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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396326418

作品紹介・あらすじ

ベストセラー作家が待ち望んだ最高の聖夜がとんでもない惨劇に。人喰い給水塔を見学した元判事の脳裡に去来した恐るべき真相。夫と親友の浮気を知った妻がとった意外な行動。顔さえ知らない父の突然の訃報に直面した母娘の胸中。七年ぶりに再会した憧れの女性と奇妙な殺人事件…。十人の人気作家が不可思議、不条理な事件を描く珠玉のミステリー・アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • モルグ氏の素晴らしきクリスマス・イヴー山口雅也
    暗号を撒く男ー有栖川有栖
    ダックスフントの憂鬱ー加納朋子
    見知らぬ督促状の問題ー西澤保彦
    給水塔ー恩田陸
    眠り猫、眠れー倉知淳
    泥棒稼業ー若竹七海
    かぐわしい殺人ー近藤史恵
    切り取られた笑顔ー柴田よしき
    トゥ・オブ・アスー法月綸太郎
    以上10本からなるアンソロジー。

    いつもは手に取らない作家さんとの出会いも含めてアンソロジーは楽しいので好きです。
    一番気に入ったのは「給水塔」
    謎解きでもありちょっとゾクっともできる上、様相がどんどんかわり何回美味しいのステキ!ってカンジ。
    あと「モルグ氏ー」も「なんでこうなった!」ってツッコミつつも転がり落ちるように読んでしまった。
    インターネットを中心に据えたお話については、平成十年頃の作品なので、今とネット環境が全くと言っていいほど違っていて、「えー、そんなことなるかー」ってスルっと入り込めなかった。
    こういう確立してない今後めちゃくちゃ発展するテクノロジーは取り扱い注意ですねー。

    面白かったです。

  • 帯につられて購入したが期待ほどではなかった。ただ、通勤電車のお供には最適。不条理な殺人と銘打ってあるが、本当に不条理さを感じさせる作品は少なく、山口雅也の作品のみがとんでもなくブッとんでる感じを受けた。

    不条理な殺人は起きないのだが加納朋子の作品が個人的には良かった。

  • 20年以上前に刊行されたアンソロジー。今読んでも楽しめる作品多し。イチオシは山口雅也氏の作品。加納朋子氏、若竹七海氏の作品も著者の持ち味画像作成出ていて好み。

  • 全て好きな話

  • 2022-03-14読了。
    いつもの如く恩田陸目当てで購入、積読だった本。
    1番印象に残っているのは近藤史恵さんの『かぐわしい殺人』。女性の、当人同士にしかわからない不思議な関係性がなんというか、美しい、とも違うけど。哀しくも儚い美しさがあった。
    1番トリックというか結末が鮮やかだなぁと思ったのは柴田よしきさんの『切り取られた笑顔』。
    『眠り猫、眠れ』も猫の部分だけ自分の生活と重ねてしまって切なかった。

    目的の恩田陸『給水塔』はそこそこでした。登場人物に見覚えあるな、と思ったら、『六番目の小夜子』『象の耳鳴り』辺りに出てきていたとか。恩田陸のこういうところが好きです。

  • さらっと読むのにちょうど良い作品。
    久々に法月綸太郎の作品を読んだけど、やはり好きだったので、未読の作品を漁りたいと思う。

  • 多数の作者が集まる短編集は深い感想はありません。

    短編らしいテンポの良さで繰り返し展開の進む「モルグ氏の素敵なクリスマス・イヴ」が個人的に好き。

  • 様々な作者の短編が読めるミステリー。どうでもいいけど、久しぶりに恩田陸の作品を読んだ気がする。


    短編の中でも好きだったのは、後半の作品かな。大好きな若竹七海の「泥棒家業」は2人の若い泥棒家業の女の子の話で、1人がドジっ子というか計画を立ててもいつも失敗する。そんな彼女たちの話。読みやすくてスピード感というのかな?すごく面白かった。

    あと近藤史恵の「かぐわしい殺人」もなんとなく「女って怖い…」と思った。なんというか共依存みたいな関係だよね。密度が濃い付き合い方をしてるとそんなかんじになるのかな?それがいいことは思ってないけど抜け出せない。はぁ。怖いな、共依存。

    柴田よしきの「切り取られた顔」もなかなかだった。時代設定が自分で個人のホームページを持っていた頃。暇な専業主婦がパソコンにハマっていくんだけど、今だったらインスタとかだよなぁと思った。これって現代でも起こりそう。SNSで特定できるしね。しかし、主人公の友達も酷い女だよね。許されないし。謝って自分の気がすむだけで、こっちは晴れないよ!みたいな。


    なんとなく友達付き合いは考えた方がいいのかもしれないと思った作品が多かったなぁ。


    2018.11.28 読了

  • 色々な話が読めて楽しめた。

    タック&タカチファンとしてはここでも会えるとは思わなかったので、とてもテンションが上がった。

  • 恩田陸「給水塔」の不穏な空気感が独特で印象的。
    後半の近藤史恵、柴田よしき、法月綸太郎著の三編が女同士のあれやこれやが絡み合っていて おもしろかった。
    柴田よしき「切り取られた笑顔」に関しては、「ネットサーフィン」についての説明があったりして ここで初めてこれいつの作品??と思ったら20年も前の作品だったのですね。この時代のネット事情を思い出して懐かしい気持ちになった。今時のコにはわからない設定かもしれない、けどネットの海は昔よりいまのほうが広い。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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