックスフントの憂鬱/加納朋子…意外な展開(うーん、苦しい)

    ◉見知らぬ督促状の問題/西澤保彦…意外なラスト・安楽椅子探偵

    ◉給水塔/恩田陸…隠された真実

    ◉眠り猫、眠れ/倉知淳…ダイイング・メッセージ(伝わることを意図しない被害者の思い)

    ◉かぐわしい殺人/近藤史恵…プロバビリティの殺人

    ◉切り取られた笑顔/柴田よしき…衝撃のラスト(これも苦しい)

    ◉トゥ・オブ・アス/法月綸太郎…入れ替わり殺人。

  • どの作品も面白かった。
    既読の作品もあったけど、面白いものは何度読んでも面白い。
    タック&タカチとも、ものすごく久々に再会できたし。
    初版が平成10年ということで、時代を感じさせるところも多々あるのも好もしい。
    ・加納朋子
    事件は毒を含んでいるけれど、語り手の少年や、その両親のキャラがほんわかしているし、後味も悪くない。タイトルや、その意味も好き。
    ・恩田陸
    ぞくっとさせる雰囲気が、恩田さんならではのうまさ。あの後、何が起こるのか、、、
    ・若竹七海
    これまた、まさに若竹さんだ!という展開に嬉しくなる。泥棒家業の2人の女性コンビ。色々計画しても、そううまくはいかないことって、ままあるよね。
    ・近藤史恵
    香りの使い方にびっくり。女性の業、なのかな。。。
    ・柴田よし
    奈美の甘ったれた考えが根底にあるとはいえ、あんな悲劇に見舞われるほどの悪人ではないのにね、、、ネットサーフィンなどの扱いが、時代を感じさせる。
    ・法月綸太郎
    『二の悲劇』を再読したくなっちゃったな。

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